女主人「密林に行くんだって?
…気を付けな あそこには迅竜がいる」
商人「………迅竜」
女主人「いいかい?あいつにもし狙われたら
むやみやたらと逃げるんじゃないよ
あいつはね目も耳もいい…
人の逃げる方向がわかるんだよ」
(時は変わって)
ー密林にてー
ハンター「……………」
(颯爽と密林を歩く)
…ガサッ
ハンター「……………。」
…バサバサッ
ハンター「………………?」
ギュオォオオオオオ
「……来た」
……ドサッ!!!!
突然、木々の合間を縫って空中から何かが降りてきた…!
ギュオォオオオオオ!!!
【迅竜ナルガクルガ】
この飛竜は最近ハンターズギルドによって発見された新種である。獰猛かつ好戦的。飛竜では珍しく堅い外殻を持たず体毛に覆われている。その体毛により風を意のままに受け流し迅速な動きを可能としている。現在で確認されている個体は3種類。その中でも体毛が白のナルガクルガ討伐にはハンターズギルドの特別申請許可証が必要となっている。
ギュオォオオオオオ!!
ナルガクルガの咆哮が耳に突き刺さる…!
ハンター「…………コイツじゃない」
まさにナルガクルガが襲いかかって来ようとしたその時
上からもう一つ大きな音と共に何かが落ちて来た
土埃が舞い何も見えない
ゲホッゲホッ…
ようやく視界がひらけてきた時
とんでもないものを目にすることとなる
ハンター「…なにこの大きさは」
ハンター「…これが本当に…ナルガクルガなのか…」
でかい。とてつもなくでかい。
先に襲いかかってきたナルガは踏み潰されて息絶えていた
…そう このナルガクルガは龍歴院(モンスター生体調査の施設)よりハンターズギルドへ特別に依頼された超大型特殊依頼だったのである。
だが雇われたハンターもまた特別
このハンターはナルガクルガとの戦いに慣れていた
ナルガクルガが襲いかかる
ギュオォオオオオオ!!!
ナルガクルガは何度も執拗に飛びかかって来る
それを慣れたようにかわすハンター
何度となくハンターに迫るナルガクルガ
そうこの個体は疲れを知らない獰猛化状態のナルガクルガでもあるのだ
(…話はだいぶ遡る)
ー龍歴院にてー
ナルガクルガ
【超大型個体、なおかつ獰猛化】
これだけなら名乗りをあげるハンターもいるだろう。だがこの依頼を受けられる者などいるのか…
表向きに公表してはならぬ。この個体が研究所から逃げ出したなどと世間に知れたら、、
だから伏せておくのだ…【二つ名】があることは。
ーハンターズギルドー
ハンターズギルド「おやおや、こんにちは龍歴院の皆様。何かご用ですか?」
龍歴院「実は捕獲してもらいたいモンスターがいるんです。、ナルガクルガが研究所より逃げ出してしまいまして。ただ、こ、これはそんなに難しいものではなく、ですが上の者から迅速かつ、念のためにハンターズギルドで腕利きの者にお願いしたいと仰せつかって参りました。」
ハンターズギルド「…こんなに高額の報奨金? 本当にただのナルガクルガなんですか?」
龍歴院「は、はい…あの、、いや、、ではお願いします」
そして帰っていく龍歴院の者
ハンターズギルド「…おかしい。報酬金80000zなんて。…上に報告するか」
ハンター「待って。話は聞いてた。私が受ける」
ハンターズギルド「、お前何言ってんだ、何か裏があるぞ」
ハンター「察しはつく。だから私が行く。あんただって龍歴院との関係こじらせたくないのが本音のところでしょ」
ハンターズギルド「…あぁ、、、だが1人では」
ハンター「いや私1人のが安心だ。守る相手がいると勝てるものも勝てない」
ハンターズギルド「……わかった。すまない頼まれてくれ」
……………そして話は密林へ戻る
ナルガクルガの攻撃は続いていた
顔と尻尾には獰猛化状態の証の歪んだオーラが渦巻いている。
だがハンターは全ての攻撃をかわしている
ナルガクルガの出現報告は日に日に増えており
ハンターズギルドでも対策が考えられていた
「迅竜特殊討伐隊」
通称God of The Wind
かれらはそう呼ばれていた
このハンターはその討伐隊の隊長だった
そこではこう教えられる
ナルガクルガと出会ったらしばらくは攻撃をするな防御に徹しろ。
そう
ナルガクルガには個体ごとに独特のリズムがあるのだ。そのリズムを読み取らないと何もできぬままやられてしまう。そのリズムを見極められるセンスがある者だけがGod of Th Windの一員になれるのだ。
…だが様子がおかしい
全て見切って回避しているはずの攻撃
それが体に傷をつけている
…その理由が程なく判明する
通常ナルガクルガはハンターに近づき前足で転ばせたところに鞭のようにしなる尻尾を高速で振ってくる
だがこのナルガクルガは何故が距離をとって尻尾を振ってきたのだ
…ブワッ
一瞬 風が通り過ぎた
するとハンターの前に無数にあった木が切り倒された。
そしてそれを見ていたハンターの頬にも到達する
…スパッ
突然血が噴き出した。
(その頃ハンターズギルドでは)
す、、す、、すみませんでした!!
あの、、あの者1人で行かせてしまいました。。
ギルド長「全く困ったもんじゃ。密林にいる古い友人から密林の一部の樹木が一瞬で消えたという連絡があってな。そんなこと通常個体のナルガクルガにできるわけなかろう…。【二つ名白疾風ナルガクルガ】そやつが犯行の張本人じゃ、まさか龍歴院におったとはのう。」
あの、、長、、早く他のハンターに声をかけて大人数で向かはなくては…!!!!あの者が死んでしまいます!
ギルド長「そう慌てるでない、もう1人向かっておる。」
ひ、ひとり、ですか!!!?
ギルド長「安心せい。その者はわしの古い友人での。昔はそりゃあ強かったんじゃ 今はどうかのう!ふぉっふぉっふぉっ」
…長ぁぁぁああー!!!!!
ー その頃密林では ー
ハンター「くっ、、こんな個体がいたのか」
なんとナルガの体毛が白く変化している
龍歴院は薬により原種と同じ体毛の色に変化させ研究施設に隠し捕獲していたのだ
ハンターには無数の傷跡が刻まれていた
そう
今戦っているこのナルガクルガは
【獰猛化白疾風ナルガクルガ】
未だかつてこんな強敵と戦ったハンターがいただろうか
圧倒的な攻撃力、迅速なスピード、無尽蔵のスタミナ、そして超大型個体
明らかに1人のハンターが勝てる相手ではない
そして様子を見るばかりか一方的に攻められている
今やもう生き延びるだけで必死
だがこの者でなければ早々に命を落としていたであろう
このハンターだからこそ今も生きているのだ、!
そんな中ついにスタミナが尽きる
ハンター絶体絶命
その時!!!ハンターが深く絡まった蔦に足を引っ掛けて転んでしまった
身動きが取れない…!
迫るナルガ……!
こちらに身構えながら体を揺らして威嚇をした
そうこの後にくる技はひとつ
ナルガと戦ったハンターならわかるだろう
あの大きくしなる尻尾を使い
高く飛び体を捻らせ鞭打をしてくる確定行動なのだ
これはもう万事休す
ハンター「………」
ハンターは死を覚悟した
ナルガはここぞとばかりに高く飛ぶ
………!!!!!!
バギーーーーーン
死を覚悟したハンターがゆっくり目を開けると
目の前に1人の男が立っていた
そしてナルガが怯み鳴き叫ぶ
ギュオォオオオオオ!!!
男「あんたの背負ってる盾は飾りか?」
ハンター「………」
男の手には盾と剣
男「おいおい意識はあるだろうな?早いとこ隠れろ」
そう言うと男はハンターの足に絡まった蔦をナイフで切断した
ハンター「…ありがとう。だが私も戦う」
男「お前にはまだ荷が重い、それに怪我をしている。その足じゃ無理だ。俺に任せろ」
そう言うとゆっくりとナルガの元へ歩いていった
…気のせいだろうか。
男は笑っていたようだった
ナルガも尻尾をしならせ男が来るのをまるで待ちわびていたかのようだ
…ナルガが動いた
先ほどよりもスピードが上がってるように見える、、
きっとナルガと気付いたのだろう
この男は……強い。
先ほどよりも増したスピードで男に飛びかかる…!
その瞬間、、、
バギーーーーーン
眩い閃光と猛々しい音
男は盾でナルガの攻撃をガードしつつ
ナルガに刀を当てていた
なんだあの流れるような動きは
あのスピードをガードしたら吹っ飛ぶはずだ
…私だって盾を持っている
だが一度ガードしただけで粉々に壊れてしまった
…なぜあの男の盾は壊れない…?
ーハンターズギルドにてー
ギルド長、そのご友人1人で本当に平気でしょうか、、、
長「おぬし盾斧という武器を知っているか?」
い、いいえ、知りません
長「その武器は剣斧と呼ばれるスラッシュアックスと似て非なるもの。扱いの難しさは同じじゃよ!ふぉっふぉっふぉっ。あの盾斧(チャージアックス)は使いこなせると凄いんじゃよ」
す、すごいって何が、、ですか?
長「盾を構えし時、敵の攻撃が当たる直前でジャストガードをすると(のけぞり無効・ノーダメージ)そしてここからが凄いんじゃ。敵の力が盾に宿り己の力として利用できるのじゃ」
、、何をいっているのか、、わかりません!
長「ふぉっふぉっ 要するにじゃ、敵がどんな攻撃してこようがそれを無傷で盾でガードし力を蓄えそれを斧に宿し特大のダメージを与える矛となる」
そ、、そんな凄いことが、、!!
長「たーだーし! あの武器は本当に扱いが難しい。その力がゆえに。相手の攻撃のタイミングを熟知しておかねばならん。そして斧に変形する操作、攻撃を受け止めた後の行動。全てが難しいのじゃ」
…そのご友人の方は、、、?
長「あいつは天才じゃ。そして、ナルガクルガと同じなんじゃよ。」
同じ…?
長「とにかく強敵との戦いが好きなのじゃ」
……。。。、
強い人はみんな変な人。。ですね
ー密林ー
男はナルガのすべての攻撃をジャストのタイミングで完全ガードしては剣で攻撃していた
一体何度ナルガは飛びかかったんだろう
無尽蔵のスタミナ
それを全て確実に盾でガードしている
あの集中力は一体…
ナルガクルガが間合いを取った
先ほどの技
遠距離からカマイタチが来る…!
バギーーーーーン
男はそれすらも盾のエネルギーとした
気づくと男の盾は黄色から赤へ変化していた
すると男は盾に触れなにか動きを見せた
ナルガがまた迫って来る
男はもうナルガの動きを完全に呼んでいる
そう 完全に
ナルガが男の攻撃で体勢を崩した
その瞬間
…ガシャン
という音と共に現れたのは…大型の斧?
いやそれは斧と呼んでいいのだろうか
赤くオーラをまとった大型の鈍器
いつ現れたのか、剣は?盾は?どこへ、、
男は躊躇することなくナルガの顔に斧を叩き込む
と同時に衝撃音も鳴り響く
カキーーーーン
男の攻撃は止まらない、赤く光ったその斧を軽々と振り回して執拗にナルガの頭にのみヒットさせていく
その衝撃はものすごいものなのだろう。
ナルガは怯みっぱなしだ
そして斧に変形すること数分
あのナルガからスタンを取った
男「いまだ!!!!」
すると一斉に無数の方角から拘束弾がナルガに放たれた
ギュオォオオオオオン!!!
ナルガはそのまま拘束された
男「このナルガは生け捕りにしろって言われててな …あんた大丈夫か?」
ハンター「あぁ…」
言葉が出てこない
ハンターはその流れるような戦いの動きに魅了されてしまっていたのだ
男「じじいには俺から報告しとくから」
ハンター「じじい?」
男「ギルド長だよ じゃあ俺は行くからな じゃあな」
ハンター「待ってくれ 頼む…私に…戦いを教えてくれ」
男「……やだ」
ハンター「な!!!」
男「めんどくせーもん。それに…」
バギーーーーーン!!
男が突然斬りかかってきた
ハンター「何をする!!!」
男「筋はいいみたいだな いいぜ 強くしてやる じじいに頼まれてんだ お前を強くしろって」
男「 実はな、ナルガクルガの【希少種】と呼ばれる個体がギルドに報告された。そいつは姿を消して襲いかかって来るそうだ。さすがに消えて背中から襲われたんじゃ勝ち目がねえ。だからお前には強くなってもらう。俺の背中を守れるぐらいによ」
ーEndー
(これは妄想を、適当に書き綴ったただの妄想日記です。少しでも楽しんでいただけたら光栄です)