本日も、定時制高校Bの就職進学支援。
「学び直しができる学校」という位置づけの定時制高校。小中学校不登校により、授業を受ける機会を逸し、学力が落ち、ますます学校にも行けなくなり、勉強せずに日々過ごしてしまった生徒たちが学び直しを目的に入学してくるのだ。
少人数で小中学校部分からも学べることもあり、”学ぶことが楽しい!学校楽しい!”とまで、復活する子たちも多い。とても素晴らしいことである。先生たちの努力の賜物である。
これが、うれしい悲鳴を通り越し、悩ましい問題にまで発展することもある。”学ぶことが楽しい!学校楽しい!”と思えたから、進学したい。ここで、家庭の金銭的な問題がなく、学力も高校生の平均レベルにまで達していて、進学しないと就けない職業に就きたい!等々なら、手放しで応援したい。
が、現実的には…
●少なくとも直近4年間は確実に、この定時制高校では大学進学実績はない。
●授業では高校の学習範囲を網羅できない。授業以外の塾等での勉強が必要。
●模試を受けたら、合格には難ありもありと明確な結果がでる。
●一般入試レベルの学力はない。AO入試、推薦入試で合格入学しても、その先の授業を理解し、授業についていくことが厳しい。
●進学しないと就けない職業の資格試験や採用試験に合格できる可能性は低い。
●奨学金を活用する。卒業後に借金を抱え、10~20年毎月返済することになる。
●進学先での就職活動に苦労する。
厄介なのは、学費さえ捻出できれば、誰でも大学に入れてしまうこと。奨学金という表面的には優しいが、のちに重圧となる”借金”を抱えることで捻出はできる。出席し、必要単位を取りさえすれば、卒業もできてしまう。が、就職の際には大卒には大卒なりに求められるものが高くなる。行ってよかった、進学してよかったという人生につながっているのだろうか。
でも、頑張ってミラクルを起こす人もいるかもしれない。が、そのミラクルに期待したいが、安易に期待してはいけない。本当に○○になりたい!という気持ちがあるなら、サポートしたいが、現実を踏まえないと。金銭的に、学力的にどうなのか。今からでも間に合うのか。合格後も授業についていけるのか、本当に頑張れるのか。
小中学校での学力の遅れの影響は大きい。いつまでも引きずるのだ。だから、悩める小中学生に安易に学校に行かなくても良いとは私は言えない。学校に行かなくても、居場所と勉強をきちんとする環境は必要なのだ。一定の学力とコミュニケーションの経験は大切にして欲しい。毎回、進路支援していて考えさせられるのだ。