借金の返済というのは短ければ短いほど良いとされています。
出来れば借金をしない生活が一番望ましいのですが、
長い人生ではそうも言ってられません。
何らかの拍子でお金を借りなければならない時はやってきます。
しかし、どんな借金であっても長期間の返済というのは、
精神的に参ってしまうものです。
低金利であっても毎月借金を返済するというのはつらいものです。
何故かというと収入の一部は強制的に返済に回ってしまうので、
どうしてもその分を考慮した生活を送ることになるからです。
早く返済できればいいのですが、元金が高額な場合はそう簡単にはいきませんし、
元金がそれほどでなくても金利が高い場合は利息分も払うことになりますから
収入に余裕がなければ繰り上げ返済は難しいでしょう。
何より返済を難しくするのは、人間の心理そのものです。
お金を余分に返済するということは手元からそのお金がそっくり無くなるわけですが、
今繰り上げ返済しなくてもいいのではないか？
この返済分のお金で楽しいことが出来るんじゃないか？美味しいものが食べられるのでは？
と甘い誘惑に自分から陥ってしまうことです。
それは返済期間が長ければ長いほど、陥りやすい罠とも言えます。
毎月しっかり返済しているから、という理由で前倒し返済を躊躇するのは
元金の減りが進まないことに直結します。
思い切って返済することで、総返済額が少なくなるというメリットには
なかなか目がいかないのがローンの落とし穴と言えるでしょう。