
▲大神神社 注連縄
こんにちは。
今回は京都ではなく、奈良県にあります、
大神神社(おおみわじんじゃ)に行って来ました。

▲大神神社鳥居 新緑が気持ちいい
今回の旅(笑!?)の目的は「我が国最古の神社を見てみたい!」に尽きます。
京都の神社やお寺を巡るうちに、
「そもそも神社って何のためにあるの?」
「本当に意味あるの?」
(日本人としてあるまじきことですかね。でも多くの若い人は私と同じ知識レベルではないでしょうか?)
という疑問と興味を抱くようになりました。

▲大神神社 もうすぐ拝殿
でも意外と私の回りには、この謎に明確に答えることができる人がいません。
そこで神社に関する本を1冊だけ読んで勉強してみた結果、(勉強したつもり 笑 )
日本人なら知っておきたい神道/武光 誠

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神社の原点を知ることで少しは謎が解けるはず!という結論に至りました!笑
「ひとり京都観光」というブログ題名とはズレちゃいますが、
日本最古の神社である大神神社を知ることで、より深く京都の神社を知ることでできるはず。
大神神社を知れば、京都をより楽しめる!。。。きっと。 笑

▲大神神社拝殿
■大神神社には本殿がない!
さてさて。
私が大神神社の最も魅力を感じるところ。大神神社に来たいと思った理由。
世の神社には必ず神様を祀る場所「本殿」がありますが、
大神神社には本殿がありません。
大神神社の場合、背後にある三輪山を拝むための拝殿だけがあります。

▲大神神社拝殿
その理由は、
大神神社が祀る神様は建物である本殿にいるのではなく、
三輪山にいるとされるからです。
つまり大神神社の本殿は三輪山そのもの!ということ。

▲三輪山
■大昔の人々は自然に対して神の存在を感じてた。
電気もガスもない大昔の人々は、
食べ物の量がその時の気候に大きく左右される不安定な生活を送っていました。
地震、雷、火事、台風、洪水等の自然現象は神様によって引き起こされると真剣に考えていた。
だから神様の怒りを鎮めるためのお供え物やお祈りをし、
逆に豊作の時は感謝を示すためにお祭りを行ってきた。。。

▲巳の神杉 樹齢500年以上
大昔に大神神社近くで生活していた人々は、
三輪山が自分達が生きていくために必要な水や食べ物等の恵みをもたらしてくれる。
自分達の繁栄は三輪山に住む神様によって左右されると考えた。

▲三輪山登拝口 申し込み制で三輪山に入れます。私は体力的に行けません 汗
この自然への崇拝が神社の始まり。
今でこそ神社と言えば、立派な建物が必ず有りますが、
大昔は巨大な木や岩に神様を感じては、皆で祀っていたそうです。
時代が進み仏教の影響で進んだ建築技術が輸入されて、今の神社の形に整備されていきました。
私はこの原始的な感じが、ピュアというか純粋というか、美しいなぁと思うんです。笑
本殿がない大神神社は大昔の人々の心を少しは知れたような気にさせてくれる。

▲大神神社境内からの風景
■大神神社と天皇とのゆかり
大神神社は皇室の祖先とゆかりのある神社。
皇室の祖先達は3世紀頃に日本を統一し、大神神社周辺に大和朝廷を築きました。
現在は皇室ゆかりの神社と言えば、三重県にある伊勢神宮が有名ですが、
皇室の祖先達は大神神社のある三輪山周辺を本拠地として日本を統一しました。

▲大鳥居と三輪山 昭和61年製
当時大和朝廷以外の人々は、
日本各地それぞれの地域に根付く自然を神として祀っていましたが。
7世紀末の大化の改新以後、律令制が完成する頃までに
天皇家が祀る伊勢神宮の天照大神(アマテラスオオミカミ)が、
最も格式が高い神であると、現在のように整備されていきました。

▲大神神社の隣、狭井神社
大神神社はそんな日本の歴史と天皇家の始まりを感じることでできる由緒ある神社なんですね。
ちなみに昨年は天皇陛下が大神神社を参拝しておりまして、現在もゆかりが続いている。
(2014年11月 産経新聞の記事はこちら)
でも大神神社の存在は今まで全く知りませんでした。。。汗
皆さんは大神神社知っておられますか?

▲最寄り駅 三輪駅 田舎の駅ホームって感じでのんびりした空気が好き
最近はJR東海が「そうだ。京都行こう」に続いて、
奈良をPRしてるので知名度が上がってきてるようです。
↓ホームページ↓
【うましうるわし奈良】
京都だけでなく奈良も魅力的な場所です。。。

▲大神神社と狭井神社の間に咲いてた 笑
つづく