▲麩嘉本店の店構え
こんにちは。
先日は生麩作りの老舗「麩嘉(ふうか)」本店に行ってきました。
創業は約200年とのことで、正確な記録が不明なことには理由がありまして、幕末に蛤御門の変の火災によってお店の資料がすべて燃えてしまったからだそうです。長州藩のアホ。
お店構えと暖簾が発する雰囲気が、いかにも老舗っぽくて素敵です。
麩嘉は京料理には欠かせない生麩を製造しており、主に京都の料亭や料理屋に卸しているのですが、一般向けにも生麩商品や人気の麩饅頭を販売しておられます。
そして私は麩嘉本店までかの有名な麩饅頭を食べるためにやって来たのです。
早速、素敵な暖簾をくぐってお店に入りますと、少し不安になりました。(^^;)
なぜなら商品棚も無ければメニューも無い、おまけに飲食スペースも無いのです。
「あれ?もしかして本店は製造専門かも」と店員さんもいなくてあたふたしていると、お忙しそうに製造されているスタッフの方が対応して下さりました。
そして店員さん曰く麩嘉本店は持ち帰りのみで、しかも事前予約が必要とのこと。
「予約してない。。。(>_<)」
ところが有り難いことに予約分より余った分は予約をしていないお客様にも販売しているとのことでした。さらに玄関口の長椅子(2名分)が空いていれば店内でも飲食可能とのことで、私は麩饅頭を注文させて頂きました。
土曜日の15時程に伺いましたが残っていました。(^^♪
さて。
麩嘉の麩饅頭がやってきました。笹の葉に綺麗に包まれていて、湿っています。
笹の葉をほどくと麩饅頭の登場です。
敢えてなんでしょうか?
水がしたたるみずみずしさで、ツルっと手から落としそうになりました。(^^♪
青海苔が練り込まれていますが、私はあんまり海苔の味は感じませんでした。
饅頭と言えど、お餅には無いツルっとした舌触りと、すごい弾力です。
確かにお店で食べる生麩田楽の生麩がお饅頭になっていて新鮮でした。
中にはこし餡が入っていまして、甘すぎない上品な京都らしい味わいです。
3,4個はペロッと食べられる美味しさです。
なぜ生麩を饅頭にしたのかと言いますと、
一説には明治天皇が生麩がお好きで、お饅頭のように餡を入れて欲しいとの依頼があったからだとか。麩嘉で保管している昔のパンフレットにそう書いてあるそうです。
▲麩嘉の玄関には表札がありました。
麩嘉は本店以外にも店舗がありまして、錦市場と京都駅伊勢丹にも店舗があるので観光の際はそちらの方が便利です。
京都のお土産と言えば八つ橋ですが、これからは麩嘉の麩饅頭も良いと思いました。次回に京都土産を買う際は麩嘉の麩饅頭を買おうと思います。
つづく