備忘録。
先週末は1泊2日で土曜日に、中2長女の第一志望校のオープンスクールに行ってきた。
バスケ・野球・バレーボールの強豪校で、インターハイにも出場しているほどの強い県立高校。
ここ数年は、南海トラフ地震対策(影響が大きいと言われてる沿岸地域)や耐久補強も兼ねて改装工事をしているそうで、オープンスクール当日は三階と四階が工事中で見学が出来なかったけど、校内のトイレや調理室などの水回り部分が改装されてとても綺麗で見ていて気持ちが良かった。
全ての校舎(学科によって校舎別)の全ての階に冷水機が設置されてて、トイレは全自動トイレで、お手洗い場も蛇口がなくて全てセンサー機能で立派だった。
体育館には冷水機と業務用製氷機まで完備で、さすが運動部の強豪校だわ!
公立高校も改装とかで綺麗にしてる高校が多いのかもね。
今の公立の古びた中学校の設備とは雲泥の差。
長女が入学時には、第三寮の建設工事も終わり受け入れ態勢バッチリで、きっと綺麗な校舎に生まれ変わっているんだろうな。
先週末は雨降りでお天気が悪くて翌朝の海は汚れていて霞んでいた。
でもそんな日の海でも長女は朝の海の散歩に行きたいと言って海岸沿いを一人で歩いていた。
子供を近くで見守りながら撮った写真。
でも当日のお天気は曇りで傘要らずだった。
さすが晴れ女の私!
オープンスクールは午前中2時限目と3時限目の公開授業を見たあと、昼食タイム。
公開授業は高1~高3の、○○学科(普通科より偏差値が10も高い。全国でも数少ない珍しい学科のため非公開。1クラス制)と普通科(2クラス制)と情報ビジネス科(1クラス制)の3コース全ての授業を見ることができて大満足!
○○学科は英語科ではありません。
親の第一希望はバスケの推薦入試の○○学科で第二希望は普通科。
長女の第一希望はバスケの推薦入試の普通科で第二希望は○○学科。
どの学科の授業も先生が若くてユニークで分かりやすくて教え方に情熱があった。
私と夫と長女は中でも、○○学科の授業がとても印象的で、授業を受ける生徒の目が真剣だったのと、たいくつにならない分かりやすい説明の仕方で引き込まれるフレーズが多く入っていて、明るい笑い声に包まれてとても楽しい授業だった。
地方の高校だから、大都市から来てる20代30代の若い先生ばかりで、生徒との年齢が近いのもあって先生と生徒の信頼関係の良さもうかがえた。
担任の先生の誕生日にクラス全員でお祝いするとか、みんな心が温かくてなによりクラスの団結力が素晴らしい!
中学生や高校生にもなるとクラスの中でもいくつかの友達グループに分かれてしまうけど、クラスが自然と一つのグループの輪という考え方になれるクラスで、そういう指導教育をしている先生方にも共感できた。
長女が苦手な英語の授業が楽しそうに見えたって言っててビックリした。
中学校では苦手な教科は全て捨てていて、テスト勉強は一夜漬け、提出物も出さず、つまらなくて授業中に寝てるそうだ。
だけど公開授業を見てから、長女もこの高校の授業なら楽しいから寝ない自信があるって言ってた。
そこまで行きたいのなら、じゃあ、まずは高校受験をガンバレ!
12時過ぎから親子で入寮説明会&寮見学。
第一寮と第二寮があって二人部屋でもそれぞれお風呂場などの共有スペースが少しずつ違うから、半年ごとのローテンションで部屋が変わるらしい。
寮の中もきれいで、一つ屋根の下で男子寮と女子寮に分かれていた。
食堂や二人部屋、寮の食堂にテレビがあって団欒する場所(寮の食堂は唯一男女が同じ部屋に居られる場所)、キッチン、冷蔵庫、お風呂場、洗濯機部屋などいろいろ案内してくれて学生が住みやすそうでホッとした。
食堂担当の方や、寮母さん的な方が数名いらっしゃって、平日3食と土曜日の朝は寮で食事提供があって、それ以外はチャリで5分程度で行ける距離にコンビニ・ドラッグストア・スーパーがあるからそこで食料を買ったり、夕飯は友達同士でレストランに食べに行ったり、食材を買い込んでたこ焼きパーティーしたり自炊してる子もいるとのこと。
誕生日会も友達同士でし合ったりして、ワイワイと毎日が修学旅行気分で楽しそうだ。
全寮制ではないから、地元の子たちよりも地方から来てる子たちとの時間の方が多いからより密度の濃い時間になりそう。
基本的に寮は地方から来る学生で運動部に所属するという規定がある。
終電が20時30分で、学校の全ての部活終わりの時間が20時に設定されているため。
バスケ部は土日も部活があるし、毎月なんやかんやで大会や試合に向けて練習があり朝練もあって大変そうだ。
親が子供宛に食料・お菓子・衣類などを宅配便で贈るということも多いそうだ。
13時~15時までバスケ部の部活見学。
夏のオープンスクールのときにもバスケの部活見学は出来ていたけど、やはり部活の内容が気になるようで熱心に顧問の先生や先輩方の動向やトレーニングをチェックしていた長女。
その高校は大きな体育館が二つある。
オープンスクール当日は、女子バスケ(強豪校)と女子バレーボール(強豪校)が同じ体育館。
トレーニングルームに男子バスケ(強豪校)。
バドミントンと卓球が同じ体育館。
グラウンドにはテニス部。
野球グラウンドには野球部。強豪校ならではの対策として野球部に関しては他の施設も使っているのだそう。
強豪校だからか、運動系の部活が多いし強いし、文科系の部活も色々な賞を取っているほど部活にも熱心な生徒が多い。
15時~16時までバスケ部の部活体験。
初めてのオープンスクールでの部活体験で、ドキドキとワクワクでいっぱいの長女。
最初は緊張していたけど先輩方との自己紹介タイムで少し談笑出来て笑顔が見えた。
体験は長女のみだった。
バッシュと中学校のウエアを更衣室で着替えさせてもらい、先輩方に教わりながらトレーニングを一緒にさせてもらった。
高1~高3年までいて部員は全員で9名。
来月のウインターカップ予選に勝てば、開催地東京で年末に行われるウインターカップに出場!という状況で、先輩方はトレーニング強化中で、貴重なお時間をいただいた。
基本的にはウインターカップ予選に落ちたら、高3は引退時期となるそうだ。
でも進路が決まっていたり引退したくない生徒は高3でも続行は可能とのことで、卒業生にそういう生徒がいたとのこと。
1時間のトレーニングは顧問の先生があらかじめ決めており飽きさせないトレーニングで、ストップウォッチでタイムを計りながらハードなトレーニングだったけど、先輩を見習いながら先輩からシュート率を上げるためのシュートの姿勢や仕方などを教わり勉強になった。
手の角度や姿勢を変えただけで、シュート率が上がり、顧問の先生も徐々にシュート率が上がり色々な角度からボールを入れられる長女のことをずっと見てくれて、時には拍手をして「よし!すごい!」と褒めて指導をしてくれた。
部活の顧問の先生は4名いて、当日は、そのうち2名の先生がいた。
どちらの顧問の先生もずっと立って指導してくれたり、部員たちと練習試合に参加して、常に一人一人見て熱い指導だった。
トレーニング中は皆必死で、指導したことが思うように出来ていない生徒を怒ったりもするけど出来るまでとことん付き合ってくれるし、ウインターカップ予選を控え、ピリピリした空気の中でもたまに笑いもあり、、、そういう日々を得てインターハイ出場にも繋がっていくんだなって実感した。
16時からは、まだ校内を見れていなかった場所を見てから退散した。
学校を出るときや、校門を出たあとバスケの先輩方が長女の車というのが分かり元気よく明るく手を振ってくれて「また来年来てね!待ってるよー!」ってさよならしてくれた。
先輩方から気にしてもらえて、長女のその時の嬉しそうな顔と、厳しいバスケの指導や達成感を味わえて清々しいスッキリとした顔立ちが勇者に見えた。
その1日、バスケの厳しい指導を受けられてから長女は変わった。
長女がうなずきながら、「今の中学校には4人もバスケの顧問がいるのに放課後1人も居ない。中1の春の入部当時ボールの投げ方もきちんと教えてくれなかった。放課後来ないなら名前だけの顧問は要らない。来る気無いなら他の部活の顧問やったらええやん」って私に言いに来た。
そう思うなら直接顧問の先生に提案してみたら?それでなんか変わるといいねって。
夕方からまた近くの海に行って一休みした。
夕日も綺麗だった。
海では魚釣りをしている人も。
帰りは、高速道路に乗る手前で夕飯を食べて、無事に帰宅!
そこの地方の高校のオープンスクールに行ったのは二度目で夏のとき以来の訪問。
ドアドアで5時間もかかるから、やっぱり遠かった。
その高校の先生たちは、今流行りのTikTokやインスタなどで学生が使いそうな言葉や「ピン!」や「グっ!」とくる言葉をあえて使って授業をしたりするために日々SNSでリサーチをしているとのこと。
若い先生だからか、キャッチャーが早くて学生と同じ目線で会話が出来たり、生徒との距離を縮められたりしていて、授業中にも流行語で楽しく盛り上げてみたりと並々ならぬ努力と工夫を感じられた。
そういう日々の積み重ねが先生の指導の向上にもつながり、また生徒とのちょうどいい距離感での良い信頼関係も築けているのだと思った。
現状維持ではなくて常にその先の未来を見据えた行動を分かりやすく先生がしてくれるから、生徒もそれに頑張って付いていくし、日々のことが自然と身に付く。
〇〇学科で勉強が好きそうな高校一年生の女子の机の上を見たら、先生が黒板に書いている様子をカメラ固定しながら動画で撮影しながら、見落としの無いように自分のノートにまとめていた。
勉強熱心な学生さんだなと思った。
高校受験で〇〇学科を選ぶような、質のいい勉強を望んでいる生徒がいるクラスは、やはり頭の良い子ばかりが集まるし、全員が授業を真剣に聞いている。
きっと偏差値の高い大学受験を目指して今から勉強を頑張っているのだろうな。
その高校は学習塾に通っている学生はほとんどおらず、だいたい高校の授業を普通に受けている学生はそれだけで成績が上がるし自分の行きたい大学に受験できるように色々な先生がその生徒に関わりながら教えて導いていくと話していた。
確かに〇〇学科も普通科も名の知れた大学に合格してるから、学生さんの努力と先生方のご指導が素晴らしいのだと思う。
1クラス25名程度の少人数性なのに教室には先生が2名ずついて、補助の先生もいる。
運動系の部活の学生は夜遅くまで部活動があるから塾に行かない分、勉強が遅れていると先生が判断した学生には個別に対応して部活時間を削って放課後に校内にある学習指導教室にて勉強を教えてくれるという手厚いシステムになっている。
だから勉強と部活を両立できるようになっている。
最近は親や学生同士の良い口コミが広がり、同じ県内から電車で二時間かけて通学する生徒や他県からの受験生も増えているのだそう。
自宅通いじゃないから、寮の生活費はかかるけど娘へのお小遣い&寮費代を含め毎月10万円程度かな。
寮母さんをはじめ、学校や地域の方々にお世話になりながら、長女が成人するまでそこで友達と切磋琢磨、精一杯頑張って生きてくれるのならそれでいい。
そしてその高校生活で得たもの、経験や関わってくれた友達全てを一生の宝物にして、生きていく糧にして、大人になっても学びをやめずに常に頑張り続けてほしい。
きっと、その高校生活の三年間で長女の胸に何か響くものが有ると思うし、今よりも自分でやらないといけないことが増えて自立心にも繋がるはず。
寮の部屋や寮の共同生活部分の掃除や自分の食器を洗うなどの当たり前の事もさせてもらえるとのことで、実家暮らしだと親に甘えてしまって何もできない大人になりかねないから、発達障害がある長女にはそういうところも身に付けさせたくて親元離れて、寮暮らしもありかなと。