
▲題名:「明治維新という過ち~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~」著者:原田伊織
こんにちは。
兵庫県から愛知県に転勤して1か月が経ちました。
はぁ~。京都が本当に恋しいです。発狂しそう 笑
さて、最近本屋で「明治維新という過ち」という本をたまたま見つけまして。
サブタイトル「日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~」と、
随分と過激なタイトルの本を読みました。汗
会社帰りに本屋に寄ったところ、その店舗での売り上げランキングコーナーにて
★3位★ (人文ジャンルのみで)
と目立つところに置いてありまして、大河ドラマで吉田松陰を取り上げている時に、
なんとも挑戦的ではありませんか! 一体どんな結論に辿り着くのか!?
とワクワクして買ってしまいました。
明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト/原田 伊織

¥1,620
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私にとっては明治維新は輝かしいだけの出来事ではないと、
私の常識に新しい一面を与えてくれた一冊となりました。。。
ただし、単語だけ並べると
「長州はテロリスト集団」「吉田松陰は過激なテロリスト」
と幕末ファンからすると強烈な批判だらけの問題作かもしれません。汗

▲京都伏見桃山にある 明治天皇御陵
■本の内容について
明治維新と言えば、(あくまでも私の知識だけの話)
日本が近代化を迎えるために必要な出来事。
革命、今の日本があるのは明治維新のおかげ。
古い社会体制をぶっ壊し、新しい時代を作り出す!
とてもポジティブで良いイメージの出来事。
そして坂本龍馬の薩長同盟や新撰組等、
大河ドラマや長編小説、漫画で描かれる
人を惹きつけるストーリーが幕末という時代にはあります。
私だけでなく多くの日本人が好きな出来事でしょう。
しかし「明治維新という過ち」は明治維新とは、
「江戸幕府とその社会体制の転覆を図り、天皇親政を企図して、これらを実現させた、
長州・薩摩による一連の政治、軍事活動」であると定義します。(強いて簡略化すれば)
また吉田松陰と言えば、
一般的には松下村塾を開き維新志士達の精神的支柱となった立派な教育者のイメージ。
しかし「明治維新という過ち」では、
「事あるごとに暗殺を主張する過激なテロリスト」
「長州藩も何回も注意し、手を焼いた」と
本当の吉田松陰は一般的なイメージとは大きくかけ離れた人物だったとされてます。
つまり「勝てば官軍」ということで、
現代の明治維新の歴史は官軍である薩摩長州によって美化されています!
実際にはテロリストと断じて全く問題ない長州人の暴力によって多くの人が犠牲になった。
(著書には長州人の京都や会津戦争での人とは思えない残虐な行為の記述があります。)
歴史を一つの立場だけで捉えるのではなく、その他、多面的に捉えないと、
真実を見誤ってしまう。
。。。と著者である原田伊織さんは言いたいのだと私は受け止めました。

▲夕焼け時の明治天皇御陵
■私のこの本を読んで得たこと
私は100%正しい考えを持つ人、
100%間違いだけの考えを持つ人などいないと考えるようにしています。
例えば世の中には右翼と左翼という対立する立場があります。
私はどちらの主張の背景も勉強した上で、「私はこう思います」と
言える自分でありたいと思いますし、
「この人はあの事象を根拠にして、右よりの主張なんだな。」と、
相手の主張の背景を冷静に捉えられるようになりたいと思います。
(ただ右翼左翼のことはまだまだ勉強が足りていないのですが。。。汗)
しかし明治維新のことは今まで美化したイメージしか持っていなかったので、
この「明治維新という過ち」は私にとって斬新でした。
今後幕末や明治維新のことを違う視点を持ちながらも、
勉強して京都をより楽しく深く観光することができると思います

明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト/原田 伊織

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■私はこの本「明治維新という過ち」を他人にお薦めするかは微妙です。
私は新しい視点を得ることができて楽しかったです。。。
但し、
この本のはじめにの中で、
「明治維新という無条件の正義が崩壊しない限り、この社会に真っ当な倫理と論理が価値を持つ
時代が再び訪れることはないであろう。」と述べられておりました。
私は良い事言うなぁ⤴

ワクワクしながら読み始めましたが、章が進むにつれて著者の感情が入り過ぎていて、
論理を感じないような。。。
著者の暴力、長州が大嫌い?だという感情だらけで読みづらく感じてしまいました。
申し訳ありません。本の後半半分くらいは流し読みをするしか耐えることができませんでした。
大変申し訳ありません。私の不勉強により著者についていけないのか。汗
私が異常者なのかも知れません。。。涙
ある程度歴史なんて本当の真実はわからないと思える人じゃないと疲れるかも知れません。
ではでは。
皆さんは大人になってから歴史を学んだことはありますか?