昨日ね
後輩Bちゃんが患者さんと
この会話をしていた
患者さん
「やっと大部屋に出れたー!
もうあの部屋うるさくて
本当しんどかったんだよ」
患者さんは感染症のリスク
があったから数日間
陰圧室で過ごしてたんだ
それで感染隔離が解除に
なって
大部屋に出られた
第一声がこの言葉

そうだよね。
あの部屋とにかく
うるさいんだよ。
ザーーーーーって
ずっと機械が空気を吸い込んでいる
音が響いてるの。
短時間部屋に入るだけでも
うるさ・・・

って私も思うのに
一日中24時間
それが数日も続いたら
本当に気が滅入るよね。
わかるよ。
その気持ちわかる。
私は同じ大部屋の別の患者さんの
対応をしていた時に
この会話が聞こえたんだけど、
患者さんのうえの言葉に対して
その日の受け持ちのBちゃんが
返した言葉が
「でもあの機械も必要なもの
ですからね」
と明るい調子で一言。
その言葉を聞いて
患者さん
「・・・・」
困ったような悲しそうな表情をしていた
のが印象的だった。
看護師Bちゃんの言葉は
別に間違っていないんよ。
治療についての必要な
説明をしたんだもんね。
でも
そんなことは患者さんも
きっともう
十分すぎるくらいわかってるんだよ。
それでも
辛かった
やっと解放された
その気持ちを表現されたんだよね。
ただ看護師に
そのことを
わかってほしかった
認めてほしかった
共感してほしかった
そういう思いで言った言葉
だったのかな
と横で聞いていた私は思ったの。
私たちはついさ
正論を言いがち。
治療の説明をしなくちゃいけない
理解を得なきゃいけない
予定通りに治療を受けてもらわなきゃいけない
だから
患者さんを説得する
納得させようとする
私もよくこれを
しがちだな、と思う。
でさ
大半の患者さんは
良い方で
そして遠慮がちなので
忙しい看護師さんを
困らせてはいけない
って本音を言わないの。
わかったふりをしてくれるの。
そのことに忙しい看護師は
甘えてしまっているんだよね。
人との信頼関係はまず
相手を認めること
「そうですよね。
本当あの部屋うるさかったですよね。
その部屋で数日間本当辛かったと
思います。」
言葉をおうむ返しするだけで
いいんだよ。
それだけで相手は
わかってくれた

って安心してくれる。
何気ない日常の会話の一言だけど
その一言ずつが
患者さんとの信頼関係を
作っていく
ということを
私もつい
忙しさの中
忘れがちなので



もう一度気を引き締めて
頑張ろうと思った
