後悔する男 -2ページ目

後悔する男

ただただ自分の半生を書き連ねていきます。

男は後悔した。

年老いた父の丸まった背中は少し小さくなったように思える。

あれだけ叱られた際には握られた拳は皺だらけだ。

迫力のあったパンチパーマは今では僅かな髪を残すばかり。


それでも昔と余り変わらないのは、お腹周りの肉と浅黒く焼けた顔だ。

その様子を見て男は少しばかり嘆いた。


お互い歳を取った。


だが男の歳と父親の歳のとり方は全く違う。

堅実でまっすぐに家族を思い働き続け日々を、笑い続け生きた父。

片や甘え、大事な選択を軽んじ己の欲を重きに考え生きた男。

2人一緒に暮らしてはいるが生きてきた中身は全く違う。


その事に思い行き着いた男は後悔した。

今までの自分の生き方を。

浅はかな考えの日々を。


男は今までの人生を振り返る。

長い時間だがそれに見合うだけの中身がない人生を。