「馬鹿野郎、なめとんのかお前は!」
を看護師の顔をみるたびに言ってくる人がいる・・・

それがまあなかなかしつこい。部屋を去るまで暴言を連発している・・

認知症とわかっちゃいるけども・・

私さ思うに、こういう攻撃性が現れる認知症の方って
不安な人だと思う。
世界を敵ばかり、と思って生きてきて、認知症になる前はある程度コントロールできていたけど、
認知症になったことで
これまで心の中で我慢していた感情がでてきてしまっている
んじゃないかなと思う。
よくある話で、それまでは大人しい人だったのに、認知症になって人が変わったかのように攻撃的になるってそういうことなのかな?と思う。
攻撃性は元々持っていたけど、押さえつけられていた。それが認知症になって感情のコントロールが効かなくなったため爆発しだした、と考えるとなんか腑に落ちる。
で、たぶんこの認知症の患者さんは不安な人

安心を与えてあげれるなら徐々に落ち着いた心になるかと思う。
でもめっちゃ時間かかる。だって数十年押さえつけられていた感情の蓋があいたから
これから数十年は「馬鹿野郎、なめとんのかお前は!」って言い続けるんじゃないかな?
なんて

で、それでももうわかっちゃいるけど
こっちも人間
そんな暴言を吐かれ続けられたら

普通に嫌

腹たちます

だから私、言い返しちゃう

「そんな怒ることってありますか?
馬鹿なんて言われると私は悲しいです。謝って欲しいです。
」って淡々とはっきり言っちゃう



そうすると、一瞬ハッとした顔をして・・・
黙ってくれた
おぉ
悲しい気持ちを考えてくれてる!すてき



気持ちをわかってくれたので、「ありがとうございます
」とお伝えした


※10分後には冒頭に戻っています
でね、私患者さんに謝って欲しいとは本当は思っていなくて
ただ
暴言を黙って受け入れることをしない。それが例え認知症の方でも。
と思っている。

それは脳が
「私は人から暴言を受けても言い返してはいけない存在なんだ」
って勘違いするから。
これたぶんまじ。看護学校で教えた方がいいと思う。
もう不利益極まりない

もし黙ってその言葉を受け入れる、受け流すとしてもめっちゃストレスが溜まる。
その患者さんに強い怒りが湧いてしまったりもする。
だから
嫌なことを言われたら我慢しなくていい

と思う
言い返しちゃお〜♪

でも言葉は選ぶ

こちらは攻撃をしない

ただ、そんな言葉を私は言われたくない。悲しくなる。
って本音を伝える。怒りの感情は本音じゃないの

患者さん、わかってくれないかもしれないけど
言い返せれた、患者さんの暴言を受け入れない、と意思表示ができた
と自分が思うことが大切なのかと思う

そうすると余分なストレスを受けないはず

認知症の患者さんとうまく付き合える一歩かな、と思っています

この記事はほとんど私の経験と心理学に基づいて書いているので、こういう考えもあるんだなー
くらいに読んで頂けると嬉しいです

