母の思いで
よく笑う人だった
よく食べる人だった
一日中動き回り
何かしらをしていた
昔ながらの家庭の主婦で人生を終えた
昼間に身体を横にしている姿は
老年を迎えるまでみたことがない
朝一番に起きて
夜一番最後に寝るのが母だった
自分の為にではなく
全て周りの人のために
自分のことは後回しにして
常に夫のため
こども達の為に
母の信念だっのだろう
戦前、戦時中を超えて
大正、昭和、平成、令和を
生き抜いた力強さ
小さな母の
何処にそんな強さがあったのかな
きっと 人を大切に思うこと
その思いが強さを生み出すのであろう
今は亡き父と母
父と母の命日は一日違い
母は父と同じ日を命日に決めて
最後まで頑張った
母の云った年はうるう年だった
だから
母の願いは叶ったことになるのかな
父と母の命日を
明日、明後日に迎える
今も仲良く過ごしているかな
母はわがままを言って
父を困らせているかなあ
昨年と同じ雨空を見つめながら
父と母に感謝した朝
思いがこみ上げる
20210557
美智子 拝