ある一人の男性が思った
「うどん屋始めよう。職も失ったし時間もあるし比較的低予算で誰でも始められる商売、うどん屋だな」
「どうせやるならなんとなく普通のうどん屋よりもお金稼げそうな讃岐うどん屋として看板を出そう。そのほうが効率良さげだし、でも讃岐うどんと普通のうどんって何が違うんだろう?あんま、変わんないんじゃね?」
「とりあえずネットで検索したら香川県に行くと20万出せば讃岐うどんのイロハを教えてくれる場所があるらしい、しかも誰でも讃岐うどんが作れる機械まで売ってるらしい。よしこれだ!」
と言うことで、男性は
香川県高瀬のさぬき麺機のうどん学校5日間コースを受講して機械を購入することにしました。
そして一ヶ月後、男性は地元に帰り
居抜きで小さな讃岐うどん屋をオープン。
開業に当たってうどんはすべて機械まかせ。
出汁のことはさっぱりだけど出汁の材料屋が取ってくるものを言われたままやっとけば讃岐風出汁が出来るらしいので問題ない。
そして開業から1ヶ月で繁盛店に。
店主は「俺ってもしかして天才?うどん屋の才能があったのかも!」と喜び
投資した予算が回収できないうちにスタッフを雇用。
どうせ機械製麺なので誰にでも出来ると判断。
そしてスタッフに全てをやらせオーナーは左うちわで2店舗目を計画、
そして2ヶ月目に
売上激減。
スタッフの人件費もかさみ貯金も底をつき始める。
あせった店主は
「よし!新メニューだ!」
と、讃岐うどんには無いであろう
ありとあらゆるものをコラボして
深夜営業メニューに力を注ぐ。
そして、
何やだ?これ。
という感じの讃岐うどん屋の
永い永い迷走が始まる。
結局重要なのは
「讃岐うどん」の看板を出した
と言う事で
讃岐うどんを出せているかが
もっとも大事な事にまるで気づいていない。
そう言うのが
関西には多い。
香川県内にもこういったただの
うどん屋はたくさんある。
こういう讃岐うどん屋が大嫌いです。