発がん原因の3分の1は食生活に由来する
がん対策先進国のアメリカでは、
1990年代にがん予防の見地から、
「デザイナーフーズ・プログラム」
という国家プロジェクトが行われている。
膨大な疫学調査データをもとに、
約40種類の食品の
抗がん作用を調べているわけですが
この研究は世界的な反響を呼び、
世界の研究者がこの報告を受け継ぐ形で、
さまざまな研究に取り組んでいる。
このデザイナーフーズ・プログラムには、
がんを予防するうえでも、
また抑制をはかるうえでも学ぶ点が少なくない。
まず理解したいのは私たちが
日常的に利用している野菜や果物に、
実は強力な抗がん作用が含まれていることでしょう。
とくに野菜に関していえば、
従来は緑黄色野菜が健康的といわれていましたが、
淡色野菜にも強い抗がん作用が潜んでいます。
また上位にランクされている食品は、
作用のしくみはまだ解明されていないものの、
いずれも強力な抗酸化作用を
持っていることも判明しています
これまでのアメリカ、
ハーバード大学などでの研究により、
発がん原因の3分の1以上は
食生活に由来することが判明しているという。
と、すればこのデザイナーフーズ・プログラムから
得られた教訓はより重みを増すでしょう。