今、抱えている問題を思うだけでストレスがたまり、心拍数が上がり、血圧が上昇する。
ストレスは大敵、なはずなのに、自分にふりかかる状況に押しつぶされそうになる自分。
前記事で紹介した「開高健 夢駆ける草原」の、師匠陣の対談を読み返し、しみじみ。
こんなところでくすぶってる場合じゃないよなー。
草原に早くでちゃった方がいいよなー。
現実逃避ではなく・・・
高橋昇師匠は、ここ数年、立て続けに、精力的に、それこそ「命振り絞ってるんじゃないのか?」と心配になるほどの輝きをもって、開高健先生に関する作品を出版しておられる。
これが、また、やばいのだ。
そもそも高橋昇という人は、全てを見透かしている、見切っている、って感じなのである。
自分が何かしらの悩みを抱え込んでウジウジしているとき、ぐりっと抉り出し、むんずと引きずり出し、「ナンボのもんじゃい!つまらんことにウジウジしよって!」とばかりに悩みの塊をぐしゃっとつぶしてぺしゃんこにしてしまう。。。そんな感じの人。
私が傷ついているっていうことの、その原因も見切った上で、ちっとも触れずに、ご自分の話をなさる。そして、開高健先生の言葉、あんなこと言ってた、こんなこと言ってたって話してくれる。
不思議と、そんな数時間のおしゃべり(といっても私はほとんどしゃべれず、ただひたすらに美味しいご飯を食べながら、師匠のお話に頭をたれるだけだけど)やお店の雰囲気に癒されちゃうんだなぁ。
まるで魔法のような時間。何年かに一度、そんな極上な時間をすごしたくて日本に帰っているような気がする。
「上を見て生きる、下を見て暮らす」
「旅人 開高健」(高橋昇著)に載っている言葉です。
打ちのめされるなぁ。
モンゴルでへこんだとき、こういう開高健組の作品を読むと、モンゴルがいかに素晴らしい国か、どんなに豊かな人々が住んでいる国かっていうことを思い出すのだ。
んでもって、今日。
15年前、まだぴっちぴちの留学生だったときの女友達に遭遇。
明日が会社の社会保険料の支払い締め切りなんだけど、諸々書類が揃わず、どうしていいのかわからず、、、彼女も同じところに手続きに行くところだからってついていった。
とりあえず申請用紙だけもらって帰ってきちゃったんだけど、日本語の勉強をしたあと、工事現場の通訳を経て、大学の法学部を卒業し、法学部の大学講師をやりつつ、いつのまにやらホテルの経営者と法律顧問、母親などなどいろんなわらじを履くたくましいモンゴルの女になってた。
彼女には、今抱えている問題についてのアドバイスもいろいろしてもらってて、法律顧問となる弁護士を紹介してもらっていて、今、問題解決のために私は奔走しているわけで・・・
でも、血圧が一気に上昇して、脳みそ内で暴発するくらいストレスを抱え込んだ話になったとき、彼女に言われたこと。
「あなたが一番恐れていることを想像してみて。
今、あなたが抱えている問題は、その恐れていることにあなたを突き落とすと思う?
あなたが一文無しになったとして、あなたは生きていけなくなる?
会社がなくなったらモンゴルにいられなくなる?
ぜんぜん怖がることなんかないわ。
失うものはあるかもしれないけれど、取り戻せないものじゃないわよ。
ストレスためて脳みその大事な、大事なニューロンを失うことの方が
よっぽど大きな損失よ。
取り返せないのは、あなたの悩んでいる時間とニューロンよ。
あなたが悩んでいるこの時間も、奴らは、家族と楽しく笑って、
お酒飲んではしゃいでいるのよ。バカバカしいじゃない。
そんな風に考えて、ちょっとお酒飲んで、友達とおしゃべりして、それですかっと寝ちゃうのよ。 一緒にお酒を飲む相手がいないなら、電話してちょうだい。
とことん付き合うわよ。」
いつのまに、彼女、こんなにたくましくなっちゃったんだろ?
かっちょえーー。
そうなのだ。自分はこんなところでうなだれて、落ち込んでいる場合ではないのだ。
結局、自分の問題にどう立ち向かうか、自分がどうするかは結局、私自身でしか解決できないのだから。
せっかくのベストシーズンを迎えたこの国で、うじうじと下らぬことに落ち込んでいる場合ではないのだ。
この国は、いいときも、悪いときも、人生にかけがえのない教訓を与えてくれる。
世界で一番素晴らしい国だなんて、とても思えない状況だけど、それでもやっぱり、この国での経験は、世界中どこを探しても、この国でしか得られない貴重なもの。
開高健先生が、彼に感化された人たちが、彼とであった人たちが、皆誇りに思っている体験。
それが「オーパ、オーパ!」であり、私はそんな開高健先生の直弟子達にかわいがられ、育てられた貴重な孫弟子なのだ。えっへん。
開高健先生によって誘われ、この国で暮らしている私なのだから、やはり、その壮大な夢やロマン、ダンディさをも身に着けて、かっこよく生きねばなるまいな。
うん、そういうことなのさ。
気持ちをアッパーに持っていったからといって、全ての問題がちょちょいのちょいって簡単に片付くわけじゃない。
だけど、それでも、やっぱり、かっこよく、ずぶとく、しぶとく、生きることを楽しまなくっちゃ。
開高健先生と直接お会いすることはできなかったけど、それでもやっぱり、おいらは開高健先生の孫弟子なのです。
開高健語録はおいらにとっては、まるでバイブルのようなもの。
そして、開高健先生と一緒に旅した写真家・高橋昇師匠の作品はどれをとっても、人生の道しるべそのものなのです。
というわけで、続けて!
ご紹介。
立場が偉くて、旅自体がお金のかかった豪華なものだから、とかそんなことじゃなく、夢を持って旅に出ることで、自然と人は旅によって豊かに、かっこよく育っていくんだってこと。
師匠にはいつまでたっても、追いつけないなぁ、、、
一歩近づいた、って思ったら、十歩先に言っちゃってるんだもんなぁ。。。
なんて思いながら、自分は何ものぞって、ちっぽけさを鼻で笑って、また旅を続けることになるのです。
旅人 開高健/高橋 昇
¥2,100
Amazon.co.jp
ストレスは大敵、なはずなのに、自分にふりかかる状況に押しつぶされそうになる自分。
前記事で紹介した「開高健 夢駆ける草原」の、師匠陣の対談を読み返し、しみじみ。
こんなところでくすぶってる場合じゃないよなー。
草原に早くでちゃった方がいいよなー。
現実逃避ではなく・・・
高橋昇師匠は、ここ数年、立て続けに、精力的に、それこそ「命振り絞ってるんじゃないのか?」と心配になるほどの輝きをもって、開高健先生に関する作品を出版しておられる。
これが、また、やばいのだ。
そもそも高橋昇という人は、全てを見透かしている、見切っている、って感じなのである。
自分が何かしらの悩みを抱え込んでウジウジしているとき、ぐりっと抉り出し、むんずと引きずり出し、「ナンボのもんじゃい!つまらんことにウジウジしよって!」とばかりに悩みの塊をぐしゃっとつぶしてぺしゃんこにしてしまう。。。そんな感じの人。
私が傷ついているっていうことの、その原因も見切った上で、ちっとも触れずに、ご自分の話をなさる。そして、開高健先生の言葉、あんなこと言ってた、こんなこと言ってたって話してくれる。
不思議と、そんな数時間のおしゃべり(といっても私はほとんどしゃべれず、ただひたすらに美味しいご飯を食べながら、師匠のお話に頭をたれるだけだけど)やお店の雰囲気に癒されちゃうんだなぁ。
まるで魔法のような時間。何年かに一度、そんな極上な時間をすごしたくて日本に帰っているような気がする。
「上を見て生きる、下を見て暮らす」
「旅人 開高健」(高橋昇著)に載っている言葉です。
打ちのめされるなぁ。
モンゴルでへこんだとき、こういう開高健組の作品を読むと、モンゴルがいかに素晴らしい国か、どんなに豊かな人々が住んでいる国かっていうことを思い出すのだ。
んでもって、今日。
15年前、まだぴっちぴちの留学生だったときの女友達に遭遇。
明日が会社の社会保険料の支払い締め切りなんだけど、諸々書類が揃わず、どうしていいのかわからず、、、彼女も同じところに手続きに行くところだからってついていった。
とりあえず申請用紙だけもらって帰ってきちゃったんだけど、日本語の勉強をしたあと、工事現場の通訳を経て、大学の法学部を卒業し、法学部の大学講師をやりつつ、いつのまにやらホテルの経営者と法律顧問、母親などなどいろんなわらじを履くたくましいモンゴルの女になってた。
彼女には、今抱えている問題についてのアドバイスもいろいろしてもらってて、法律顧問となる弁護士を紹介してもらっていて、今、問題解決のために私は奔走しているわけで・・・
でも、血圧が一気に上昇して、脳みそ内で暴発するくらいストレスを抱え込んだ話になったとき、彼女に言われたこと。
「あなたが一番恐れていることを想像してみて。
今、あなたが抱えている問題は、その恐れていることにあなたを突き落とすと思う?
あなたが一文無しになったとして、あなたは生きていけなくなる?
会社がなくなったらモンゴルにいられなくなる?
ぜんぜん怖がることなんかないわ。
失うものはあるかもしれないけれど、取り戻せないものじゃないわよ。
ストレスためて脳みその大事な、大事なニューロンを失うことの方が
よっぽど大きな損失よ。
取り返せないのは、あなたの悩んでいる時間とニューロンよ。
あなたが悩んでいるこの時間も、奴らは、家族と楽しく笑って、
お酒飲んではしゃいでいるのよ。バカバカしいじゃない。
そんな風に考えて、ちょっとお酒飲んで、友達とおしゃべりして、それですかっと寝ちゃうのよ。 一緒にお酒を飲む相手がいないなら、電話してちょうだい。
とことん付き合うわよ。」
いつのまに、彼女、こんなにたくましくなっちゃったんだろ?
かっちょえーー。
そうなのだ。自分はこんなところでうなだれて、落ち込んでいる場合ではないのだ。
結局、自分の問題にどう立ち向かうか、自分がどうするかは結局、私自身でしか解決できないのだから。
せっかくのベストシーズンを迎えたこの国で、うじうじと下らぬことに落ち込んでいる場合ではないのだ。
この国は、いいときも、悪いときも、人生にかけがえのない教訓を与えてくれる。
世界で一番素晴らしい国だなんて、とても思えない状況だけど、それでもやっぱり、この国での経験は、世界中どこを探しても、この国でしか得られない貴重なもの。
開高健先生が、彼に感化された人たちが、彼とであった人たちが、皆誇りに思っている体験。
それが「オーパ、オーパ!」であり、私はそんな開高健先生の直弟子達にかわいがられ、育てられた貴重な孫弟子なのだ。えっへん。
開高健先生によって誘われ、この国で暮らしている私なのだから、やはり、その壮大な夢やロマン、ダンディさをも身に着けて、かっこよく生きねばなるまいな。
うん、そういうことなのさ。
気持ちをアッパーに持っていったからといって、全ての問題がちょちょいのちょいって簡単に片付くわけじゃない。
だけど、それでも、やっぱり、かっこよく、ずぶとく、しぶとく、生きることを楽しまなくっちゃ。
開高健先生と直接お会いすることはできなかったけど、それでもやっぱり、おいらは開高健先生の孫弟子なのです。
開高健語録はおいらにとっては、まるでバイブルのようなもの。
そして、開高健先生と一緒に旅した写真家・高橋昇師匠の作品はどれをとっても、人生の道しるべそのものなのです。
というわけで、続けて!
ご紹介。
立場が偉くて、旅自体がお金のかかった豪華なものだから、とかそんなことじゃなく、夢を持って旅に出ることで、自然と人は旅によって豊かに、かっこよく育っていくんだってこと。
師匠にはいつまでたっても、追いつけないなぁ、、、
一歩近づいた、って思ったら、十歩先に言っちゃってるんだもんなぁ。。。
なんて思いながら、自分は何ものぞって、ちっぽけさを鼻で笑って、また旅を続けることになるのです。
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