アマチュア作家ショーの日記

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今日から新しい名前でアメブロ更新再開します。
ぜひご覧ください。

 

 


 ボクの名はコニシ。 

 

 顔も頭のも悪い四十八歳の底辺男だ。

 

 今、仕事も恋人なく、どん底の生活を送っている。

 

 本当にただ辛くて、夢や希望なんてなかった。

 

 それでも、社会を憎み、事件を起こそうなどという考えは持ち合わせていない。

 

 憎むべきは、軽率な行動をとった過去の自分自身。

 

 今更、何を言ってもどうにもならないのは分かっているが。

 

 そんな後悔の気持ちが消えないまま、今日もまた目的なく呼吸し続ける。

 

 何とか前を向こうとするも、追い打ちをかけるように災難が降りかかった。

 

 朝の九時ごろ、工事現場の近くを歩いていたら、小石につまずいて近くのドブに頭から突っ込んで負傷。

 

 その後、フラフラになりながらも、わずかな残金で昼食を買おうとコンビニに向かうも、たまたま目が合った不良少年たちに詰め寄られ、腹への一撃と引き換えに財布ごと没収。

 

 数百円の昼食というわずかな贅沢すら許されなかった。

 

 まるで「お前は幸せになってはいけないんだよ」とささやかれているような感じだ。

 

 ただ本当に無様でみじめ。

 

 折れかけていた心は限界に近づいていた。

 

「う、うううう。もう嫌だ。なんでボクばっかりこんな目にあうんだ」

 

 ボクは自分の頭を殴りながら、街中を走り始めた。

 

 周りがどう思っているかなんて関係なく、ただ足を進めた。

 

 そして、たどり着いたのは、外れに位置する広大な森。

 

 ここで迷えばどうなるかは目に見えていたが、体は無意識に中へと向かっていた。