アウトドアウェアメーカーのパタゴニアの創業者、イヴォン•シュイナード書いた
「社員をサーフィンに行かせよう」
という本を読んでいる。
まず本のタイトルが気になり読み始めてしまったのだが、読み進めていくとパタゴニアという会社がとても魅力的な会社だとわかった。
なんとサーフィン好きなパタゴニアの社員は勤務時間中でもいい波が来たらいつでもサーフィンに出かけるそうだ。
そんな自由な会社ほんとにあるのかと疑問に思ったが、社員をサーフィンに行かせるシュイナードの狙いはいくつかある。本書には次の五つが挙げられていた。
一つは「責任感」
社員一人一人が責任を持って仕事ができる。今からサーフィンにいっていいか、仕事はいつまでに終わらせなければいけないかを自分自身の判断で決められるようにするためだという。
二つ目は「効率性」
自分が好きなことを思いっきりやれば仕事もはかどる。
机に座っていても実は仕事をしていないビジネスマンは多い。仕事をしているふりだ。生産性が悪い。
三つ目は「融通をきかせること」
サーフィンではいついい波がくるか分からない。いい波が来たらいつでも出かけられるように、常日頃から生活スタイルをフレキシブルにしておかなければならない。
四つ目は「協調性」
「私がサーフィンにいっている間に取引先から電話があると思うので、受けておいて欲しい」
と誰かが頼むと
「ああ、いいよ。楽しんでおいで」
と誰もが言える雰囲気がある。
そのためには誰がどういう仕事をしているか、周囲の人が常に理解しなければならない。お互い助け合いあえる環境がある。
最後五つ目は「真剣なアスリートを雇うため」
パタゴニアはアウトドア製品を開発•製造し、販売している。
そのため自然やアウトドアスポーツについては誰よりも深い経験と知識を持っていなければならない。
以上の五つがシュイナードの狙いだ。
もちろん全社員がサーフィンをするわけではなく、全くスポーツなどやらない人もいるし、他のスポーツに熱中している社員も多い。
ただ社員自身が好きなことに熱中する時間があり、その間は誰かが補うというパタゴニアのような会社はとても魅力的に感じた。
それに自分自身がそのスポーツのプロフェッショナルになり誰よりも詳しくなることで、ユーザー目線の最高の製品が生まれる。
この自分たちが提供するものは自分達が一番知らなければならないというスタイルは大切なことだと思う。
スティーブジョブズもそんなこと言っていた気がする。
僕も自分が提供するものは誰よりも詳しく、誰よりも愛し、誰よりも自信を持てるようになろう。