えせリーマンの人生ぶらり途中下車

※本blogはノンフィクションでありますが、時々筆者の妄想によりフィクションにもなりえます。

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More顧客志向

輸出の落ち込みが顕著になってきた。
厚生省発表の11月度の国際収支では、11月の貿易収支は▲934億円の赤字転化(前年度同月比▲1兆10億円)となった。
原因は、様々だがアメリカのリセッションによる対米輸出の減少、また間接ではあるが中国の輸出減少に伴う対中貿易の減少、また急激に進んだ円高の影響が大きい。
日々の新聞記事で謳われているように輸出企業は過剰供給を抑えるために、設備稼動・投資を抑制するとともに人件費の削減を進めている状況だ。

09年の頭にこれから生き延びることができる企業の必要条件を考え、その中で自分がやるべきことを考えたい。

政府は今年度の第一次補正予算案と第二次補正予算案、21年度の本予算で計75兆円の経済対策を予定しており、内容は内需の下支えと拡大を目的とした景気対策が大部分を占める。
企業は外需から内需に目をむける必要があり、同時にユーザーの価値観の変化に敏感にならなければならない。今までのような高付加価値商品に頼ったビジネスではなく、必需品を安く提供していく必要がある。
法人であれば設備投資が減る、消費者であれば財布の紐を締めることが明白である為、他社とのコンペは厳しくなり、今まで以上に顧客志向でなければユーザーからは選ばれない。
例えば、アパレル業界では積極的に試着を薦める、ように接客方式を変えている企業がある。店員が一人一人の顧客に今まで以上にかける時間を増やすことで、消費者の購買欲を刺激し、消費を促す手法だ。
小生の所属する情報サービスでも変化はおきている。例年以下の予算の中で少しでも有用な投資を行いたいと考えるユーザーは開発ベンダの絞込みをすすめる。今までのようにシステム単位でベンダを個別に採用するよりも包括的に取引をまとめてしまったほうがコストパフォーマンスもよいからだ。
ユーザーとの取引を維持・拡大する為には、他社よりも優れたCS(顧客満足)を提供していくしかない。
提案が複雑、かつ難易度が高くなることが予想されるが、こうした時だからこそ成功事例は全社で共有する必要がある。社員全員が効果的な手法を編み出せるとは限らないからだ。ノウハウは具体化して具体的な行動に落とし込み、マニュアル化できなければ意味がない。
Webがあたりまえになった今だからこそ、俗人的なノウハウを短い期間で関係者全員に共有することができる。
未曾有の経済危機であるからこそ、翻ってシェアの小さい企業にはチャンスといえるかもしれない。既存のシェアに安堵し、工夫や改善を怠っていた企業に今回の苦境を乗り越える力はない。
世の中はどんどん厳しくなっていきますが、あえてそれをチャンスと捉えてがんばって生きましょう。

中国について

週刊ダイ○モンドでコマツの社長が、アメリカのリセッションも中国の経済成長の歯止めにはならない、旨のインタビューをしていて興味深い。


いわゆるデカップリング論は、アメリカの経済が後退しても、他の新興国の経済成長がそれを補って余りある動きをするため、世界全体としては経済成長は止まらないだろう、ということをいうのだが、現実的には新興国(特に中国)の経済成長がアメリカへの輸出黒字に下支えされている事実を考慮すると否定的な意見も少なくなかった。


しかしながら、コマツ社長の論旨をまとめると、例え対アメリカへの輸出が減少しても、中国政府は内需拡大を目的とした金融政策を積極的に行う、故にGDP8%の経済成長は維持されるというものであった。


そんなさなかのこの記事、「中国 内需拡大へ57兆円 10年末までに 公共投資や金融緩和」、日経新聞にも掲載された。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2008111102000115.html

まさにコマツ社長の言うとおりの展開である。


貿易上のお得意様であるアメリカのリセッションは、間違いなく負の要員である、しかし、一方で新興国には蓄積した資本を有効活用した公共投資、すなわち海外に依存しない独立した投資を行うことで成長力を維持することができる。ただし、中長期的には内需拡大だけで経済成長を維持することはできず、再び海外に目をむける必要があるだろう。

アメリカ経済の復興がそのためには必要不可欠である。


結論 

短期的には、中国は減速しない、または減速しても一時的。 

中長期的な成長力維持には、アメリカ経済の復興が大前提となる。

日常のエメンタールチーズ化

トリンプ元社長の吉越浩一郎氏の著書『デッドライン仕事術』の中に"問題のエメンタールチーズ化"という一節があった。仕事の問題を細分化することで判断のスピードが上がり、結果的に効率性が向上するというのが吉越氏の主張である


あまりに問題が大きすぎて処理できないように感じられる場合は、そこにいくつかの「穴」を開けて押し潰す工夫をするといい。私はそれを問題の「エメンタールチーズ化」と呼んでいる。エメンタールチーズというのは、スイスで作られる硬いチーズのことだ。アメリカのアニメなどで、穴の開いた大きなチーズの塊をネズミが齧ったりしているのを見たことがあるだろう。あれがエメンタールチーズである。


小生はエメンタール化には上述の判断速度の向上以外にも以下のようなメリットがあると考えている。


 ①モチベーションの向上

 ②物事の本質を見極める


絡んだ糸をほぐし、一本一本の糸を明確にしていくこと、つまり難易度を下げ、自分が取り組みやすい問題へとブレイクダウンすることが結果的にモチベーションの向上につながると考える。人はあまりに大きい問題を目の前にすると大概の場合、問題を後回しにするか、取り組むことをやめてしまう傾向がある。

人間は想像の生き物であるがゆえに、未知のものを過大に認識しがちである。未知の事象を自分の理解している物事、もしくは理解しやすい物事へ落とし込む作業がエメンタール化である。

「自分でも解決できる問題」と自分が認識し、それを実行していくことでリズムが生まれ、自分の自信となりそれがモチベーションの向上へつながる。


また、問題を細分化する作業は、重要なポイントを明らかにしていく作業ともいえる。ほとんどの問題は複数の要素が絡み合って生まれているが、原因をたどっていくと一つの深い「根」にいきつく。

「根」を明らかにしていく作業は、問題の本質をたどる作業に他ならない。

興味深いのは一つの問題の「根」を明らかにし、それを解決すると一見関係のなかった他の問題も解決することがおきえることだ。

小生の母親は学校の先生であったが、よく荒れたクラスを担当していた。

荒れたクラスというのはいじめがある、成績が悪い、落ち着きがないなどいくつもの問題を抱えているものだ。ところが一人一人の生徒を面談し、特に他の生徒を扇動するような問題児を細分化していくと本当の問題は家庭環境にあるような場合が多い。

少子化を背景に片親や鍵っ子など、現代の子供は孤独になりやすい。孤独を理解して、生徒の話を聞く、両親に子供と接する時間を増やすように諭すなど家庭環境の改善が結果的にクラスの再生につながるということも多い。この場合の「根」は生徒達の孤独、つまり家庭環境の不充実であり、そこをフォローすることでクラスの問題は解決するのだ。


○小生、今日の教訓

エメンタール化には3つのメリットがある。仕事のみならず恋愛でも生かせ。

 -判断速度の向上

 -モチベーション向上(推進力アップ)

 -本質の具現化