
▲比叡山延暦寺 根本中堂
こんにちは。
先日、比叡山延暦寺に行きました。
一度は行ってみたいと思いつつ。
山の上にある延暦寺への行き方がイマイチわからないので、
今まで行くことはありませんでした。笑
しかし!
来年、平成28年度より延暦寺は10年間の大改修に入ります。
(正確には国宝の根本中堂と回廊のみ)
10年間も見られないのなら、今年中に絶対行かなきゃ!!!
やっと決心がつき、名古屋から車で比叡山延暦寺へ。
【比叡山延暦寺のホームページはこちら】

▲延暦寺 大師堂
延暦寺と言えば、
学校の教科書に出てきましたよね。
最澄は比叡山に延暦寺を、空海は高野山に金剛峯寺を建てた。
織田信長は比叡山延暦寺を焼き打ちにした。。。と暗記しました。
歴史の教科書に登場するお寺と言えば、
奈良の大仏で有名な東大寺、聖徳太子が建てた世界最古の木造建築の法隆寺、
そして比叡山延暦寺。
私はこの3つを思い出しますが、他にありましたっけ?笑

▲延暦寺 文殊楼
京都のお寺を巡っていると○○宗〇〇派という宗派があることに気付きます。
私は常識が抜けていて意味がわからないのですが。汗
そういうのを見ると「何それ~? (´・ω・`) 」と気になっちゃいます。笑
そして本を読んでちょっと調べてみたりします。
ちなみに過去にちょっと勉強した記事→「日本人なら知っておきたい仏教を読んで」

▲戒壇院
調べると各宗派を開いた人の多くは、延暦寺で修業した後に自分の宗派を開いています。
そのため比叡山延暦寺は日本仏教の母山と仰がれています。
浄土宗は法然、浄土真宗は親鸞、臨済宗は栄西、曹洞宗は道元、法華経は日蓮が開祖です。
学校の授業で覚えましたよね?(-_-)zzz
彼らは全て比叡山延暦寺で修業した後、山を下りて自らの宗派を広めました。
そんな多くの天才を生んだ場所の雰囲気を感じてみたい。
是非とも一度は自分の目で見てみたいなぁと思ってました。

▲阿弥陀堂への階段
本当に山の上にお寺があり、
街中のお寺にはない静かで厳かな空気に包まれてます。
一体どうやってこんな大きな建物群を作ったのか?
なんで作ろうと思ったのか?
なんで最澄は山の中に篭る必要があったのか?
興味が湧きます。

▲根本中堂
残念ながら根本中堂内での写真は禁止でした。涙
現在の根本中堂は寛永19年(1642年)に徳川家光によって再建された建物。
庭を囲うように回廊が仏堂に続き、真っ暗な仏堂に入ります。
市内のお寺にはない構造で珍しい。
ちょうど暗闇の中でお坊さんがお経を読んでいました。
暗闇の中に灯る蝋燭の前で一人ボソボソと呪文を唱える僧。
お香の匂いも相まって、神秘的な空気に背筋が自然と伸びる。。。

▲根本中堂
しかし。
私には一体何の意味があるのかわかりません。
しかし1200年も続いてきた不思議。
もっと仏教の中身を知らないと価値がわからないかな。
最澄の築いた天台宗という教えが多くの人に支持される理由とは?
最澄は未来に何を伝えたかったのか?
まだまだ私は未熟者。
さっぱり感じることはできなかった。もっと勉強しないといけないわ。

▲大師堂
さてさて。
なぜ比叡山に延暦寺を建てたのか?
最澄が比叡山に籠る時に都は京都ではなく奈良にあり、
当時の奈良仏教界は権力争いに明け暮れ腐敗していました。
最澄は奈良仏教を嫌い、奈良から離れた比叡山に籠って、
学問と修行に集中しました。
また最澄が比叡山を神聖な山として崇拝していた、
三津氏という豪族出身だったこともあり、比叡山を選んだと言われています。

▲根本中堂
またこの時代に、
仏教が日本に伝わる前の自然を大切にする日本の信仰の上に、
仏教が混じり合うことで神仏習合という日本独自の信仰の形が発展していきました。
大陸から伝わった仏教と共に寺院を建造する建築技術や医学、
文字や知識を学び、吸収するだけでなく、自分達の文化に合うようにしたのか。
自分達で新しい文化を創り上げようとしたのか。
神様が住むと信じられた山に寺院が建つようになります。
神仏習合とは何か?私惹かれます。(^-^)
そんな日本の文化を感じる比叡山延暦寺でした。笑
10年後の改修後、ピカピカに色鮮やかに色塗られた姿で会いましょう。。。

ちなみに延暦寺は私が訪問した根本中堂のある「東塔」と呼ばれるエリアの他に、
「西塔」、「横川」というエリアがあります。
各エリア間をシャトルバス(移動時間 各5分)で移動する広大な寺院です。
私のように車でのアクセスが最も便利だと思います。
そして私は全部のエリアを見に行こうと思っていたのですが、
東塔エリアだけ見て下山してしまいました。汗
お腹が空きすぎて、京都市内で美味しいものを食べようという友達の誘惑に負けました。笑

▲根本中堂から眺める琵琶湖 思った以上に綺麗な景色だった。
比叡山から眺める琵琶湖。
京都が好きな人が次に向かう場所。
白洲正子や司馬遼太郎、京都本を多く執筆されている柏井壽さん等々。
多くの方が滋賀の魅力に気付き、滋賀に行っておられます。
一体どんな魅力があるのか。。。
私も近々、滋賀に行ってみようと思います。
つづく。