こちらはぼちぼち閉じようと思ってます。

 

蓮加ちゃん、梅ちゃん、レイちゃんは移行無しです。

他のはnoteとかにあります。

 

 

 

 

お付き合いありがとうございました。

 

 

 

・・・・・・

 

・・・・・・


「お兄ちゃん、おはよう」

・・・・・・

「そろそろ起きて」

・・・・・・

「ねぇー」

・・・・・・

なんだか楽しそうな蓮加の声で鼓膜が揺れる。

あれ?朝?

「起きないとチューするぞー/////」

『わぁっ!!!』

自分でもびっくりするくらいに身体が跳ねて起きる。


「あははは、面白っ」

朝一の視界に入ってきたのは楽しそうに声を出して笑う蓮加だった。

・・・・・・

・・・・・・

「おはよ」

『・・おはよう』

久しぶりに蓮加に起こされて、さっきから心臓がうるさい。

最近は蓮加を待たせない様に自分で起きていたんだけど。

昨日、珠美ちゃんから言われた「蓮加が寂しがってる」っていうのが気になってあれこれ考えてたら眠れなかった。



『ごめん。今日は起きれなくて・・・』

「ん、なんで?」

『いや、いつも朝待たせちゃうから悪いなーって』

「ふーん。そんなふうに思ってたんだ」

『うん』

「お兄ちゃんは蓮加に起こされる嫌?」

『えっと・・・めちゃめちゃ嬉しいけど』

「じゃあ勝手に起きるの禁止」

・・・・・・

「毎朝ちゃんと蓮加に寝顔を見せてよ」

・・・・・・

「蓮加が満足してから、おはようって言うんだから」

・・・・・・

「聞いてる?」

・・・・・・

放心状態のオレに顔を近づける。

「お兄ちゃんは一生蓮加に起こされてればいいの!!分かった?」

えぇーっと;;;
可愛いは正義という事で大人しく従う事にする。

『はい、わかりました』

「ふふっ、わかればよろしい」

なんだかよくわかんないけど、蓮加があんまり嬉しそうに笑っているとどうだってよくなってしまう。

「あー、でもあんまり起きないと蓮加に襲われちゃうかもよ/////」

 

 



!!!;;;
えっ、ご褒美ですが;;;;
 

 

 

 

 



はぁぁー

・・・・・・

はぁぁぁー

・・・・・・

はぁぁーぁぁーーー

・・・・・・・

目の前で無遠慮で派手な溜息を繰り返す蓮加。

これは触れてやらないとずっと終わらないやつだ。
なんとなく先の展開が読めるので、できればやり過ごしたかったんだけど。
蓮加が悩んでるのは本当の事だろう。
惚気の一つでも聞いてやるか・・・




「おぉい・・・」

「え?珠美いたのっ?」

「ずっといたわっ!!」

「ごめんごめん」

「はぁー、んで先輩とまたなんかあったの?」

「えっ;;なんでわかんの?」

「なんでって・・・・」

「聞いてくれる?」

「まあ・・・」

「なんかあったっていうか無いから不満っていうか」

「は?」

「最近ごぶさたでさー・・・」

・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・

「聞いてる?」

「そーりーそーりー;;;」
でもこれは蓮加が悪いだろ。
予想とはちょっと違う角度の話に戸惑う。

「だって今まではほぼ毎日だったんだよー」

・・・・・・

「それがだんだん回数が減ってきて」

・・・・・・

「3日に一回とかになって」

・・・・・・

「今週なんて一回も」

・・・・・・

「もー全然足りないの!!」

・・・・・・

「毎朝お兄ちゃんの部屋でたっぷり満たされてたのにさー」
ぷうーっと口を膨らませて、聞くに堪えない愚痴を言う蓮加。

学校来る前に毎朝って;;;

付き合ってんだから当たり前っていうか、別にいいんだけど;;;;



「ねえ、聞いてる?」

・・・・・・

「私としては毎日がいいんだよねー」

・・・・・・

「珠美はどう思う?」



ぶしゅぅぅ;;;
私の頭から音をたてて湯気が立ち昇る。

「もう勘弁して;;;;」

「えぇー、ちゃんと聞いてよー」

蓮加には悪いが、顔の火照りを冷ます為に教室から逃げ出す事にした。





ーーーーーー

『珠美ちゃんお疲れー』

放課後の廊下で後ろから声を掛けられる。
この声を聞くと、未だにドキドキしてしまう。

「先輩お疲れ様です」

『今、帰り?』

「はい、先輩も今日は遅いんですね」

『うん、蓮加は先帰ってる』


先輩と2人で話すのってだいぶ久しぶりだなー
相変わらず爽やかな人だ。
先輩は私がかつて好きというか憧れていた人で、今は蓮加の彼氏だ。

その辺詳しくっていう方は前の話も読んでみてください。
と、まあ突然のメタ発言は置いといて。

それにしても・・・・
先輩と2人で会う日っていつも降ってるよなー。
けっこう強めの・・・


『ふっ』

「えっ?」

突然笑い出す先輩に驚く。

『あぁぁー、なんかごめん。珠美ちゃんと2人の時って雨ばっかだよね。すごいなーって思って』

「あー・・・確かにそうですね」

ほんとは私もおんなじ事考えてました。

『なんかこんだけ続くと運命的なものを感じるね』
そう言って、無防備に笑って見せる。

/////!!!
まったく;;;

「先輩、女の子にそーいう事言ったらダメです」

『え?』

「私じゃなかったら勘違いしますよ」

『勘違いって?』

「あ;;それはまあ、こっちの話です;;;あと私は晴れ女ですからね!!」

『えぇー、ほんとに?』

「ほんとですっ!!私からしたら先輩が大雨男なんです!!」

『はは、珠美ちゃんにとってはそーだよね』

外の天気を忘れるくらいに明るく笑う。
それは私には眩しすぎて、少し困ってしまう。

この笑顔とお天気の日に手を繋いでお散歩するような世界線もあったのかな・・・
なんてちょっとだけ考えてしまうけど。
蓮加と先輩が幸せそうにしていたら私も嬉しい。
そう思えるくらいには踏ん切りがついている。

まあ自他ともに認める幸せバカップルで、お互いに不満なんて何も無いんだろうけど。


あれ、そー言えば・・・



「あの・・・先輩」

『ん?』

「最近、蓮加とうまくいってます?」

『え?どーいう事?』

「あっ、なんか間違えました。えーっと;;;」

・・・・・・

・・・・・・

「・・・部外者が言う事じゃないのは分かってるんですけど」

「蓮加が寂しがってるっていうか;;;」

「その・・・恋人というか////男女のスキンシップ的な///////」

「個人的には毎朝っていうのは多いんじゃないかなって思うんですけど///////」

「2人が決める事だと思うので///////」

・・・・・・

・・・・・・

『珠美ちゃん』

「はいっ;;;」

・・・・・・

『顔真っ赤だけど、大丈夫?』

・・・・・・

『さっきから何の話ししてんの?』

・・・・・・

・・・・・・

「だからっ;;頻度の話しですっ///////」

「と、とにかく蓮加とちゃんと話してくださいっ;;失礼しますっ;;;」


先輩には申し訳ないけど、これ以上は私が可哀そうだったのでその場から逃げ出した。