昨年末に親しい人のお別れがありました。
長い間奥さんが在宅で看病して見送られました。
その奥さんとシミジミとお話をしました。
「奥さん、本当によくご主人を助けてあげましたね」
「いよいよ薬も効かなくなって、『後はどうするか・・・』と言う事になって、今入院するとコロナ禍で会うこともできなくなるので、知り合いのケアマネージャーさんに、訪問看護ができる先生を紹介していただきました、そして家族と一緒に最後まで看取りることができました」
「そうだったんですか、本当にご主人も奥さんも頑張りましたね」
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「いいえ、訪問の先生や看護師さん、介護士さんにホントによくしていただきました、でももっとしてあげれることがあったのではないかと・・・・・・今でも思っています」
「そんな思いもあるのでしょうね、でもご主人もきっと感謝してこれからも変わりなく奥さんや子供さんを見護ってくれてますよ」
「そうですかね・・・・でも、この数年、本当に夫婦にとって濃い毎日でした。嬉しかったことや辛い事などお互いいろんな事を話し、笑って泣いて・・・その時まで月日を過ごしました」
人の別れはさまざまです、毎年たくさんの別れに遇いながらの日暮らしです。
その一つ一つにそれぞれの人生があって、家族の繋がりや想いがあります。
医師や看護師、介護士、ケアマネージャーのように看護や介護、生活面や心のサポートなんてできません。
ふと、私の所属するボランティアグループが催した講座でのお話を思い出しました。
パネラー医師は
「患者さんの現状、家族の戸惑い不安をのぞき、安らげる場所をめざします」
訪問看護師は
「住み慣れたところでやすらかな人生をおくっていただきたい」との理念で働いています。」
強い信念をもって働いている人の言葉を思い出しました。
僧侶の・・・・・私にできることは何なのか????
迷い悩みつまづきながら今日をみなさんに生かされている「愚か者」です。