8月中旬からここまでのビットコインの価格は、14日に66万円(フィスコ仮想通貨取引所、FCCE)まで下落するなど年初来安値(6月29日、64万7525円)に接近する場面が見られましたね。


米証券取引委員会(SEC)がビットコイン建てのETFを承認するかどうかが足元の手掛かり材料となっていると私は思っています。


金融市場全体の資金の流れもビットコイン価格に対する影響度を増してきそうな状況にありますし、米国とトルコの緊張関係が気になるところ。


そんな中、トルコリラでは7ヶ月ぶりに高値を更新!
これは米国が8月1日に対トルコ制裁を発動したことがきっかけでしょうね。


一方、エルドアン大統領がトルコリラ安是正の利上げを拒否し続けている状況下で、リラは対ドル、対円で下落傾向が続いており、13日には対円で一時15.4631円まで円高リラ安が加速しています。


トルコ国民が自国のリラを売却しビットコインに変える動きは増えていると思いますが、これだけリラが下落すれば相対的に他の資産の価値が高まるのは当然といえば当然でしょうね。


欧州債務危機の際、キプロスやギリシャからビットコインに資産を移す動きが強まったことで、ビットコインの時価総額が急速に膨らんだ経緯は今までもありました。


ただ、当時はユーロという巨大通貨への信任が低下して発生した事象であることを考慮すると、流通量の少ない通貨であるリラの資金移動だけではビットコインへの影響は限定的と考える。


これからは金利を引き上げて防衛策をはかっているアルゼンチンペソ、インドネシアルピーといった他の新興国通貨に急速な下落が波及するかが注目!


新興国通貨の動向次第では、キャピタルフライトの動きが本格化する可能性だってあります。


足元では、SECがシカゴ・オプション取引所(CBOE)以外が申請したビットコインETFを却下したと伝わっていますし、CBOEの結果は9月との観測ですが、市場の期待感はさほど高まっていないことで、CBOEも却下というニュースが早い段階で伝わってもさほど影響はないとみれます。

もっとも年初来安値に接近している状況下、安値を切ってくると売り圧力が強まる可能性も十分にありますよね。


わたしの予想では、引き続き想定レンジは60万円から75万円かなぁと思っています(=゚ω゚)ノ



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