京都ぎらい (朝日新書)/朝日新聞出版

¥821
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こんにちは。
最近本屋で「京都ぎらい」という本を買いました。書店員、出版社の新書編集者が選ぶ「新書大賞2016」を受賞して、どうやら売れているらしい。京都ぎらいという奇をてらう題名に惹かれました。嫌いと言いつつも結局京都が好き。そんな展開を予想していたのですが、
見事に外れました。笑
私は面白いと思いました。笑
おそらくこの本を面白いと思える人は、「京都人はこういう人だ。」みたいな京都人像を自分の中で持っていて、著者が「京都ぎらい」で述べている京都人の特徴と重なる部分があり共感できる人だ。
京都に住んだことがある人、京都出身の友人がいたり、仕事で関わりがある人、京都人と接したことがあり、京都人に対してイラッっとしたことがある人には面白いかもしれません。
しかし京都は観光だけ楽しめればいい、京都人の性格なんて興味ない~という方には、どうでもいいし超つまらない本だと思います。笑
京都ぎらいにおける京都人の特徴とは。
都会に住む人が田舎者を上から目線で馬鹿にするように、京都の人は京都以外の人に対して上から目線で接することがある。「京都ぎらい」の著者である井上章一さんは京都市右京区生まれ,
京都市の南の宇治市にお住まいではあるが、自分のことを京都人とは決して言いません。
京都外の人からすれば、どう見ても京都人なのに。何故か?
京都市の中でも洛中と位置づけられる、平安時代から都だった京都市の中心エリアに住む人たちが、洛中以外に住む人を田舎者扱いするから。そして洛中の外に生まれた著者が洛中に住む生粋の京都人に、田舎者扱いをされて傷ついたエピソードや、逆に洛中に住む人を馬鹿にする話を通して、京都の内面を垣間見ることができる内容となっていると思う。
ひねくれた著者ならではの京都論。笑 賞賛されるばかりの京都に関する書籍が多い中、リアルな京都の一面を世間に提示した、ある意味面白い本でした。
意外にも関西圏で異例の売れ行きだそうで。おそらく、京都人のことをよく思っていない人が関西圏には多いのかもしれません。私自身は京都に4年、神戸に4年間住んだことがあるのですが、大阪、京都、神戸の人は互いに大阪人は嫌いだ、京都人は嫌いだ、神戸人はきらいだと言い合っている印象があります。そんな関西圏で京都に不満がある人にとっては、面白い内容かもしれません。
京都ぎらいの中で登場した場面の中から2点紹介します。
1.洛中の名家生まれの20代後半の女性がとある飲み会で泣き出し、京都市山科区の人から縁談が来るようになったことを嘆く。。。
名家生まれということもあり、洛中でのお見合いをしてきたのだが、上手くいかずに20代後半となり、田舎である山科から縁談が来たことに京都人のプライドが傷つけられたという場面。別に相手の男性 が見た目や経済面が悪い訳ではなく、ただ住む場所が山科ということが駄目らしい。
2.洛中の名家に著者が訪れた際に、著者の京都弁に名家の人が違和感を覚え著者の出身を聞く。著者が洛外生まれということを確認した名家の主が著者に対して上から目線で話はじめる。。。
京都の外に住む私には違いがわからないですが、京都弁と言っても都会と田舎ではイントネーションが違い、生まれがばれてしまう。。。まぁ。京都の外に住む人には、どうてもいいことですが。。。京都の長い歴史がそうさせるのか。大人になってから京都に住むとストレスを感じそうです。私は大学生の時に住んでいたのですが、どこか学生は4年間限定のお客様扱い感を感じました。
ちなみに私が体験したエピソードは、あんまり無いのですがご紹介します。
1.京都出身タレントである安田美沙子さんがテレビで京都を紹介しているところに洛中育ちの友人が一言。「宇治出身のくせに京都を語るな!怒」
2.合コンで私が伏見に住んでいると言ったときに洛中の友達が言った一言。「人種が違うから笑 相性悪いわ~ 笑」
※伏見とは京都の南に位置する京都市伏見区のこと。この時はこの言葉の意味がわからず、私が愛知県出身という関西以外出身だから相性が悪いと言われたのかと思っていた。
京都に住む人にとっては、傷つけられたりと悲しい思いをする人もいるかもしれませんが、私みたいに京都の外に住む人にとっては、大した話じゃない。京都府と京都市も洛中もみんな京都人ですから。
観光の際に京都ぎらいな場面に遭遇したら、むしろラッキー。文化体験ができたと半笑いで言葉をスルーすればいいのかと思います。
つづく

¥821
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こんにちは。
最近本屋で「京都ぎらい」という本を買いました。書店員、出版社の新書編集者が選ぶ「新書大賞2016」を受賞して、どうやら売れているらしい。京都ぎらいという奇をてらう題名に惹かれました。嫌いと言いつつも結局京都が好き。そんな展開を予想していたのですが、
見事に外れました。笑
京都ぎらいを読んだ感想
私は面白いと思いました。笑 おそらくこの本を面白いと思える人は、「京都人はこういう人だ。」みたいな京都人像を自分の中で持っていて、著者が「京都ぎらい」で述べている京都人の特徴と重なる部分があり共感できる人だ。
京都に住んだことがある人、京都出身の友人がいたり、仕事で関わりがある人、京都人と接したことがあり、京都人に対してイラッっとしたことがある人には面白いかもしれません。
しかし京都は観光だけ楽しめればいい、京都人の性格なんて興味ない~という方には、どうでもいいし超つまらない本だと思います。笑
京都ぎらいの内容
京都ぎらいにおける京都人の特徴とは。都会に住む人が田舎者を上から目線で馬鹿にするように、京都の人は京都以外の人に対して上から目線で接することがある。「京都ぎらい」の著者である井上章一さんは京都市右京区生まれ,
京都市の南の宇治市にお住まいではあるが、自分のことを京都人とは決して言いません。
京都外の人からすれば、どう見ても京都人なのに。何故か?
京都市の中でも洛中と位置づけられる、平安時代から都だった京都市の中心エリアに住む人たちが、洛中以外に住む人を田舎者扱いするから。そして洛中の外に生まれた著者が洛中に住む生粋の京都人に、田舎者扱いをされて傷ついたエピソードや、逆に洛中に住む人を馬鹿にする話を通して、京都の内面を垣間見ることができる内容となっていると思う。
ひねくれた著者ならではの京都論。笑 賞賛されるばかりの京都に関する書籍が多い中、リアルな京都の一面を世間に提示した、ある意味面白い本でした。
意外にも関西圏で異例の売れ行きだそうで。おそらく、京都人のことをよく思っていない人が関西圏には多いのかもしれません。私自身は京都に4年、神戸に4年間住んだことがあるのですが、大阪、京都、神戸の人は互いに大阪人は嫌いだ、京都人は嫌いだ、神戸人はきらいだと言い合っている印象があります。そんな関西圏で京都に不満がある人にとっては、面白い内容かもしれません。
具体的エピソード
京都ぎらいの中で登場した場面の中から2点紹介します。
1.洛中の名家生まれの20代後半の女性がとある飲み会で泣き出し、京都市山科区の人から縁談が来るようになったことを嘆く。。。
名家生まれということもあり、洛中でのお見合いをしてきたのだが、上手くいかずに20代後半となり、田舎である山科から縁談が来たことに京都人のプライドが傷つけられたという場面。別に相手の男性 が見た目や経済面が悪い訳ではなく、ただ住む場所が山科ということが駄目らしい。
2.洛中の名家に著者が訪れた際に、著者の京都弁に名家の人が違和感を覚え著者の出身を聞く。著者が洛外生まれということを確認した名家の主が著者に対して上から目線で話はじめる。。。
京都の外に住む私には違いがわからないですが、京都弁と言っても都会と田舎ではイントネーションが違い、生まれがばれてしまう。。。まぁ。京都の外に住む人には、どうてもいいことですが。。。京都の長い歴史がそうさせるのか。大人になってから京都に住むとストレスを感じそうです。私は大学生の時に住んでいたのですが、どこか学生は4年間限定のお客様扱い感を感じました。
私の体験談
ちなみに私が体験したエピソードは、あんまり無いのですがご紹介します。1.京都出身タレントである安田美沙子さんがテレビで京都を紹介しているところに洛中育ちの友人が一言。「宇治出身のくせに京都を語るな!怒」
2.合コンで私が伏見に住んでいると言ったときに洛中の友達が言った一言。「人種が違うから笑 相性悪いわ~ 笑」
※伏見とは京都の南に位置する京都市伏見区のこと。この時はこの言葉の意味がわからず、私が愛知県出身という関西以外出身だから相性が悪いと言われたのかと思っていた。
京都に住む人にとっては、傷つけられたりと悲しい思いをする人もいるかもしれませんが、私みたいに京都の外に住む人にとっては、大した話じゃない。京都府と京都市も洛中もみんな京都人ですから。
観光の際に京都ぎらいな場面に遭遇したら、むしろラッキー。文化体験ができたと半笑いで言葉をスルーすればいいのかと思います。
つづく