日本人なら知っておきたい仏教 (KAWADE夢新書)/武光 誠

¥778
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こんにちは。
近いようで遠い京都。。。
愛知県に転勤してから未だに京都に行けておりません。
離れてぞ知る京都の良さ。あぁ~京都 あぁ~京都 あぁ京都~ 笑

▲宇治の平等院 十円玉の裏面のやつ
さて。
わたくし最近は読書ばかりをしておりまして。
「日本人なら知っておきたい仏教」という本を読みました。
京都観光しているうちに、「お寺って何?」と思うようになったのがきっかけです。
紅葉シーズンやライトアップされたお寺を巡っては、「綺麗だなぁ~」なんて。
「やっぱり京都はいいなぁ~」なんて。京都を満喫しているつもりでおりますが。。。
そもそもお寺って何のためにあるのでしょうか?仏教って何なのでしょうか?
京都をより楽しむにはお寺のことを知ったほうが良いと思いまして。
「そんなことも知らないのか!」とお叱りを受けるかもしれませんが、
私なりに今から知っていこうと思いますのでお許し願います。笑

▲仁和寺 真言宗御室派(しんごんしゅうおむろは)
まぁこんな私でもこの本は読みやすく、わかりやすくて良い本となりました。
平易な文章で仏教の歴史が纏めてあり、3時間くらいで読めます。(長いかな?)
私の場合は、仏教に対するモヤモヤした気持ちがスッキリ解消しました。
この本をきっかけにして色々な宗派のことも知りたくなりました。
これからは宗派にも注目してお寺巡りできますよ~! 多分。笑

▲三千院 天台宗
私にとってスッキリした点は、
仏教が実在した人物によって作られ、
人はどう生きるべきかを示してくれる教えであると理解できました。
神様、仏様のような架空の存在に頼り、ご利益をお願いするようなものではなく、
自分の心は自分で鍛えて生きていくための教え。。。私はそう理解した。

▲知恩院 浄土宗
仏教の始まりは現在のネパールで生まれた一人の人物によって誕生した。
時代は仏教が日本に伝わる約1,000年前の紀元前500年頃。
仏教が日本に伝わったとされる年は538年や552年とされ、
学校の授業で【仏教公伝】なんて単語を覚え、テストにも出ましたよね?
聖徳太子やら大化の改新やらの時代よりもさらに1,000年も昔ってどんだけ昔だよ!?

▲西本願寺 浄土真宗
本名「ゴータマ=シッダールタ」という実在した人によって仏教は生まれました。
彼は一国の王子として生まれ、何の不自由もなく豊かな生活を送っていたのに、
突然29歳で地位も名誉も全て捨てて出家しました。
生まれた瞬間から人生の勝ち組にいたにも関わらず彼は、
人はどう生きるべきかという問題に悩み明け暮れていた。
人は誰しもが老い、病気に苦しみ、最後には死ぬことを避けることができない。
また当時のネパール近辺やインドではバラモン教という宗教によって、
カースト制という厳しい身分制度が存在し、人は生まれた瞬間から身分が決まり、
不満や苦しみで溢れていた。
このことを知った彼は今の自分の生活を無意味なものと考え始め、
彼は人として生きる意味、苦しみのない生き方を探すべく29歳で出家しました。
(私と同い年 笑)

▲曹洞宗 源光庵
彼はインドへ向かい2人の師匠の下で修業したり、長時間の座禅や断食を繰り返し、
死ぬギリギリまで自分を追い込む苦行を10年近く行った末に、
【中道思想】に至りました。。。
中道思想に至ることで永遠の心の安らぎを得ることができる。
よく聞く仏教用語の「涅槃」(ねはん)に至ることができる悟りに到達しました。
中道思想とは漢字が示す通り真ん中のような意味。
彼は贅沢にふけることも、その反対の苦行も、どっちも無意味で卑しいものだ。
王子だった頃の生活と修行に明け暮れる今の生活を経験することで、
どちらにも偏らないところに真実の道を見つけるべきと悟った。
正確には、ただの真ん中という安易な意味ではなく、
どこにあるかはわからない、自分で迷いながら真実を探さなければならない。
そして中道思想に至った後、「八正道」と呼ばれる行為を積むべきとした。

▲興聖寺 曹洞宗
■八正道(はっしょうどう)
正見:正しいものの見方をすること
正思惟:正しい認識をもつこと
正語:正しい言葉を用いること
正業:正しい行為を行うこと
正命:正しい生活を営むこと
正精進:正しい努力をすること
正念:正しい反省をすること
正定:正しい精神統一を行うこと
しかし人には常に迷いが生じ、中道思想に至ることが難しい。
迷いを克服するために四聖諦(ししょうたい)という考え方も示しました。

▲鹿苑寺(金閣寺) 臨済宗
■四聖諦(ししょうたい)
苦諦:人生が苦しみに溢れていることを知ること
集諦:苦しみには必ず原因があることを知ること
滅諦:苦しみの元の執着を捨てること
道諦:執着のない正しい道を歩むこと
修行によって苦諦から道諦に至ることで中道思想を実践できると示しました。

▲東山慈照寺(銀閣寺) 臨済宗
また人の迷い、煩悩は次の3つの心の偏りから生じるとしました。
貪欲:飽くなき欲望
瞋恚:怒ること
愚痴:ものの道理を知ろうとしない愚かさ。
この3つが人の心を曇らせて正しい判断を妨げるとしました。
確かに欲の深い人、怒りやすい人、知識をひけらかす人はいます。

▲高桐院 臨済宗
そして煩悩をおさめるための修行として三法印と呼ばれる手順を踏むことを薦めています。
諸行無常:すべては移ろい変わっていくもの、一瞬たりとも同じところに留まらない真理に至る
諸法無我:すべては因縁によって生じ、他人や他の自然があってこそ自分がいる真理に至る
涅槃寂静:すべての執着を捨てて他者のために尽くす生き方を悟るに至る
言葉にするのは簡単で、シンプルな考え方に思えるけど、
実践するのは難しく、宗派によって座禅を組んだり、炎の上を歩いたり、
瀧に打たれてみたりして、心を鍛え悟りを得ようをする。

▲高山寺 真言宗系
要はすべての欲や執着を捨てて、自由になり、
慈悲の心をもって生きることを教えてくれる。
それが仏教の目的、言いたいことなんだと。
「ゴータマ=シッダールタ」さんが考えて辿り着いた人が生きる目的。
みんなが仏教の教え知れば世界から争いはなくなるかも知れない。
仏教が目指すもの、言ってることは真っ当なことだなぁと納得できました。
彼が死んでから色んな人に仏教は解釈され、色んな宗派ができて今に至ります。
「ゴータマ=シッダールタ」さんのシンプルな教えと考えから離れた宗派もあるそうですが、
考えが離れているから間違いとかではなく、どんな方法であれ、
より多くの人を心が安らかな境地=悟りに導くことが目的であれば良いのです。

▲神護寺 真言宗
仏教の原点を知ることでやっと仏教の大枠を理解できた気がしました。
興味のある宗派を調べてみようと思います。
皆様は仏教について考えることはありますか?

▲清水寺 北法相宗大本山
あぁ~京都。

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こんにちは。
近いようで遠い京都。。。
愛知県に転勤してから未だに京都に行けておりません。
離れてぞ知る京都の良さ。あぁ~京都 あぁ~京都 あぁ京都~ 笑

▲宇治の平等院 十円玉の裏面のやつ
さて。
わたくし最近は読書ばかりをしておりまして。
「日本人なら知っておきたい仏教」という本を読みました。
京都観光しているうちに、「お寺って何?」と思うようになったのがきっかけです。
紅葉シーズンやライトアップされたお寺を巡っては、「綺麗だなぁ~」なんて。
「やっぱり京都はいいなぁ~」なんて。京都を満喫しているつもりでおりますが。。。
そもそもお寺って何のためにあるのでしょうか?仏教って何なのでしょうか?
京都をより楽しむにはお寺のことを知ったほうが良いと思いまして。
「そんなことも知らないのか!」とお叱りを受けるかもしれませんが、
私なりに今から知っていこうと思いますのでお許し願います。笑

▲仁和寺 真言宗御室派(しんごんしゅうおむろは)
まぁこんな私でもこの本は読みやすく、わかりやすくて良い本となりました。
平易な文章で仏教の歴史が纏めてあり、3時間くらいで読めます。(長いかな?)
私の場合は、仏教に対するモヤモヤした気持ちがスッキリ解消しました。
この本をきっかけにして色々な宗派のことも知りたくなりました。
これからは宗派にも注目してお寺巡りできますよ~! 多分。笑

▲三千院 天台宗
私にとってスッキリした点は、
仏教が実在した人物によって作られ、
人はどう生きるべきかを示してくれる教えであると理解できました。
神様、仏様のような架空の存在に頼り、ご利益をお願いするようなものではなく、
自分の心は自分で鍛えて生きていくための教え。。。私はそう理解した。

▲知恩院 浄土宗
仏教の始まりは現在のネパールで生まれた一人の人物によって誕生した。
時代は仏教が日本に伝わる約1,000年前の紀元前500年頃。
仏教が日本に伝わったとされる年は538年や552年とされ、
学校の授業で【仏教公伝】なんて単語を覚え、テストにも出ましたよね?
聖徳太子やら大化の改新やらの時代よりもさらに1,000年も昔ってどんだけ昔だよ!?

▲西本願寺 浄土真宗
本名「ゴータマ=シッダールタ」という実在した人によって仏教は生まれました。
彼は一国の王子として生まれ、何の不自由もなく豊かな生活を送っていたのに、
突然29歳で地位も名誉も全て捨てて出家しました。
生まれた瞬間から人生の勝ち組にいたにも関わらず彼は、
人はどう生きるべきかという問題に悩み明け暮れていた。
人は誰しもが老い、病気に苦しみ、最後には死ぬことを避けることができない。
また当時のネパール近辺やインドではバラモン教という宗教によって、
カースト制という厳しい身分制度が存在し、人は生まれた瞬間から身分が決まり、
不満や苦しみで溢れていた。
このことを知った彼は今の自分の生活を無意味なものと考え始め、
彼は人として生きる意味、苦しみのない生き方を探すべく29歳で出家しました。
(私と同い年 笑)

▲曹洞宗 源光庵
彼はインドへ向かい2人の師匠の下で修業したり、長時間の座禅や断食を繰り返し、
死ぬギリギリまで自分を追い込む苦行を10年近く行った末に、
【中道思想】に至りました。。。
中道思想に至ることで永遠の心の安らぎを得ることができる。
よく聞く仏教用語の「涅槃」(ねはん)に至ることができる悟りに到達しました。
中道思想とは漢字が示す通り真ん中のような意味。
彼は贅沢にふけることも、その反対の苦行も、どっちも無意味で卑しいものだ。
王子だった頃の生活と修行に明け暮れる今の生活を経験することで、
どちらにも偏らないところに真実の道を見つけるべきと悟った。
正確には、ただの真ん中という安易な意味ではなく、
どこにあるかはわからない、自分で迷いながら真実を探さなければならない。
そして中道思想に至った後、「八正道」と呼ばれる行為を積むべきとした。

▲興聖寺 曹洞宗
■八正道(はっしょうどう)
正見:正しいものの見方をすること
正思惟:正しい認識をもつこと
正語:正しい言葉を用いること
正業:正しい行為を行うこと
正命:正しい生活を営むこと
正精進:正しい努力をすること
正念:正しい反省をすること
正定:正しい精神統一を行うこと
しかし人には常に迷いが生じ、中道思想に至ることが難しい。
迷いを克服するために四聖諦(ししょうたい)という考え方も示しました。

▲鹿苑寺(金閣寺) 臨済宗
■四聖諦(ししょうたい)
苦諦:人生が苦しみに溢れていることを知ること
集諦:苦しみには必ず原因があることを知ること
滅諦:苦しみの元の執着を捨てること
道諦:執着のない正しい道を歩むこと
修行によって苦諦から道諦に至ることで中道思想を実践できると示しました。

▲東山慈照寺(銀閣寺) 臨済宗
また人の迷い、煩悩は次の3つの心の偏りから生じるとしました。
貪欲:飽くなき欲望
瞋恚:怒ること
愚痴:ものの道理を知ろうとしない愚かさ。
この3つが人の心を曇らせて正しい判断を妨げるとしました。
確かに欲の深い人、怒りやすい人、知識をひけらかす人はいます。

▲高桐院 臨済宗
そして煩悩をおさめるための修行として三法印と呼ばれる手順を踏むことを薦めています。
諸行無常:すべては移ろい変わっていくもの、一瞬たりとも同じところに留まらない真理に至る
諸法無我:すべては因縁によって生じ、他人や他の自然があってこそ自分がいる真理に至る
涅槃寂静:すべての執着を捨てて他者のために尽くす生き方を悟るに至る
言葉にするのは簡単で、シンプルな考え方に思えるけど、
実践するのは難しく、宗派によって座禅を組んだり、炎の上を歩いたり、
瀧に打たれてみたりして、心を鍛え悟りを得ようをする。

▲高山寺 真言宗系
要はすべての欲や執着を捨てて、自由になり、
慈悲の心をもって生きることを教えてくれる。
それが仏教の目的、言いたいことなんだと。
「ゴータマ=シッダールタ」さんが考えて辿り着いた人が生きる目的。
みんなが仏教の教え知れば世界から争いはなくなるかも知れない。
仏教が目指すもの、言ってることは真っ当なことだなぁと納得できました。
彼が死んでから色んな人に仏教は解釈され、色んな宗派ができて今に至ります。
「ゴータマ=シッダールタ」さんのシンプルな教えと考えから離れた宗派もあるそうですが、
考えが離れているから間違いとかではなく、どんな方法であれ、
より多くの人を心が安らかな境地=悟りに導くことが目的であれば良いのです。

▲神護寺 真言宗
仏教の原点を知ることでやっと仏教の大枠を理解できた気がしました。
興味のある宗派を調べてみようと思います。
皆様は仏教について考えることはありますか?

▲清水寺 北法相宗大本山
あぁ~京都。