通圓 初代通円像
▲一休が作成した初代通圓像

源氏と源氏物語

こんにちは。
前々回のブログにて京都宇治市にあります老舗茶舗「通圓」のことを記事にしました。
そして前回のブログでは通圓の歴史と初代通圓が武士として宇治川の合戦に参戦した人物で、源氏である源頼政の味方として戦い命を落としたことを知りました。
その歴史を知ると「そもそも源氏と平氏って何だっけ?」と急に疑問が湧いてきたことをきっかけにして、源氏と平氏が誕生した経緯を前回のブログにてあらためて自分で調べてみました。

さらに今回は源氏と言えば源氏物語と、物語の主人公である光源氏が頭に浮かんできたので、源氏物語の源氏と源氏と平氏の源氏が同じ意味なのか調べてみようと思いました。

京都御所
▲京都御所
源氏物語と言えば、学校の古文や日本史の授業で習ったことを思い出しますが、特に内容については全く覚えていないです。日本史の授業では紫式部が書いた源氏物語と清少納言が書いた枕草子という単語だけを暗記すればテストで点は取れました。そして古文の授業では原文はあまり読まずに、現代語訳だけを一生懸命読んでいたことを思い出します。(^^;)
そのせいで大人になった今、源氏物語のことを人に説明して下さいと聞かれれば、作者は紫式部という女性であることしか知りませんという状態です。

しかし大人になって京都を観光することが一つの趣味になったこともあり、せっかくなのでついでに源氏物語のことも復習してみようと思います。
今更ながら学生時代に古文をもっと勉強しとけば良かったと後悔していますが、学生の頃にまさか大人になって京都や日本文化、歴史に興味を持つことになるなんて思わなかったので仕方ないんですけど。。。笑

大覚寺の襖絵
▲大覚寺の襖絵

臣籍降下と賜姓源氏

今回あらためて源氏物語の光源氏のことを知ると、前回のブログで学んだ源氏と平氏が誕生した理由と同じで、光源氏も臣籍降下をしたので源という名字を持つことになりました。

物語の中で光源氏は天皇の次男として生まれたのですが、次の天皇には長男が継ぐことが決まっており皇族から一般の貴族として生きることを父親である天皇によって決められました。
この皇族から一般人になることを臣籍降下と言い、その証として源という名字を与えることを賜姓源氏と言いました。つまり源氏物語の源氏と、源氏と平氏の源氏は同じ意味の単語だということがわかりました。源氏物語という題名は名字が源の人が主人公の物語ということです。

私の個人的な疑問は解決したのですが、せっかくなので源氏物語の内容を知りたいなぁと思い原文と現代語訳を読み始めてみたのですが。。。
大人になった今でも古文は苦手のままだなぁと実感することになりました(^^;)

京都御所 西の門
▲京都御所の西門

源氏物語の原文~光源氏の誕生~

いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給うありけり。。。。と原文はさっぱり意味がわかりません。(^^;)

源氏物語の現代語訳~光源氏の誕生~

どの天皇の時代だったか、女御、更衣(天皇の奥さん達)がたくさんいる中に、身分がそれ程高い訳ではないけども、際立って天皇に愛されている人がいました。。。

理想は原文を読んで源氏物語の世界を楽しみたいと思っていたのですが、学生時代に古文はあんまり勉強していなかったこともあり私には理解不可能でした。。。
ならばと現代語訳を読んでみたのですが面白味がないと感じてしまいました。日本語として読むことはできますが、当時の時代背景や常識を知らないと理解できない部分もあるからです。
でも源氏物語の内容は知りたいという情熱(笑)はあるのにどうしようと悩んでいたところ、本屋さんでその悩みを一発で解決する方法を見つけました。それは源氏物語を題材にしたマンガです。

源氏物語マンガ

源氏物語をマンガで読む

大人になってマンガで源氏物語の読むのに少し抵抗があったのですが、私が読んだ作品は「NHKまんがで読む古典」「マンガ古典文学」という古典を身近に感じてもらう教育面の目的も含まれる本でしたので、わかりやすく読めました。初めて源氏物語の内容と雰囲気に触れることができました。私みたいに源氏物語に興味があるけど古文は読めないという人には良いのでないでしょうか?

私個人的には2作品とも物語の終わりのあとがきにて、マンガ家さんが色々勉強しながら作品を完成させることができたけど、当初は大変な仕事を引き受けてしまったと後悔したと仰っているのが印象的でした。(そこかよ!?と突っ込まれそうですが。)
マンガ家さんは絵を描くのはプロだけども、別に源氏物語の内容を最初は知らなかったし、歴史や当時の常識、服装や建物や貴族達がどんな生活を送っているかをマンガでリアルに表現するためには、本を読んだり、当時の資料とかを読み通したりして勉強するんだなぁというところに勝手に親近感を持ってしまったんです。笑

青蓮院
▲青蓮院
そして作者によっては源氏物語の内容の解釈というか、何を伝えたいか、教育目的なのか、恋愛部分を全面に押し出すのか、娯楽目的なのか、原文を忠実に表現するのかが変わるんだなぁと思いました。Amazonで源氏物語を検索しますとマンガや小説等の色んな作者の作品がありますので、現代源氏物語の違いを楽しむのも面白そうです。

って。今回はここまで。(^^;)
源氏物語の内容を語れる程、まだ読み込んでいなかったので内容について今回は言及できませんでした。これから少しずつ知っていこうと思います。

つづく。
NHKまんがで読む古典〈3〉源氏物語・伊勢物語 (ホーム社漫画文庫)/細村 誠

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