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(qBiz 西日本新聞経済電子版)

 ついに「くまモン」を超える逸材が登場した、と鹿児島県民の期待を一身に背負っているらしい。

 セイカ食品(鹿児島市)が製造する定番アイス「南国白くま」。そのPRキャラクター「南国白くま」が今年5月、1970年代の販売開始以来、初めてイメージチェンジを遂げた。

 生まれ変わった「南国白くま」は、丸顔につぶらな瞳でかわいらしさがあふれる。毛並みはふわふわで、抱きつかれると気持ちよさそうだ。

 5月から放映が始まった新しいCMでは、きりっとした目つきの「1号」と、垂れ目の「2号」が登場。さまざまな場所に出向いてプロモーションをする設定で、ウェブ限定版も含めて9種類が公開されている。

 CMでは、2匹の「南国白くま」が銭湯や公園などに出掛け、子どもに抱きついたナイキレブロン12 しながらアイスを配る。公園の木にセミのようにつかまる2号を、1号が虫捕り網で思いっ切りたたくお茶目な演出もある。軽快にスピードスケートをするなど運動神経の良さも披露し、じわじわと注目が高まっているのだ。

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 往年の「南国白くま」ファンにとって、今回のイメチェンは衝撃だった。それは、これまでが見た目も性格も真逆のキャラクターだったからだ。

 以前の「南国白くま」は、まさにリアルな白クマだった。精悍な顔つきで、目つきも鋭い。90年代のCMでは、こん棒を振り回したり、回し蹴りをしたりと、凶暴なキャラで売り出した時期もあった。

 一方で、哀愁を帯び、どこか憎めないキャラクターが密かな人気だった。2000年代のCMでは、北極からお見合いで鹿児島に来たが、黒豚と黒牛しかおらずがっかりした、という設定や、居酒屋で1人で酔っ払っているバージョンなどが放映され話題となった。

 ただ、着ぐるみが祭りやイベントに登場すると、泣いて逃げ回る子どもも多かったという。

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 大胆なイメチェンの狙いは、「親しみやすさを前面に出して、ブランドをしっかり打ちだそうと思ったんです」(同社の牧迫昭郎取締役)とのこと。

 「白くま」は、かき氷に練乳をかけ、フルーツや小豆を盛り付けた鹿児島市発祥のアイス。だが、福岡や大阪のメーカーも製造しており、競争が厳しいことが背景にある。

 新しい「南国白くま」は、CMに出演するだけでなく、各地のイベントやテレビ番組にもどんどん出る計画という。「黒豚」「黒牛」と並ぶ全国区の鹿児島名物になり、ゆるキャラ界のトップスター「くまモン」をも超えられるか?

 過去のCMの一部は、同社ホームページで公開している。

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