ずいぶん久しぶりです。
なんとか今日まで生きながらえています。
弁護士生活を良くも悪くも謳歌しています。
死ぬほど忙しいです。
鬱です。
メンタル弱いと秒で精神障害を来します。
弁護士たるもの頭脳も身体も精神も強靭でなければなりません。
前置きはこれくらいにして、本題に。
さてさて、弁護士になって早1年が経とうとしています。
弁護士になった当初は、
「ぼくはりっぱはけいじべんごにんになるだー!」
とか息巻いていた私も、今では、
「あ?当番弁護だぁ?民事の書面すら期日に間に合わん状況なのにやってラロッカ(元広島東洋カープ)!!!」
とか思うようになりましたw
まあ、仕方ないですよねー(報酬低すぎるし)。
とかいいつつ、刑事弁護結構やってますがね。
これまでやったのが、
ゾクのにーちゃん(無免許運転+自損事故)←研修事件
変態おやじ(監護者わいせつ×∞)
チャイニーズマフィア(組織的詐欺)
凄腕詐欺師(投資詐欺)
元●●組ヤクザ(シャブ+公務執行妨害+器物損壊)←とんでもない被告人&事件でした…
暴力社長(傷害×3)
メッタ刺し(殺人(被害者参加代理人))
などなど
重いw
重すぎるw
なぜ国選でここまでえげつないのばかり引くのか。
全面否認事件も何件かやりましたし、検事と法廷で殴り合いをするのにも慣れてきました。
最初の頃は、
「検事とやりあうとかほんとやだ…怖いよぅ、ふえぇぇぇぇ」
とか
「傍聴人がたくさんいる前で尋問とかできるわけがねぇ!」
とか
「うわ!初回期日若手検事来てたのに、否認ってわかった途端、めっちゃベテランの検事に代わりやがった!卑怯だ!」
等々非常に弱腰でしたw
マジで雑魚ですw
最近は法廷での尋問にも多少慣れまして、堂々とやれてるんじゃないかと(自分では)思います。
まあ、いい意味で空気を読まないことが大事なんです。
なんか刑事事件やってると、検事も裁判官も
「さっさと認めやがれこの野郎!」
と思ってるんじゃないかって、思うんですw
その無言の圧力に負けずに、おかしいことはおかしいと言わなければならないのが我々弁護人の役目ですからね。
頑張って戦います。
上記のような刑事弁護スピリッツは偉大な先輩方の背中を見て強く実感しています。
無罪をとった先生方は、総じて熱い。
熱量が違います。情熱がなければ0.1%にはたどり着けないと思いますしおすし。
んで、今日。
当番弁護ですわ。
朝から、1億を超える遺産分割調停に出て、裁判官・調停委員・相手方代理人とやりあうこと約4時間、なんとか調停を成立させる(約1年かかりました)。
クタクタです。
事務所に戻って、弁準の電話会議。
こちらも和解を成立させる。
そのあとひたすら起案して、昼飯すら食えず午後8時。
接見に行きました。
出動要請書に気になる記載が…
「精神障害の疑いあり」
???????
嫌な予感。
これまで国選で受任した事件、いずれも再逮捕ばかり。
今回も厄介な事件引いたか?
とか思いつつ留置場へ。
先輩の弁護士が接見中だったので、30分くらい待つ。
なんjみながら待つ。
福ちゃんはロッテか~とか思いながら待つ。
僕の番が来る。
接見室に入る。
お決まりの文句。
「当番弁護で来ました●●と申します。名刺ここに置いておきますね。お名前はなんとおっしゃいますか?」
通常なら、このまま名前、住所、年齢とか聞いて逮捕・勾留されるに至った事情を聞きつつ、今後刑事手続きがどのようなに進むかなどを説明のしつつ、国選弁護人選任要件を説明し、私選の申し出の有無を確認するのが一連の流れである。
ところが…
私「お名前はなんとおっしゃいますか?」
A「…」
私「出動要請書にはXと書かれていますが、間違いないですか?」
A「…」
私「Xさん聞いてます…?」
A「…」
この間、ずっとなにもない空中を眺め、口をパクパクさせなにかをつぶやいているがアクリル板越しには何も聞こえない。
というか私の方を向いていない。
??????
そうすると突然椅子の上で胡坐をかき、何かをつぶやきながら、痙攣し始めた。
これはアカン
アカンすぎる。
その胡坐をかいて痙攣する姿は、麻原彰晃の空中浮遊にしかみえへん。
というか100000000%責任無能力。
一目でわかる
責任無能力のやつや。
以前、精神保健当番(これは本当に珍しい制度で限られた地域にしかない、気になる方はググってね)で精神病院に出動したときに措置入院になっていた人よりもはるかに酷い状況。
なぜ、こんな人を勾留したのか。
勾留請求をした検事・勾留質問をした裁判官はなにとやっとんねん。
接見室で絶望し、無意味な時間が流れ続ける。
~30分後~
これはもう無理や。
帰ろ。
接見室を出る。
警察官が話しかけてくる。
K「話通じました?」
私「いやいやいやいやいやいや、まっっっっったく無理っす。」
K「やっぱりですか。われわれも全く取調べできてないんですよ汗」
私「でしょうね!(笑)絶対勾留したらあかんやつですよ!100%責任無能力じゃないですか!」
K「ですよねー。検事が勾留請求したことに驚きましたが、勾留が却下されなかったことにもっと驚きましたよw」
私「まあ不起訴でしょうなw」
完
「事実は小説より奇なり」
弁護士をやっていると毎日がエブリデイ
刺激にあふれている。