手を伸ばせば君がすぐそこにいるのに
今度こそ触れようって思っていたのに
やっと やっと やっと 会えたんじゃないか
次なんて 次なんて 次なんて もう来ないだろ

それなのにどうしてだろ
このタイミング待ちわびてたはずなのに
抱き寄せて
腕の中におさめた君にキスをして
二度と手離したりなんかしないようにと
夢に近いシミュレーション何度繰り返しただろう
それなのにどうしてだろ
あと五センチってとこで伸ばしかけた腕を戻し
拳を握り締め
唇噛んで僕は俯くんだ

もう長いことモヤモヤして
このまま君と別れたならまた何年もモヤモヤすることなんて分かりきってるのに
それでも君がその笑顔を僕に向けてくれるから
今はこれでいいかと結局思ってしまうんだ