中国との国境の町ザミンウード。

モンゴルのモ-ザミンウード駅前広場

タクシーの運転手さんからは、
この町に見るところなんか何もないと言われた。

長距離トラックの休憩所で働く母娘に訊いてみた。

$モンゴルのモ-休憩所

「国境見られますか?」
「見られるよ。」
「どうやって行けますか?」

そんなもん見たいの?変な日本人。
などと二人で話している気配。

母が娘に言う。
「あんた連れてってやんなよ。で、○○を買っておいで。」

娘さんと一緒に駅前に行き、
乗り合いジープに乗り込む。
前には運転手以外に2人、後ろには4人。
ぎっしり詰まって、約10分。

道路は意味不明に掘り返されていて、
斜面を乗り越えたりもして、
よけていくのが大変だ。

モンゴルのモ-ザミンウードの町中

車が大きく揺れると歓声があがる。
ドライバーもちょっと得意気だったりする。

荒っぽく、ぶっきらぼうだけど不快じゃない。
勢いがある。生活する人びとの逞しさ。

ジープを降りて少し歩くと、
国境のゲートが見えた。

モンゴルのモ-国境

彼女の後について、国境事務所に入る。
しかし、これは裏口ではないか。
いいのか?

中国からはるばる国境を越えてきた
外国人の皆様が並んでいる。
それを裏から見る不思議。
ここの人々にはこれが日常。

「買い物してくるから、ここで待ってて。」
と言われ、外に出た。

中国からの大量の物資を載せたトラックが
次々に走っていくのをぼんやりと眺めていると、
彼女がビニール袋を下げて出てきた。

「何買ってきたの?」
「ドイツ製のいいお酒がここで買えるの。」

休憩所に戻ると、
「くたびれたでしょう。
電車の時間までちょっと眠りなさい。」
と部屋に案内してくれた。

モンゴルのモ-鍵のない部屋

鍵のかからない部屋だ。
窓から外を眺める。
広い空。

モンゴルのモ-向こうに海がありそうな

見渡すと、どこにでも砂が紛れこんでいる。
飛んでくる。
空気や風と同じように、ここには砂がある。

なんとなく海が近い町にいるような錯覚に陥る。
だけど、潮の香りはもちろんない。

海なんて、はるかはるか遠くにしかない。
この町で海を見たことがある人はどれくらいいるだろう。
手荷物を枕にして、気が付けば熟睡していた。

モンゴルのモ-中国語のトラック