からっぽなあたしにくちづけて。 | 【セイナマニア】

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きみを分解してみたいんだ、



からっぽなあたしに。

だれかのせいになんてしない。あたしがすかすかなだけ。
中身なんかないだけ。唯一かたちがあったナイゾウはもうドロドロです。
ぐちゃぐちゃになって、腐って、しんじゃった。

あしたからどう生きよう。あさってはどう成ろう。
どうにもなんないよねって馬鹿笑いできるともだちが欲しかったなあ。

寂しいは甘えだし怠けよ。
でも甘えたって怠けたっていいのかもしれないね。
どこにもないのも、あなたがいないのも、あたりまえなのに。

欲しがらなかったあたしが悪い。
勝ち取らなかった結果がすべて。
あなたがいなくても大丈夫、だなんて偽りだらけの美学を掲げてた。

欲しかったものなんて、ないって。

最初から。最後まで。


終わりは来るというよりは、見極める、という方が正しいのかもしれない。
実際ははじまっちゃいないのかもしれないし、とっくに終わってんのかもしれないし
死にかけてるのかもしれないし。優しさだけが愛情じゃないことくらい、わかるよ。


埋めて埋めて埋めて埋めて、また空いて開いて飽いて、塞いで、破れて、壊した。



ねえ何度でも思い出すのよ。
あなたがあたしにしてきたこと。
あたしがあなたに綴ったこと。
鮮明に鮮明に鮮明に。
ぜんぶ嘘だったってくちづけて。


愛してるって云われるたび、さよならって云われてる気がしたんだよ。