訳あり物件

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真実半分、フィクション半分の小説。
キーワードはポルターガイストとか幽霊とか虐待とか

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中学生の時に実施されたアルコールパッチテストに拠れば、アルコールには負けない体質の筈のツッチー23歳。そうはいっても紙コップになみなみと注がれた芋焼酎 薩摩宝山を前にしてツッチーはかなりビビっていた。。お酒は飲んだことがあるのだが、、、ツッチーは過去の回想を始めた。あれは、そう、、自分、高校生だった時、晩酌中のじいちゃんに「お酒飲ませて飲ませてー!」と言って日本酒をせびっていたことがあるのだが、、、そこはそれごく僅かな量だっだ。
ツッチーは両膝の上に、両手を握り拳の状態で置き、しらばっくれるように焼酎の入った紙コップからふいっと左に目を逸らした。詳しく書くとツッチー訳あり物件取扱い所の入り口、汚らしい硝子戸に焦点を合わせたのだ。それは入り口に近い方のソファに座っているツッチーが思案した結果取った行動だった。ツッチーの思案内容は以下の通り。

例えば、もしここで私がグイグイっと焼酎を呑んだとして、そのことによって自分、急性アルコール中毒にでもなって救急車で運ばれたら目も当てられない。ココは中年オヤジが差し出した紙コップをシカトしよう。焼酎の入った紙コップの存在を認識しないように視界から消すんだ !

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