モンコのお買い物日記２

フランスにきて５回目の春

タイトルを書く時に、自分が渡仏してからの年数を数えてちょっとびびりました。もう五年？そりゃあ歳もとるよな。恐ろしいのは５年前と比べて何が変わったんだろうか、私。フランス語は確実に上達したけど、英語のレベルはあんまり変わってない気がする。この八月に日本に一時帰国予定で（まだ飛行機のチケットは買ってない。）、その時に姪っ子に英語教えてあげてね！と頼まれているんだよなぁ。いや、私フランスに住んでるんですけど。ってなわけで夏に向けて、英語の勉強しとかないとな。。。最近あまりブログを書かなくなった理由は、インスタで代用するようになったから。インスタとブログではそれぞれメリットとデメリットがあって、でも確かに、自分でやってみてわかったけどインスタの方が情報発信しやすい。ハッシュタグ＃機能も非常によくできていて、このシステムを生み出した人、天才。ブログのメリットは「書いている」感が強い。しっかり書きたい時はやっぱブログでしょう。キーボード使うから長い文章も楽々～。まぁでも、今ってパソコンからでもインスタ投稿できるし、インスタでも長文は全く問題なく書けるんだけどね。インスタの方に書いたけれど、先月（３月）は仕事がけっこうハードでした。ぺーぺーの（？）の日本人が思ってもいなかった責任ある仕事を任されて、精神的にもけっこう削られた。でも自分でよくわかってるんだけど、追い込んでいるのは私自身。もっとイージーに受け止めようよって言い聞かせているんだけどなかなかうまくいかない。それも今は無事に終わって、新しいやりがいを仕事の中で模索中。労働許可も無事にもらえたので、少なくともあと一年半ぐらいは今の会社にいるはず。新しい挑戦をしたいなって考え中です。

フランスですっかりはまってしまったもの　②ハーブティ-

最近日が長くなってきたフランス。来月末にはいよいよ夏時間になります。２０２２年がもう３月になろうとしていますね。前回に続いてフランスではまったものを紹介します。２０２０年ぐらいから、夜にハーブティーを飲むのが習慣になっています。もともとのきっかけは、２０２０年に膀胱炎になったのでは？と思うようなことがあって、病院に行くかわりの対処法としてタイムのハーブティーを飲み始めたことです。けっきょくそれが効いたのかどうかはわからないんですが、思ったよりも味が悪くなかったのと、フランスのハーブティーコーナーの品揃えのよさ、さらに飲むことで何かプラスになる（消化をよくする、安眠）というメリットに惹かれてそこからちょこちょこと買い始めたのでした。カフェインがないというのものなんとなくいいなー。ハーブティーなんてなんか味が薄そうなイメージがあったんですけど、いやいや普通に個性的な味わいを楽しめます。お気に入りは蜂蜜の風味付けされたカモミールやtilleul（日本ではリンデンって言われてるんですね）のミックスされたもの。安眠効果とパッケージには書かれています。ほんとうかどうかはわからないけど、美味しいから良しとする。それ以外にはデトックス効果とか、食後の胃を整えるとか種類が豊富。今度スーパーに行った時に具体的な効用の種類がどれだけあるのかチェックしてみよう。値段が、ほかの紅茶と同じぐらいの価格帯であることも手が届きやすい理由の一つ。２€から３€の間で買えます。フランスに来た時のお土産の一つにおすすめアイテムです。

フランスですっかりはまってしまったもの　①マルシェ

フランスにきてもう５年目となります。今日ひさしぶりに日本に住んでいる大学時代の友人と電話して、日本の空気に少し触れることができました。日本の人と話をしていると時々、無意識だけど私も少しずつフランスの習慣に慣れてきているんだろうなと感じることがあります。日本人にとって当たり前でないことが、私にとって当たり前になってきているような感じです。私がフランスにきて特にこの１年ですっかり慣れたというかはまってしまったものの一つが朝のマルシェ（市場）。フランスのマルシェなんてなんともおしゃれなイメージがありますが、でも買い物するにはフランス語力も少しは必要なわけで、フランスに来て１年目はマルシェで買い物するのがむしろ苦手でした。でも、２０２０年頃だったかな、その当時の仕事をやめた春頃に時間があったので、近所のマルシェで野菜を買うようになりました。週に一回だけだとしても毎週言っていると慣れてきて、語学力が伸びたわけでは全くないけれど買い物することが億劫にならなくなりました。それからしばらく経ってから、マルシェにいく時間がなくって、スーパーでマッシュルームを買いました。そのマッシュルームの味が全然美味しくなくって、その時になって初めてマルシェで買っていた野菜の味がスーパーのものと全く違うんだと気づかされたのでした。それ以来、時間をつくってできるだけマルシェに行くようにしています。土日の朝、早起きしてでもいく価値あり。フランスの野菜って美味しいんだなぁと今ならわかります。それも全部マルシェのおかげ。フランス人みんながみんなマルシェに行くわけではないけど、貴重な文化だなと日本から来た私は感じるのでした。

フランスのクリスマスと年末年始について

今年のクリスマスとお正月はフランス人達と一緒に過ごしました。それ自体は初めてではないのだけど、身内のように距離の近い人達とまるで家族のようにクリスマスを迎えたのが初めて。１２月２４日の夜から２６日までフランスの一般家庭のクリスマスの過ごし方を間近に見ることができたのが貴重な経験でした。一番良かったのはやっぱりお料理でしょうか。最初にシャンパンで乾杯して、そのあとフォアグラや生サーモンを白ワインと一緒にいただきます。私がフランスで大好きな食べ物の一つがフォアグラ。オルレアンに住んでいた時に、仲良しJの家で初めて食べさせてもらってそれが本当に美味しかった。パンデピスというシナモンなどのスパイスが香るパンにフォアグラとイチジクのジャムをのせて食べるのが最高。その後は洋ナシのリキュールで休憩。夜の７時半ぐらいからスタートして、この休憩をはさんだ時にはすでに１０時をまわってました。そこからメインディッシュの鶏の丸焼き、飲み物はもちろん赤ワイン。私はクリスマスの定番料理である鶏料理も大好きなのです。鶏の中にはキノコや栗をみじんぎりにしたものを詰め込んでいて、それがお肉ととても合う。お腹はもうこの時点でかなり苦しいんですが、まだ終わらない。クリスマス用にチーズも沢山用意してくれていたフランス人。バゲットも美味しいパン屋さんで買ってくれていて、食べないわけにはいかない。そして最後にデザートのクリスマスケーキを頂くのでした。フランスのクリスマスってどんなの？と聞けば、ひたすら食べると前にフランス人から聞いていたけど、確かにその通りだった。２４日に用意したものを全部食べ切るなんてできないので、２５日は残り物を頂くのが定番というのも実際に見て納得。フランスにきて４回目のクリスマス。今年が一番、フランスらしい良いクリスマスを過ごさせてもらったなぁとフランス人に感謝いっぱいでした。

チーズの食べ方

フランス人と一緒に食事をしていて、今でこそ違和感を感じなくなったけど最初はけっこう不思議だった習慣の一つがチーズを食べるタイミング。日本では、私の父親がお酒のおつまみに6Pチーズをよく買っていて、チーズとは食事の前の酒のつまみに食べるものでした。でもフランス人にその話をすると、チーズをビールと食べるなんて信じられない、とのこと。（そもそも、チーズの質の定義がフランスと日本では違う。日本のいわゆる「チーズ」はチーズではない。フランスでいうベルキューブならこちらでもおつまみになるよね。）ではこちらではいつチーズを食べるのかというと、食事の後、デザートの前なのです。メインディッシュを頂いたあとに何で前菜とも捉えられるチーズを食べるのか、最初は意味がわからなかった。大抵、そこには数種類のチーズが用意されていて、食べたい分だけ自分で切り分けて皿に盛る。慣れなかったころはこれがけっこう苦手だった。チーズの切り方がわからないし、特に新しいチーズは自分が最初にナイフを入れるので、それがプレッシャーに。他の人の後でいいのに、大抵自分がお客さんだから最初に回されるという。でも不思議なもんで、この習慣にすっかり慣れてしまった今ではそれが普通。食事の後に塩辛いチーズを食べることで口の中を引き締める、お口直し？感覚です。それによってその後の甘いデザートも食べやすくなる気がする。そしてフランスのチーズは、ワインとバゲット（フランスパン）と一緒に食べるとびっくりするぐらい美味しくなる。これ本当に不思議。メインを頂いたあとでも、この組み合わせが大好きでついつい食べてしまうんだよなぁ。

フランスらしすぎる！発見

フランスは１１月１日が祝日で、30日土曜日から三連休です。３０日はフランス人と一緒に人生初のサーカスを見に行きました。フランス生まれ、100年以上の歴史を持つBouglione家が運営するサーカス団です。日本でサーカスを見たことがないので比較しきれないのですが、私が見たこのサーカスは子ども目線というよりは大人目線で構成されてるような印象を受けました大人向けのダンスショー？と思うぐらいのセクシーな衣装でのパフォーマンスが多かったせいでしょうか。日本だったら子どもを対象にしていたらとことん子どもレベルに合わせてモノづくりをするのですが、フランスはどちらかというと子どもが大人レベルに合わせていく（合わせられる）ような気がします。そして日曜日は映画を見に行ってきました。ジェームズボンドの最新作です。私はアクション映画には興味はないのでジェームズボンドは名前しか知らなかったのですがフランス人から誘われていってきました。フランスの映画館に行くのは初めてではないのだけど、初めて気が付いたことが。なんと座席にカップル専用座席がある。（ネットで調べたら日本でもあるようですね）要するに一つの座席のサイズが二つ分で、間に仕切りがないソファのような感じなのです。さすがフランスや…。映画鑑賞中もこちらのカップルたちはラブラブなのです。最後に、これらのお出かけ途中、ある地下鉄メトロの駅で電車を待っていた時のこと。こんな駅構内アナウンスが聞こえてきました。「当駅の電車はホグワーツ行になります。魔法使い、魔女たちのための電車です。良いハロウィンを！」ハロウィンに合わせた期間限定アナウンス！一緒にいたフランス人はもちろん、聞いた人はみんなくすっと笑っていました。こんな小さなユーモアが駅の中でもできちゃうのがフランスです。

引っ越ししてよかったこと

ブログを書くのだいぶ久しぶりです。７月は職場で色々と問題があってなかなか苦しい毎日を過ごしていて、８月９月は休みをとるのもままならないほどになぜか忙しい日々を過ごしていました。１０月になって少しは落ち着いてきたけど（っていうかもう１０月もおわりやないか）、毎日バタバタしていました。そう、しかも９月には引っ越しもしていたからね！Boncoinというサイトでたまたま見つけたルームシェアの案内、気軽に見に行ったら思った以上に良い感じだったので即決しました。家賃は前より高いけど、職場から近いし、台所もお風呂もひろい。しかもアパートでなくて一軒家のルームシェアなんです。だから小さいけど庭もある。そして暮らしてみてはや一か月。選んで良かったなあと満足してます。更に、予期してなかったもう一つの良いことが。口回りのニキビが激減してきたのです。今の職場で働き始めたのが去年の秋からだったのですが、その頃から原因不明の口回りのニキビに非常に悩まされてきました。原因はマスク？仕事のストレス？ネスプレッソ？？原因がわからぬまま、人生で初めてニキビが顔、特に口回りにできまくり、それはそれは痛々しい顔でした。今もニキビ跡が残っているのだけど、それでも一時期に比べたら比較にならないほどマシに。でもなんで今の家に引っ越してから急ににニキビが減ったのか、正直謎です。個人的にはフェイスマスクをつける時間が圧倒的に少なくなったからかな？？？と思っています。もう一つ良かったのは、仲良しフランス人の家に近くなったこと！前の家からだと一時間半ぐらいかかっていたのが今では４０分ぐらい？？唯一残念なのはパリ市内から遠のいてしまったことかな。こうやって平日の夜にブログが書けるのも、通勤時間が半減できたおかげであります。今月まで忙しい毎日だったから勉強もろくにできずだったけど、これから夜の時間を自分のための勉強に充てられたらいいなー。

誕生日とリヨンへの旅行

ワクチン接種がどんどん広まってきましたね。レストランも店内飲食が可能となり、夜間外出禁止令も２３時までとなってほぼ前のような生活に戻りつつあります。そのちょっと前に、リヨンに週末旅行してきました。フランスで一番古いお友達がリヨンに住んでいて、前から遊びに行くいくと言っていたのになかなか行けないまま４年経過。そうこうしているうちに彼女はパートナーを見つけ、妊娠。この６月が出産予定とのこと。出産したら間違いなく前のように気軽に会えなくなるため、そうなる前に会わねばと腰をあげてリヨンにやっと行ったのでした。あいにくお天気はあまり良くなかったのですが、それでもリヨンの美しさはあいかわらず。だいぶ昔に訪れたはずのフルヴィエールの丘の大聖堂は、あまりにも立派で、美しく、パリのノートルダムや他の教会とは全く違う建築装飾仕様に驚かされました。こんなに豪華絢爛な教会だったっけ…？レストランに行ったり、アイスクリーム食べたり。友達の家に行ったり。２泊３日、本当に楽しくて幸せな時間を過ごしました。そして今週、誕生日を迎えた私。色々な人たちからおめでとうメッセージが来たり、電話くれたり。なんと誕生日プレゼントに郵送で花束までプレゼントしてもらえました！誕生日の日の午後は前に勤めていた職場の同僚たちとチュイルリー公園でピクニックしたのですが、実は去年も同じ時期に同じメンバーでピクニックしていました。なのでそれぞれの状況を１年前と比較することができて、１年前と比べると私自身の状況はかなり良くなったなと思わずにいられません。去年の誕生日あたりはなかなか寂しくてつらい時間を過ごしていたので、今年はなんて幸せなんだろうと。もちろん今だって色々な問題はあるのですが、でもそれでも私は恵まれた環境にいるほうだと強く感じます。今私のパソコンの目の前にはプレゼントで頂いた花束をかざっていて、それを見る度に幸せ感アップ。花っていいですね～

昔の同期が思い出させてくれた大切な気付き

最近ブログをよく書くようになったのは、週末を家で過ごす時間が増えたおかげかな？？先週にひきつづき土日を一人で家で過ごす私。土曜日は久しぶりに日本の漫画を読み直したり、ビジネス書を購入して読んだりしていました。日曜日は日本にいた時の前職の同期と半年ぶりのライン電話。私のことを「戦友」と呼んでくれる彼女は私の仕事のやり方や性格を良く知っていて、電話するたびに色々と学びを与えてくれる貴重な友達です。最近私が仕事でしみじみ感じている、自分は事務仕事が向いていないということをぼやくと、何今さら言うとんねん、〇〇（前の会社）で同僚全員そう思っていたで、と言われましたｗえー、私それ知らなった。。。いつまでフランスにいるのという話にもなって、結婚して配偶者ビザとれば心理的にも事務的にも確実、安心やんと。だから結婚できる相手探しーやとも言われました。でもでも、なんかそういう理由でフランスにしがみつくん嫌やねん。自分の能力で、私にビザ手配してくれる会社を見つけてフランスに滞在したい。配偶者ビザにすがるんじゃなくて、旦那さんに経済的に依存することもなく自分でフランスで生きる道を切り開いていきたいねんと友達に話しながら自分自身がはっとしました。そんな風に思っていたのに、ここ最近それを思い返すことをめっきりしていなかったと気が付いたのです。今もう五月。去年の今頃、私は仕事を自主退職して、世間はロックダウン中で、経済がとまる丁度あたまの頃でした。ビザに問題があり、心理的に不安なことが沢山あった時期でした。仕事どころか大学を卒業するためのインターンシップを探していて、毎日履歴書を書いたりしてたけど結果は中々報われず。その時に自分がこれまでどれほど努力を怠ってきたかをすごく後悔して、英語もフランス語も大してできない自分が本当に嫌で嫌で仕方なかったです。日本にいる姉に考えても仕方ないけどひたすら後悔しまくってつらいという電話までしてました。だからその時に、もう二度とこんな苦労しないように英語とフランス語もっと頑張るんやと思っていたんです。これからもフランスで生きる道を切り開いていくために、その努力は今だって続けないといけないというのに私はすっかりその危機感を忘れていました。これではだめだ、自己研磨を再開しなければと思うことができました。Ｍちゃん今日電話してくれて本当にありがとう、そのおかげで大切なことを色々と思い出すことができたよ。

雰囲気を一瞬でなごやかにさせる魔法

今日は仕事の中で垣間見た、フランス人らしいユーモアセンスをご紹介します。私の会社では毎日DHLの人が荷物の集荷に来ていて、郵便物は集荷の時間までに用意しておくのが鉄則。DHLの人は他にも集荷に周る会社が沢山あるため、取に来た時に荷物が準備されていなければ待ってくれません。でもむこうも人間なわけで、こちらが「あと２分で準備できるから！どうしても今日出荷しないといけないんだ！」と必死にお願いするとものすごく嫌そうな顔しながら待ってくれたりします。先日私の同僚がそんな状態になっていて、あと１０分で準備できるから！と嘆願するとじゃあ他の会社を周って１０分後に戻ってくるとなりました。そして時間通り１０分後に戻ってきたのですが、荷物はまだ準備できておらず…どうしても明日届けないといけないという荷物で、同僚の周りにいた上司（普段はそんな仕事絶対にしない）も荷造りを手伝い、私はＤＨＬの人をあと数分だけ待ってもらえるように足止め係として送り込まれました。ＤＨＬの人はとうぜんかんかんに怒っていて、それでもあと２分だけという私のお願いを聞いて文句たれながら待ってくれてました。同僚の上司も配達員の気をまぎらわせるためそこに加わり、色々と話しかけたりして時間稼ぎ。でもそれに対して配達員の反応の冷たいこと…そして数分後（２分は絶対に過ぎていた）にようやく同僚が走りこんで荷物を持ってきました。配達員はとっても機嫌悪く集荷手配を完了、ようやく出発できるとなった時に、色々話けていた同僚の上司が「ねぇ、これは真剣な話なんだけど」と言い出してきました。横で聞いていた私はぎょっとして、何を話し出すんだと。配達員の荒い対応に苦情を言うつもりかしらと内心ヒヤッとしました。その上司は話を続けます。「（私の方を見ながら）、こんなにいつも笑顔で対応してくれる人は他の会社にいるかい？」その一言に、配達員も意表を突かれたのか、さっきまでの怒りの空気が一瞬で消えたのです。上司もそれを感じ取ったのか、配達員をみながら笑顔。「こんなにおだやかな人は他にいないよ！」と配達員はいいながら、車に乗って去って行きました。殺気立った雰囲気を一瞬で吹き飛ばせる、フレンチユーモア。大そうなことではないのだけど、思わずくすりと笑わせる、フランス人らしいエスプリ。さすがフランス人。思わずブラボーと言いたくなりました。

まだまだ寒いけど、季節はすっかり春

四月になったのに、最低気温は３度で、日中の最高気温も１１度ぐらいと冬コートをいまだに毎日着ている状況です。でも季節はすっかり春で、日が暮れるのがすっかり遅くなり、草木は青々と美しくなってきています。フランスで一番私の好きな季節です。日本にはない春の美しさが街中にあふれていて、週末に散歩するのが楽しみになるぐらい。フランスは２週間前から第三回目のロックダウン。去年と同じだけど、去年よりだいぶマシ。レストランやカフェが相変わらず閉まっているのは悲しいけれど、平日は仕事だけで手いっぱい、週末はなんだかんだと友達とでかけたり、家に招待してもらったりしているから特に不便を感じることなく毎日過ごしています。二週間前の話になりますけど、オルレアンに住んでいた時から仲良くしているEの友達を、数日間うちの家に泊めることとなりました。もともとはルームシェア用のアパートにすんでいるのだけど、シェアメイトは去年の１１月に去って以来新しい人は入ってこないまま一人で住んでいました。なので数日間だけど、ひさしぶりのルームシェア。誰かと一緒に暮らすってちょっと大変、でも毎日ご飯を一緒に食べる人がいるって、色々おしゃべりできるってやっぱり良いなと改めて実感。男の子だけどとっても優しくておだやか、色んな話をしあえるのでとても楽しい時間を過ごすことができました。パリでまた新しい友達ができて、嬉しいな。来週はこの男の子と、Ｅと一緒に週末を過ごす約束なので、これまた楽しみ。５月の週末もすでに別の友達とピクニックする予定で、友達がいるって本当にありがたいなーと常に感謝でいっぱいです。

水がない！

仕事で色々と考えさせられることがあり、気分がすっきりしないまま疲れて帰宅した金曜夜。手を洗おうと蛇口をひねると水がでない。台所も試してみたけど、水は出ず。これは私の家だけの問題か？それとも建物全体？？断水なんて予告は聞いていなかったためかなり焦りながら、誰に問い合わせすればいいんだと考えつつもまずは自分の家だけのトラブルなのか確認しなければと思って躊躇なく隣室の人のドアをノックしに行きました。焦ると人間、なんでもできるもんですね。でもあいにく同じ階の人たちは留守のようで反応なし。仕方ないので上の階の人の家をノックしてみるけどこれもだめ。どうしようかと思っていた時に更に上の階で人の声がしたので急いで駆け上がると、今まで一度も見たことがないおっちゃんが！ボンソワ、ムッシュー！すみません、水がでないでんすが、あなたもですか？とフランス語で言ってみるんだけど、相手もおそらく外国人らしく、私のフランス語が聞き取れない！水が蛇口からでなくて・・・と言いたいけど蛇口ってフランス語でなんていうんだ？？英語で言ったほうがいいのかと一瞬思ったけど、多分もっと伝わらない気が。するとその男性の奥様らしき人が中からどうしたのと出てきました。話しかけるけどこちらもうまく伝わらない。相手のフランス語が私自身聞き取れず、どうしたもんかと思っていたのですが、水という単語を繰り返していくうちに向こうも何の話をしているのかわかったらしく、あぁ、うちの家も出ないのよ！と答えてくれました。廊下でこんなやりとりをしているもんだからその声が同じ階の別の部屋の人にも聞こえたらしく、アジア人のムッシューが出てきました。こちらは時々すれ違って挨拶する、名前は知らないけど顔は覚えている人で、知っている人がでてきて私も一気に安心感がでてきました。４階に住んでいたのね。。。その人いわく、今工事が近くで行われているそうで、あと２時間ぐらいは断水されるとのことでした。最初のムッシューとマダムもそれは知らなかったようで、みんなであぁそうだったのねーとなりました。状況がわかったので、ありがとうございましたと家に帰ることにしたんですが、最初は私の存在に不振がってた夫婦も最後はとっても笑顔で、よい週末を！と見送ってくれました。うちの家だけの問題じゃなかったし、たまたまだけど水のペットボトルが数本あったから良かったんですが、もしこの水がなかったらかなり大変、ぞっとしました。今はスーパーも夜の１８時に閉まってしまうため、水を買うこともできないのです。水の備蓄がない人がいたらどうするんだ？？と、この予告もない勝手な工事に腹が立ちながら、これだからフランスは。。。。と思いかけたのですが、これはフランスでもなかなかひどいケースだと思います。一応先進国だから、ライフラインはちゃんと管理されているはずなんで、どちらかというと私の住んでいる街の問題だなと結論づけました。パリではこれは起こらない気がするなぁ。ただえさえ疲れていたのに、余計に疲れさせられた金曜の夜でした。

ひさしぶりに一人で過ごす日曜の午後

今日は久しぶりに一人で日曜の午後を満喫中。天気がとってもよくて、窓から差し込んでくる太陽が気持ちいいです。なんだかんだと毎週色々予定が続いていて、一人で静かに時間をすごすことが非常に心地いい。家でゆっくりすることで体力を温存している感じです。年とったなー。勤めている企業からＣＤＩの契約書をもらえたので、本格的に労働ビザの申請もスタートできるようフランス内務省のサイトなどを読んだり、暫く連絡をとっていなかったと友達にメールしたり。オルレアン時代の友達がベルサイユに引っ越すこととなり、中古のピアノも買い取りました。少しずつでも長く、１０年後にはある程度弾けることを目標にしています。仕事が安定の方向に向かっていることが一番の理由なんですが、生活にも余裕がでてきました。そしてこれから更にスキルアップしていくためにしないといけないことにも目が向けられるようにもなってきています。あっという間に３５歳まできてしまったので、もうこれ以上時間を無駄にしたくない。お給料もまとまってもらえるようになったので、毎月の貯金も再開しようと思います。世間ではコロナの感染者数が悪化していて、フランスは第三のロックダウンに突入するかとも言われています。相変わらずレストランは閉まったままで、平日はスーパーも１８時に閉まってしまうからとっても不便な毎日。でも毎日仕事があって、友達がいて、一緒に時間をすごす人がいる今の私はずいぶん贅沢でありがたい状況にいるなと思います。

アメンバー限定記事2021年になりました、ってかもう２月やん！

これからについて

先週の月曜日に大学院の口頭発表を無事に終えました。なんとかなるやろうとは思っていたけど、それでも前日の夜から緊張気味でした。ロックダウン中なので、担当の大学の先生と、職場の同僚と３人でオンライン会議形式です。一通り発表が終わって、質問をいくつか回答したあとは私は退席し、先生と同僚で私の成績を何点にするかという話し合い。結果は２０点満点中１８点でした。おーーー、すごい！１５点とれたらすごく良い方だと思うので、１８点はかなり高得点です。同僚がフォローしてくれたおかげですね。というわけで無事に大学の最後の課題が終了し、これにて無事にディプロムをもらえます。今働いている会社は１２月末までの契約で、継続するのかどうかは謎。続くならいいけど、続かないなら１月からの仕事を探さなければいけません。そして私のビザは６月で切れる予定のため、新しいビザに切り替える準備も必要です。このビザの切り替えにはディプロムが必要であるため、条件がそろったので一安心。と同時に、私は前職の仕事つながりでボランティア活動をしていて、そちらの方ももうちょっと本格的に取り組みたい。日本に関係することだし、前職で知り合った色々な人がこれにつながっていて、放っておけないというのもある。これからどういう道を生きていこうかと最近よく考えます。そもそもそれはフランスなのか、日本なのか。そういうふうに選べる余地がそもそもあることが幸せだよねと友達から言われました。そのありがたい今の状況を最大限に活かして、進んでいきたいです。

仕事と学業の両立、そしてロックダウン第２段

転職して新しい会社に入社して２か月。気持ち的にはもっと長くいるような気がするのだけど、まだ２か月だけだった。契約は１２月末までなのであと２か月となります。私はフランスに今滞在できているのは、学生ビザのおかげです。ばりばりフランスの会社で働いているんですけど、細かく説明すると身分は学生。ってなもんで実はまだオルレアン大学に登録しているんです。でもそれも今年で終わり。そしてその最後を締めくくるために、レポートの提出とsoutenance（口頭発表）の課題をこなさないといけません。それらがようやく明日に行われます。１０月のあたまぐらいから週末に準備をするようにして、はや１か月。平日は全く時間がとれないし、正直週末だけでは終わらない課題です。ってなもんでこの３年で築いてきた人脈をこれでもかと活用してフランス語訳してもらい、口頭発表の練習につきあってもらいました。フランス人のネイティブ友達、しかもけっこう面倒くさいことをお願いしても引き受けてくれて最後まで面倒みてくれる友達がいる私は心底ラッキーだと思います。フランス人の友達がいないとか、頼める人がいないという話は周りでよく聞くので、なおさらありがたみを感じます。それと同時進行でフランスでは第二のロックダウンが行われて、今２週間以上経ちます。週末に会いたい人に会えない、自由にでかけれれないってけっこう苦しいなと週末が来るたびに思います。レポートの課題があったから、でかける余裕はどっちにしろなかったのだけど、来週の週末から退屈しそうです。でも、退屈とか言っている場合じゃないんですけどね。自己研磨しないといけないことがあるから。ボランティア活動もしばらく休んでいたけど再開しないといけないし。日本にもいい加減一時帰国したいです。次の２月で、ほぼ３年帰国していないことになる。どんな毎日であっても、日々があっというまに過ぎていってしまってます。どうせ過ぎてしまうなら、できるだけ後々に実になるような過ごし方がしたいです。それが実行できるように生活体制を見直さないとな。。。

アメンバー限定記事転職しました

スタージュ初めてはや2か月

前回にブログを書いたのが7月の終わりで、すでにもう9月になってしまっている。フランスはもう秋模様。朝晩は寒くて、コートを出しました。今日は日曜で、朝から友達の引っ越しの手伝い。午後からは別の人との約束があったのだけどキャンセルになり、引っ越しで予想以上に疲れていた私はさっさと家に帰宅したのでした。昨日も午前中に知り合いとの用事にでかけたけど午後には帰宅。友達と遊びに行くのは大好きなのだけど、最近色々とやらないといけないことが多いために予定がなくなるのもそれはそれで好都合。ちなみに先週は知り合いのイベントの手伝いで金曜から日曜までどたばた。実は私は前職（フランスでの）で仲良くなった人達と日本文化推進活動を小規模に行うようになりました。完全ボランティアなんですけど、いつかこの活動が自分のキャリアにつながるといいなぁとちょっと期待。あと今回のイベントでは私の大好きなオルレアンの友達も巻き込んで、一緒にイベントオーガナイズしました。パリまでわざわざ来てもらい、私の家で2泊3日。家族のような存在なので、嬉しかったな～。仕事に関しては、8月が閑散期というおかげでとっても楽をさせてもらってました。最初めちゃくちゃしんどかったんだけど、慣れたおかげで今ではけっこう余裕かましています笑日仏間の働き方の違いを色んな場面で見ることができてそれが面白いです。仕事内容に関しても、入社当時からの念願の目標であったエクセルのVBA開発をしょっぼい規模ながら完成することができてとっても満足です。このプログラムがみんなの役にたってくれたらいいんだけどなぁ。話は変わって昨日、上述したオルレアンのお友達と電話していました。私が色々と心配しやすい性格で、それをなんとかしたいという相談をしていました。そこで彼女から、先のことを考えるのをやめて、一日単位で楽しさを見出したほうがいいんじゃないとアドバイス頂きました。将来の事を不安になる気持ちもわかるけど、今だけの楽しさに目線を向けることも時には大切という話。その通りだなと思い、さっそく昨日の夜から実践しています。そんな簡単に性格は変えられないのだけど、、、でもまずは行動からですよね。

スタージュ初めて3週間

夏だけどとっても過ごしやすい気候のパリ。この気候だけのためにフランスに移住しにきてもいいぐらい、非常に快適です。でも今年の夏はなんだか思いっきり疲れて終わりそうな予感…年齢はさておき、インターンシップをはじめて早3週間。100％フランスの会社でフランス人の同僚に囲まれて仕事をしています。それがもう非常にしんどい。大した仕事をしていないはずなのだけど、ひたすらエクセルと向き合ってパソコンの画面に張り付いて数字を追いまくるという仕事内容が疲れる。平日仕事が終わったあと、メトロに乗っている時に私はほんとうに放心状態です。仕事はどうかと聞かれるとひたすら疲れるにつきる。興味深い内容かというと正直わからん！フランスの会社で働くって大変なのかなと判断しようにも経験が少なすぎるし、企業によっても違うから一般化できないのだけど。日本にいた時の方が仕事内容はハードだったと思うんだけど、やたら疲れるのは年を取ったからか？それともフランス語のせいなのかな。去年一年は日系の会社いたけど、それと比べても今の会社の方がとってもしんどい。前のが楽すぎたのかな。会社に行きたくないとか雰囲気悪いとかそういうのは一切ない。同僚もみんないい人だし。ただただ仕事内容が、真面目にやっていると体力・神経が思いっきり削ぎ取られるのです。フランスで働くってこういうことなのか！？6か月だけ、たった半年のスタージュでありますが、早く辞めたいなぁ…とついつい思ってしまいます。

落ちると上がる

フランスがロックダウンしてから今日までを振り返ると色々ありました。まず仕事を退職、まだ学生の身分であったためインターンシップ探しに専念するけど4月、5月、6月と非常に苦戦していました。たぶん他の人に比べると応募数は少ない方だったのだろうけど、それでも時間をかけて用意した履歴書や志望動機書がはねられる度にモチベーションはぐんぐん下がり、勇気が湧きにくくなりました。面接にも全くよばれないので、6月ぐらいからはインターンシップが見つからない場合のプランBも考え始め、友人が始めたイベントの手伝いなんかもしながらなんとか気を紛らわしていました。加えて滞在許可書に問題があり、コロナのせいで市役所が閉まっていること、再開してからも連絡が役所ととれずに不安がより高まっている日々でした。人間関係でもうまくいっていなかったため、一人で悶々としていました。でも6月の半ばから少しずつ一つずつ解決していきました。まず滞在許可書問題の解決。次にインターンシップ。本当に不思議なんですが、インターンシップの方は6月の最終週になってから複数企業から急に連絡が入り無事に一つ決定することができました。投げ出したり諦めたりしなかくてよかったです。気分が乗らなくても、感情と行動を切り離してアクションを取り続けたのがたぶん功を奏したのでしょうか。友達のお手伝いであったイベントも無事に終了し、これはこれで勉強になったのでこのまま続けていく予定。けっこう辛かったこの数か月。昔の私なら間違いなく嫌になって日本が恋しくなって死にそうになっていたのではないでしょうか。そんな私がなんとか乗り越えられたのは本当に、本当に、友達のおかげ。フランス人、日本人の友達が、事情を知っているみんながどれだけ私を励まして支えてくれたことか。結局は一人で乗り越えないといけないのだけど、いつも誰かが言葉をかけてくれたり時間を一緒に過ごしてくれたりして孤独に陥らない状況を維持することができました。私はぜったいに、友達運だけは強いと思う。フランスで、すごく仲のいい友達が見つからないという声も周りから時々も聞くけれど、ありがたいことに私はそれとは無縁のようで。素晴らしい友達と出会い、絆を深めていっています。昔付き合っていた人（今も連絡を取り続けている）から、みんなに愛されているよねと言われます。うん、自意識過剰と思われるだろうけど、本気でそう思います。