2017.4.3
Bonjour!こんにちは
モンパリのMiyoです。
日本は今日から新学期ですね。
フランスは9月が新学期なので、特に新しい感じはしませんが、今の時期はイースター前でパリの街中はかわいいデコレーションで華やかです!
昨日のインスタグラムで投稿しましたが、今年のピエールマルコリーニのお店では、着物を着た日本人形のチョコレートがたくさん飾られています。
最初見たときはびっくり!
でも、それだけパリでは日本のものが人気ということなんです。
特にフランス人の”着物”に対するあこがれは強く感じます。
そして今、パリの「国立ギメ東洋美術館」で、着物の展示会が開催されているんです(2/22-5/22)。
松坂屋の150点ものコレクションが展示されているとのこと。
松坂屋がこれだけの規模の収蔵品を海外で公開するのは初めてだそうです!
それだけ、パリでは着物が人気ということですね。
パリの地下鉄や新聞などでも大きく宣伝されていたので、行きたい!と思っていました。
そして、興味を持っていた義理の弟の彼女のお母さんと一緒に行ってきました。
さて。
ギメ美術館は地下鉄イエナ駅の目の前にあります。
常設のアジアの展示と今回の着物の特別展示で一人9.5€。2週間以内にもう一回同じ券で見ることができます(そう考えるとお得ですね)。
早速ですか、まずは松坂屋の歴史からです!
松坂屋は今はデパートとして有名ですが、昔は呉服屋だったそうです。
1611年に、織田信長に仕えていた伊藤蘭丸祐道が名古屋に開いた呉服小間物問屋の伊藤屋が始まり。
明治時代に入り、1910年に西洋式の百貨店に業務転換したそうです。
展示では、16世紀以降のフランスと日本の歴史を比較するように展示されていて、わかりやすかったです。
↓上がフランスの歴史、下が日本の歴史が記載されていました。
さて。展示では時系列にそのとき流行っていた着物がたくさん展示されていました。
↓着物のデッサンをする学生さんもいました。
日本人の私が見ても感動してしまう美しい着物ばかり…
そして、こちらが小袖(着物)の見本帳↓
これをお客さんが見て柄を選んで注文していたそうです。
すべて手書きで綺麗に描かれています。昔の人ってすごいなと改めて思いました。
この日は平日にもかかわらず、たくさんの人が訪れていました。
↓美しい着物に釘付けのお客さんたち。
鎖国が終わり、明治時代になると西洋文化がたくさん入って来て、日本では洋服が広まりましたよね。
着物を着る機会もすこしずつ減っていきました。
一方で、フランスでは”ジョポニズム”という現象が起きていたようです!
1867年のパリ万博でたくさんの着物が展示されたのを機に、ヨーロッパでは着物が流行ったそうです。
おしゃれなフランス人女性たちは、”部屋着”として着物を羽織っていたそうです(おそらくちゃんと着付けすることができず、着物を羽織ることしかできなったんでしょうね)。
↓あるフランス人の芸術家が描いた絵。
日本人女性がお風呂場で着物を羽織っている姿を想像して描いたものだそうです!(やっぱりちゃんと着付けされてなく、羽織ってる姿しか描かれていません。)
現代のファッション業界にも着物はいろんな面で影響を与えたようです。
着物に影響された現代ファッションの展示もありました。
着物がフランスのファッション業界に大きな影響を与えていたとは、知りませんでした。
そして、着物が実際フランス人にも着られていた(部屋着としてとはいえ)時期があったこともびっくりでした。
私たちが思っている以上に、世界では”着物”の存在は大きいようです。
世界的に正装として認められているのもイブニングドレスと着物だけですよね。
ファッションの街パリでも憧れの”着物”。
それを着ることができるなんて、日本人に生まれたことが嬉しく、誇り高く思いました。
私は着物が好きで、自分でちゃんと着付けできるようになりたいといつも思っていましたが、今回の展示でますますその気持ちが強くなりました^_^
これからも着物という素晴らしい日本の宝を大切にしていきたいです☆
このKIMONOの展示会は5/22までなので、この時期パリにいて興味ある方はぜひ行ってみてください。
国立ギメ東洋美術館
Musée national des arts asiatiques Guimet
6 place d'Iena 75116 Paris