１の続きです。

カナダでは毎日トルドー首相のブリーフィングを聞く。この１ヶ月間、１日一回の散歩以外家にいる状態が続いて、もう冷凍食品は嫌だ、早くレストランに行きたいという人口が日に日に増えてきている。とりあえず政府のお偉いさん方（お隣のトランプ大統領も含めて）が、毎日喋ってくれるのでそれを聞くのが日課だ。

ただ地元は国家レベルではない。どこかのお金持ちが肉屋の肉を全部買い占めたとか、飲料水をカート３台分買うおばさんたちが登場すると、みんなトイレットペーパー、スパゲティとか食べ物や必需品確保で大騒ぎになる。

そして政府は最近までいつも通りパーキング違反を取り締まっていた。年を取った母親にお裾分けしようと３分ほど車を停車しただけなのに、という一人の女性が夜のニュースで訴えた。そうだ、そうだ、こんな非常時にやめてくれという声が市民から上がった。政府は今度はパーキングの代わりに外で接近している人たちを取り締まるようになった。彼らはよく知っている、貧乏なカナダ人にとって一番厳しいのは罰金だってことを…、ふっふっふっ。

そうして最近『Keep Social Distance』と大きく書かれた車が毎日家の前を通り始めた。その車が来ると今まで喋っていた人たちの声が止まる。ほら見張っているよ、２メートル開けていないと罰金50ドルだよ、などみんなのひそひそ声が聞こえる。近所のおばさん曰く、夜にパーティーをしてたらゲスト一人づつ250ドル、主催者は5000ドルの罰金を取られるって。そんな恐ろしい！しません、しません、絶対しません、ご近所みんなで従いますから、というのがカナダ人です。でもあの車は夕方しか来ないよ、という噂もしっかり出ています、はい。

ところで政府さん、そういう罰金より肝心のコロナテストはできた？　やっぱり。。。じゃピークとカーブはいつ？　自粛１ヶ月経ってもまだわからないじゃない。ビルゲイツさんじゃないが『新型注射（実験？）を受けた国民から外に出ても良い』という冗談すら出てきたぐらいまだ未定。でももう本、音楽、見たいドラマなど考えるのも嫌になってきた。ああ、レストランへ行きたい。美味しいインドカレーが食べた～い。

前髪の白髪が上がりすぎてそのうち下がってくるカーブとどちらが先か、なんていう問題じゃないけど、美容院閉めさせるならもっと前から言ってほしかった。我ながらこんなに白髪が伸びたのは初めて。フェイスブックで白髪コンテストをしているどうしようもない男性諸君たちと違い、女性の悩みはもっと深刻だ。気のせいか外を散歩する中年、熟年女性に帽子をかぶる人が増えたように感じる。

夫はいきなりダイニングテーブルの上にコンピューターを置いてプリンターも設置。もうゲストが来ない理由でダイニングを本と紙だらけにしている。少しくらい役にたってくれと自家製パンを作らせているが。最近は、お金持ちの国は国民一人に手当てをいくら出すのか、ケチな国はどこか、とか意味のない話題が多い。でもこの時期、フェイスタイムや電話などなんでもいいから、とにかく人と話すことが大事かなと思う。

日本の友達がこれから自粛だと言ったので書きました。このブログが参考になるとは思いませんが、自粛組はあなただけではありません。普段できない趣味をはじめたり、転職のために新しい技術を身につけたり、お互いにがんばりましょう。

カナダのコロナ状況 その２

カナダのコロナ状況　その２