FUKUOKA 2DAYS 前編 ~大挑戦、はじまる。
今日のテーマは「FUKUOKA 2DAYS」ということで、妹尾が先日遠征した福岡での出来事の雑記です。
>タイトルだけ見たら、以前書いた「OSAKA 3DAYS」の続編みたいな感じだけどな。
実は、去る5月22日と23日に妹尾、福岡に遠征に出かけておりました。
まぁゴールデンウィーク働き詰めやったから、ちょっとぐらいエェでしょ?って、普段は日付指定で休日希望なんて出さない妹尾が計画を立てて、職場公認で休ませてもらいましてね。
で、なぜその日に休みを設定したかと言えば。
ある「イベント」に参加するためだったりしたのです。
遡ること5月の初旬。
ゴールデンウィークの仕事で疲労困憊になりつつも深夜ネットを徘徊していたところ、偶然見つけた某イベントの告知。
これは……、参加したい!!というより、参加しなければいけない!!という義務感が芽生え、早速申し込みまして。
けど、申し込んでしまえば、はいそれまでよ。
そのイベントには事前に準備しなければいけないものがあったんですが、それも無視し続けてしばらくの日々を無作為に過ごしたために前日泣くことになったんですが、それはまた、別の話で。
迎えたイベント当日。
特急に乗って、いざ博多まで。
行きの電車の中で、「頭ン中グルグル」を読み返しながら、しばし物思いに耽ってました。
>「頭ン中グルグル」って、このブログの2008年11月2日の記事のことね。
小説家になりたい、ではなくて、小説家になる。
2人分の夢を叶えることを約束してから、もう半年の月日が流れてましたが、自分の中に変化が起きない、いや、起こせない状況に少し苛立ちを感じていて。
そんな中で、目に飛び込んできた告知にすがる思いで、こうして電車に揺られている、と。
それは、不思議な感覚でした。
ちょうど1年ぐらい前の自分だったら、プロの小説家を目指すなんて微塵も考えていなかった。
そんな大きい目標は、自分よりも素質のある人間が目指すもの、とか思っていた。
実際に、自分よりも可能性を持った女の子と親友でしたから。
その親友は、自惚れはでなく客観的な事実として、自分に才能があるのは多分自覚してたはずですが、自身の才能は二の次にして、他人の才能を褒める子でした。
妹尾には自分に才能があるかどうかの自覚はできないですが、妹尾も彼女からは文章の才能やら何やら、やたら褒められてました。
でもそのときは、正直、いい気はしなかった。
妹尾の観点からすれば、ただの嫌味に聞こえていたから。
某所では「得意技:褒め殺し」と口撃したこともありました。
そりゃそうでしょう。
才能は間違いなく、彼女のほうがあったわけです。
しかも、妹尾より若いときた。
当時、いろんな可能性があるのは妹尾ではなく、当然彼女のほうだと思ってたし、そのときはその考えのほうが事実として正しかったんですから。
(ここで暗転)
>脚本かよ!\(~_~;) 今日、ちょっとツッコミどころが少ないぞ!もっとこっちに話を回せ!
でも、彼女は去年の秋に他界しました。
当時の心境は「グルグル」と重複するんで書きませんが。
だから電車に揺られながら、不思議な感覚でした。
なんで今、ここでこうしているのか。
彼女のほうが、才能も可能性もあったはずなのに。
なんで今、妹尾がここでこうしているのか。
本来なら今日、この地には彼女が立っていなければいけない気がして…。
でも。
これは勝手な解釈かも知れないけど。
妹尾がここにいるのは、彼女が妹尾の背中を押したからじゃないかと。
それは、イベントの告知に目が留まった瞬間から確かに薄々感じていた感覚で、だからこその「義務感」だったんじゃないかと。
そう考えることにしました。
さて。
とりあえず妹尾、博多は人生初上陸だったんでホームに足を踏み入れた瞬間はケツの穴の引き締まる思いでした。
>パンチ佐藤か!\(-"-)
どころで皆さんは、福岡・博多に初上陸したら、まず何をするでしょうか?
そう。昼ごはんです。
>いや、それは到着時刻にもよるだろ。みんながみんな昼に着くわけじゃないんだから。人それぞれだよ(^_^;)
そして、博多で昼ごはんと言えば?
そう。ラーメンです。
>強く否定はできないけどさ、それも人それぞれだろ?(~_~;)
というわけで、駅近くのラーメン屋さんに行ってきました。
とある店に入ったら、やっぱり繁盛してる。さすが博多ラーメンの本拠地。
>ただ時間が昼過ぎだったから、普通に混んでただけなんじゃないの…?(^_^;)
カウンター席に座って、正面にメニュー表があったんですが、最初に目に留まったのが「店長おすすめ!明太子ラーメン」。
なんと。博多名物がいっぺんに味わえるとな!
画期的なメニューだったので明太子ラーメンと、ライスと餃子を注文。
待つこと5分で「おまちどうさま」って出てきたのがコレ。
やや解りづらいですが、真ん中の海苔の上に乗ってるのが明太子。
味は、、、美味しかったです。博多の味がしました。
……妹尾、料理番組のレポーターには絶対なれません。
>別にレポーターにはなれなくていいけど、物書き目指すわりにボキャブラリー少ないのは問題だぞ!?\(-_-;)
村野武範とか辰巳琢朗って、エラいなぁ。。。
>尊敬する方向、間違えてるだろ!!
まぁぶっちゃけ、面倒だったんで明太子はご飯に絡めて食べたんですが。
>それ「明太子ごはん」と「普通のラーメン」になってるじゃねぇか!意味ないだろ!!Σ(゚д゚;)
で、ここは伝票の裏にお客様アンケートがあったんで、律儀に記入してあげました。
はい、これ。妹尾の直筆です。
>店名バッチリ…。いいのか、これ?(^_^;)
アンケート用紙はあるくせに、カウンターにもテーブルにも筆記具がひとっつもなかったので、自前のボールペンで書いてみました。
どなたでもいいです。特に福岡在住の方。博多駅近くのラーメン屋さんに行って、筆記具が置かれてるか調べてください。もしあれば、それは妹尾の差し金です。
……これでよし。
こう書いておけば、多分ゲンマイさん辺りが調査に乗り出してくれるはずだから。
>ブログの頼みごとは全部ゲンマイさん宛てかよ!!しかもゲンマイさんは京都在住だろ!どこまで行かせる気だ!!\( ̄□ ̄;)
「大学までの通り道ですから」とか言って。
>だから、京都から博多経由で大阪って有り得ねぇだろ!!朝イチで出ても4限目に間に合わねぇよ!!\(゜д゜;)
でも、会計のときにこの伝票を渡したら、レジのおばさんが他の伝票と一緒くたにして伝票ホルダーに串刺しにしやがったから、ややキレて、
>あはは。書く人なんか少ないだろうしね。気付かなかったんだ(*^_^*)
「あ、それ、裏書いときましたんで、後で読んでください」
って、微妙にラブレター渡すときの文句を織り交ぜながら言ったら、おばさん慌てちゃってね。「あわわ、すみません!ありがたく拝見します!」って、やたらテンパってたのがテラワロス。
>なんでいきなり「2ちゃん用語」なんだよ。しかも微妙に古いし…。
昼ごはんが終わって、まだ少しイベントまで時間があったのでコンビニに寄り整髪料を買って、デパートのトイレでギンギンに髪を固め、スーツをビシッと着こなして。
向かった先は、某ホテル。
そう。もう、ドレスコードがあるんじゃね?ぐらいの高級ホテル。
今回のイベント会場です。
もう、貧乏人の妹尾なんかはロビーですでに委縮しまくりでしたが。
>そこまでのものだったか?(^_^;) 一応、お前昔はホテルで働いてたくせによ。
イベント。
その名も「ハイウェイサービス協同組合 第20回総代会」!!
なんだかちょっと、場違いな気が…。
>その上だ、上!!そっちは文字通り「場違い」だよ!\( ̄ー ̄;
まぁ、その上の「福岡出版相談会」ってのも、充分場違いな気がしてましたが。
>そっちはいいじゃねぇか!小説家目指すんだから!
妹尾は設定された時間の10分ぐらい前に着きましてね。1つの部屋の中に薄い冊子の敷居で2つのブースが作られてありましたが、それが天井は筒抜けなんで、前の相談者のトークが丸聞こえになってまして。ヒマなんで耳を傾けておりました。
そしたら、ものすごい勢いでダメだしされてんの。
「自分史を出版したい」っていう79歳のおじいちゃんだったんですが、まず「自分が書きたい内容と読者ウケする内容は違っていて、(今の文章だと)編集でカットしたり書き加えたりしてもらう必要があるかも知れませんよ」みたいなトークに始まり、
>まぁ当然と言えば当然の意見ではあるけど…、きっついなぁ……(^_^;)
知人を無許可で、しかも固有名詞で登場させたりしてたのを咎められたり。
>あぁ、それは普通にダメでしょ、おじいちゃん(^^ゞ
さすがにそのおじいちゃんの顔色を窺い知ることはできませんでしたが。まぁなんとも、ご愁傷様です。。。
>それはお前もかなり失礼だよ!!\(°д°;)
しかもこのトークが妹尾の不安を煽ってしまって。もうガチガチに緊張です。
なんせこのイベント、基本は原稿を持参するのが原則なんですが、妹尾は原稿はできてなかったのでプロットだけでしたから。
これは相当なダメだしを受けるな、と直前に覚悟を決めました。
自分の番が来て。
妹尾よりも若い、さわやか系の男性がアドバイザーだったんですが、もう最初はガッチガチ。残念ながら、
「妹尾さん、、、ですね。将来は、小説家を目指しているということで」
「ははははははい、一応そそそのように」
っていうやりとりのあと、しばらく記憶が飛んでるんです。いや、マジに。
正気に返ったのは、プロットを手渡したとき。
アドバイザーのA山さんが目を通しているあいだ中、まるで彼の集中を削ぐかのように語りまくりました。
「ジャンルとしては、ライトファンタジー。ちょっと系統からいうと富士見さんや角川スニーカーさんなんかに似ていて、そっちに持ち込みに行けるんじゃないかという作風ではあるんですけど、僕自身、富士見さんやスニーカーさんのテイストはあまり好きではないんです。
小説っていうのは、まずは軸となるテーマ、作者の主張があってこそ成立するもので、富士見さんやスニーカーさんはファンタジーとしては秀逸でもその中の軸が見えにくい。ひどいものになると、まったく主張が感じられないものまである。何か、アニメ化前提の小説というか、ヴィジュアライズしやすい作風というかね。そういう文章は、ライトというよりチープに見えてしまうので。僕は、それは嫌なんです。僕の書く小説は、チープな感じにはしたくないので。ですから敢えて御社に…」
みたいな感じで。もう、ベラベラベラベラと。
おかげで、読み終わったA山さんからは、お褒めの言葉をいただきました。
「確かに、小説っていうのは作者の主張があるのが大事な要素で…」みたいに、かなり同調していただきましてね。
その上で、
「ひとつ難点をつけるとしたら、やや個性に欠けているところでしょうか。あとはプロットを読ませていただいた通りのテーマで、それなりの文章で書いていただければ、かなり面白い小説になるんじゃないですか?」
という、ありがたきお言葉もいただきましたし。
>へぇ(*^_^*)その道のプロに言われたんだから、自信になったんじゃない?スゴいじゃん♪(^O^)
な~んや、全然ダメだしされへんやんか、と思った瞬間に、先ほどまでの緊張はどっかに飛んで行きましたね。
もうそこからは、普段の自分のペースで話してました。
そこから先の話の内容は、ちょっと企業秘密なんですがね、ちょっと出版業界の生々しい話を伺ったり、なかなかキビシい現実を垣間見せられたりもしましたが、
>ちょっとそれ、気になるな(^_^;)
とても参考になるイベントでしたね。
で、最後に「では、質問などありますか?」と振られたんですが。
「あのね、実は僕、ものすごい衝動的に参加の申し込みをしましてね。もう、お気軽に~って書いてたから、ホンマに気軽に来てしまいまして。
申込みしたのが確か深夜やったんですよ。で、朝起きて、実は夢ちゃうか?思うてパソコンのメール送信履歴みたら、しっかり参加申し込みしてたんで、これ、後には退かれへんやん、みたいな感じでここまで出てきたんでね。質問も何も…、もう、充分です。充分勉強になりました!<(_ _)>」
とか答えたあとに、
「強いて言えば僕、福岡って初めてなんですけど。この辺で、美味しいラーメン屋さん知りませんか?」
って続けて、バカ受けをとりました。
「ははは!(*^∀^*) それは出版とは関係ないねぇ!」
「はい……。関係ないですけどね」
ってな具合に。
>ははは(*^_^*) けどお前、ここ来る前に食べてるじゃんかよ、ラーメン(*_*; どんだけ食う気だよ!
そして退出する際には握手をして、「頑張って小説を書きあげて、僕宛に送ってください!」と言ってもらえましたので、それはもう、頑張って書かせていただきますとも。
待っててくださいA山さん!
多分、5年後ぐらいには完成するんじゃないでしょうか?
>どんだけ遅筆だ!\(゜д゜;)
というわけで、話はイベントから福岡観光に移っていくんですが。
それは後編に続く、ということで。
>あぁ、やっぱこの話も前編と後編に分かれるんだ(・∀・)
さ~て、次回の「現在位置」は~?
>それ、「OSAKA 3 DAYS」の前編とまったくおんなじネタじゃねぇかよ!\(~_~;)
妹尾です。インフルエンザが流行ってますなぁ。
>ちょっと時事ネタ入るのかよ(・∀・)
福岡は人の出入りが激しい都会の町ですからね~、妹尾もインフルエンザにかかっているかも知れません。妹尾の周りにいる人は、注意が必要ですぞ~。
>なんでさっきから、語り口調がムック(雪男の子どもの方の)なんだよ!
さて次回は、
「妹尾、福岡は地下鉄よりバスのほうが運賃が安いのにビックリする」
>なんだ、この具体的なタイトルはよ!\(-_-;)
「妹尾、ミッション1」
>意味解んねぇよ!\( ̄□ ̄;)
「妹尾、職場のみんなに白い目で見られる」
>なんだよ、この微妙にオチを物語る哀しいタイトルは!!
の、3本ですぞ~。
>だから、なんで最後までムック口調なんだよ!\(-_-メ)
以上、ムックでした。
>妹尾だろ!いい加減にしろ!\(゚Д゚)