エスプレッソの魅力。
 それはシュガーを入れた時に初めて分かったような気がします。
 コーヒーのハートとも、イタリアの文化とも言われる、一瞬のアロマ、濃厚で爽やかなアフターフレーバーは、エスプレッソでしか得られない体験でしょう。
 個人的には甘さが強く、余韻が淡く短いフレーバーが好きです。
 素晴らしいエスプレッソは、果実を思わせる清々しさがあります。
 そしてなによりおいしいエスプレッソは抽出が終わったその瞬間。
 カウンターに出されたらさっとシュガーを入れて、アロマを感じつつさっと飲み干しましょう。
 形式と言うより、毎日を形作るひとつのエッセンスとして、エスプレッソと誠実に向き合うことで、一日がぐっと豊かに過ごせるような気持ちになります。
 1997年以降、国際フェアトレード・ラべリング機関(FLO)が、フェアトレードの国際基準の設定と認証の機関になっている。FLOが開発したシステムは、コーヒーをはじめ、現在は紅茶、チョコレート、バナナ、マンゴー、パイナップル、砂糖、米、切り花などを含むようになっている。
 生産諸国にある事務局を通して、FLOは生産者グループを認証している。またそれらが、国際的に認められたフェアトレードの基準に従っているか保証するため、毎年1回の検査を行っている。検査に合格した後、生産者たちは毎年、FLOに対してフェアトレード販売データを提出する必要がある。
 ドイツのボンに本部を持つFLOは、世界中の20ヵ国にあるフェアトレード・ラベル主導機関と協力して業務を行っている。
 有機生産においては、一般的に全ての自然食品は認められ、全ての合成製品は禁じられる。現在のガイドラインはさらに具体的に、有機的な生産・処理における遺伝子操作技術、電離放射線、下水汚泥の使用を禁じている。
 国際有機農業運動連盟(IFOAM)は100ヵ国以上にある750以上の加盟組織(生産者や認証団体)を統括する連合組織である。IFOAMは有機基準と検査基準を統一し、認証機関の認定を行い、有機認証が世界で同一であることを保証している。IFOAMはまた、国連や多国間の機関との国際的な農業・環境交渉において、有機運動の利益を促進している。
 アメリカ合衆国においては、農務省の有機ラベルを添付するためには、認証を受けた有機農場でコーヒーを栽培するだけでは不十分であり、輸入業者と焙煎業者も同様に、有機認証を受けなければならない。