設計者の心得（ウケウリ）

これは、私が勤める会社のあるベテランの方がおっしゃっていたことです。

作った製品は将来にわたっていつまでも世の中にある。

我々はその製品とずっと付き合っていかなければならない。

上司は数年立てば自分より先にいなくなる。

だから上司よりもいつまでも残ってしまう製品の方が大事。

製品を作るときに悪いと思ったところは、

上司がどんなに反対しても本当に悪いと思ったら直すべき。

いつかいなくなる上司の機嫌取りを選ぶと、

製品の問題点とはずっと付き合っていかなければならない。

そのときは上司とケンカしても、

その後に抱える問題がなくなることを思えばたいしたことではない。

このような方が引張ってきた製品は、長年お客様からの信頼を得ています。


『モノには設計者の意志が宿る。』