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BECK

BECK (講談社コミックス) ハロルド作石


BECK (Volume1) (KCDX (1278))/ハロルド作石
¥530
Amazon.co.jp



[内容(Wikipediaより引用)]

平凡な毎日に不安を持っていた主人公の少年・田中幸雄(通称:コユキ)は南竜介との偶然の出会いによって音楽の世界に入り込むことになる。南竜介・田中幸雄を中心に才能溢れるメンバーが揃って結成されたバンド:BECKが数々の試練に失敗・挫折を繰り返しながらも、音楽に対する信念を原動力に一歩ずつ前進してゆく様を描く。その中でコユキは歌唱力・作曲の才能を生かしてバンドに貢献しながらも、ギターの技術では足を引っ張る場面も多く、恋人の真帆(竜介の父違いの妹)に支えられながらバンドを中心に普通の高校生とは違う青春を駆け抜ける。


[感想]

夢を掴むためには、立ち止まってなどいられない。


超メジャー作品といっていいですよね。いまさら私が紹介する必要などないのかもしれません。

読み始めた頃は、こんなに人気がでるとは思ってませんでした。もともと「ストッパー毒島」でハロルド作石氏にハマった流れで読んでいました。「ストッパー毒島」が好きだったこともあって、序盤の展開は物足りませんでした。しかし、話が進むにつれ、どんどん面白くなっていきました。


ストーリー的には、結構ワンパターン。

蘭の妨害や、ライブでの失敗でうまくいかない音楽活動のなか、成功していくライバルへの焦り、仲間との確執、そういった苦しさを乗り越え、ライブ、イベントでの大爆発。基本的にはこのパターンの繰り返し。

それでも面白い。それは魅力的なキャラクターたちのドラマが、読者を共感させるからか。


コユキ。普段はオドオドしているけど、ここ一番ではビシッと決める。終盤は悟りの域に達してましたよ。

サク。コユキがいじめられていた頃に言ったセリフ。「だがおれは そんなもん屁とも思っちゃいない」「さすが エディだよね」 そこまで鬱屈としていた流れが一気に解放へと向かったシーン。最高の友。

平くん。BECKの芯。彼がいなければ空中分解してたでしょう。別れ別れになったメンバーをコユキが集めにいった際、即答で復帰を宣言したのはカッコよかった。

竜介。コユキにとっての道標。時にトラブルメーカーとなる孤高の天才。常にコユキの前を進んでいるようで、実は最もコユキの存在を必要としていたのは彼なんだろう。

千葉。熱い。とにかく熱い。終盤は彼とコユキの話がメインで進んでいく。いろいろな葛藤を抱えながらも、最後まで存在感を示していた。BECKへの想いは、彼が一番強いのではないだろうか。


この主要メンバー5人以外のキャラクターも輝いていた。エディやマット、死亡遊戯やルーム13。

そんななかでも最後に輝いたのは、川久保さんだと思います。最初、なんだこのホクロ親父は?ってな印象でしたけど、BECKが成長していくなかで果たした役割は大きい。最後にBECKをP&Bレコードに送り出すシーンは最高でした。


「千葉・・・ 平・・・ サク・・・ コユキ・・・ おれをガッカリさせんなよ」


このホクロ親父さ、カッコ良すぎだって!!!



あれっ? 女性陣の紹介がないって?  真帆はって?

いやぁ、BECKはさ・・・。暑苦しい男たちの話だからさぁ・・・。



今回、書き出しは”夢”ってことで始めました。しかしここまで書いて、こう思う。


”一期一会”


その言葉を本作を読んで、噛みしめてみて下さい。