中間管理職の月並な悩みという戯事(≧∇≦)

中間管理職の月並な悩みという戯事(≧∇≦)

人生長く生きていれば奇異な出来事にも出会うもの。せっかくだから忘れてしまう前にブログ投稿しておきます。

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入社したばかりの20年も前の出来事です。


会社の同僚にSさんという先輩がいました。


当時の年齢は30歳。身長は165センチくらいでほんの少し小太り。独身で生真面目。とりたてて趣味はなく、唯一の道楽は週に1度のパチンコのみ。そうそう、学生時代から続けている混声合唱クラブに所属しているというお話を伺ったことはありましたが。


仕事も終わり先輩に連れられ2人で会社近くのスナックへ。


「一次会からスナックなのかあ」「食うものないじゃん」と思いながらも、「下戸な先輩では2時間も過ごせば帰宅できるな。」などという軽い気持ちで飲み始めたのでした。



ところが、


この日の先輩はいつもと違いました。生ビール3杯のあと、ウィスキーの水割り、焼酎のお茶割りetc...

店にあるありとあらゆる種類の飲み物を飲み続けたんです。






2時間ほど経過。




先輩は完全に出来上がり...というか潰れてしまいました。



「大丈夫ですか~? もう帰りましょうよ。」


カウンターに伏せて動かない先輩に声をかけると先輩は急に立ち上がり、


「電話する」と言い、今ではほとんど見かけなくなった店内のピンクの電話に近づいていったのです。


当時は携帯電話などはなく、公衆電話ではテレフォンカードが一般的でした。


ピンク色の公衆電話は銀貨ではなく銅貨対応。つまり「10円玉」を投入するものでした。


10円で最長3分間、遠距離では通話時間が数秒になってしまう距離に応じたNTTの通話料金設定。


そんなピンクの電話で先輩がかけたのは、大学からお付き合いをしていた東京在住の彼女なのでした。


そう、先輩は地元に好きな女の子ができて、


はっきりしない関係だった彼女に別れを告げる


という一大決心をしたのでした。


最初の電話はみごと10秒ほどで切れてしまいました。なんせ10円しか投入してありませんでしたから。

酒に酔いヘベレケな先輩は電話料金のことも両替えのことも頭にありません。


「10円玉。」と私に手を差し出してきたので、財布にあった10円玉全てを手渡しました。


そしてその後も私は、ただひたすらスナックのマスターに両替えをお願いし、話し込む先輩の横でピンク電話に10円玉を投入しつづけたのでした。


店のレジに10円玉がなくなると、マスターがピンク電話の料金取り出し口から10円玉を取り出し再利用。


1時間を経過しようやく電話は終わり、電話代は約4000円ほどだったと思います。


(その2につづく)