mj


例年10月のこの数週間が、NHK歴史大河では例外なく最高潮を迎える時期であります。NHK大好物の戦国武将譚では、お約束の ”関が原” で盛り上がっている頃でございます。それにしてはやけに静かでございます(笑) 


武田晴信(法名・信玄)の軍師・山本勘助がメインを取っている関係で、関が原を持ってくるわけにもいきません(笑)。 変わって今回 ”川中島” が一応その最高潮の舞台となっております。しかしながら、天下分け目の関が原に比ぶれば、馬上謙信の一太刀を軍配で受ける信玄、講談でお馴染みの小ネタぐらいでは、スケールも歴史的な意義も、数段盛り上がりに欠けるのもいた仕方なし。「川中島」 ありていに言えば、”川を挟んだ小競り合いでの軍師の小知恵の出し合い” だから、それもむべならん、とぞ思ふ。


勘助と晴信という二枚看板の 「風林火山」 にしては、武田晴信役の市川亀治郎という配役を見た瞬間の軽い驚き(失礼) 亀治郎氏抜擢は、あの教科書等でおなじみの信玄肖像画を頭においてのキャスティングと思った俺がいた(笑) 髪を落とした信玄像に亀治郎氏がどこまで肉薄できるかが、「風林火山」 残された唯一の楽しみ。生涯女性を傍に置かなかったという、好敵手・上杉謙信役のGAKUTOの三輪明宏ばりのメークと台詞回しも一興。