田舎から都会へ
母がやって来た
少し前に、親知らずが
大炎症の超激痛
抜歯の日を戦々恐々と待つ私
もしかして、
心配して
何か手伝おうとして
・・・
が
そんな期待を軽くスルーする母
お気に入りの舞台を観劇し
百貨店をめぐり
有名夏祭りにも顔をだし
好きなものを食べ
時間に追われ
都会を満喫する母
・・・
お~い
私の看病は
痛む歯を抱えてるんだけど・・・
掃除でもしてよ
洗濯干してよ
母が言う
「素人が手を出しても・・・」
「そこん家のルール
わからんし・・・」
「足手まといになるぐらいなら・・・」
・・・
ぐらいなら・・・なによ
遊び回るだけで、全くの
役立たずだ
何しに来た
「いや・・・観劇に・・・」
「買い物も・・・」
「歯に悪いから、
お気遣いなく~・・・」
・・・
田舎から都会へ
数日、楽しい時間を過ごし、
都会から田舎へ
機嫌よく帰る母
・・・