レース中に右後ろ脚を骨折した06年米ケンタッキー・ダービー馬のバーバロ (牡4歳) が29日、8カ月の闘病生活の末、ひづめが腐り始める蹄葉炎を併発、安楽死処分された。バーバロは昨年5月、デビューから6連勝で米国3冠レースの一つ、ケンタッキー・ダービーを制したが、その後のレースでスタート直後に骨折した。 [ Yahoo News ]
去年の5月23日の記事を再掲しておきます。
ダービー馬骨折
今年の米・ケンタッキーダービーは、前評判どうり バーバロ が6戦6勝の無敗で制し三冠への第一歩を踏み出したかに見えた。しかし二冠目のプリークネス・ステークスの発走直後に右後肢を粉砕骨折し、三冠馬への道はおろか競走馬としての復帰も絶望視される状況になった。21日ペンシルバニア大で行われた手術は成功した模様だ。
並みの馬なら即予後不良で安楽死処分になるところ。でもこのクラスの馬になると、競走馬として稼ぐ賞金より、引退してからの種馬としての稼ぎのほうが遥かに大きい。極端な話、5本目の足さえ大丈夫なら、三本足ででも種付けをしてもらいたいのが馬主の願い、というのは不謹慎か。手術は一応成功したようだが、予断は許さない。日本でも手術は成功したが結局ヒズメが腐る蹄葉炎に倒れた、貴公子・テンポイントの例がある。 結局バーバロも全く同じような経過で安楽死処分になってしまった。「この8ヶ月は彼に苦痛を強いただけだったのかもしれない」、という、オーナーや調教師の慙愧の念もテンポイントの場合とそっくり。
21日の手術は成功したが、競走馬としての復帰は絶望視されている。
後肢に負担がかからないようにベルトやプールで補助する。
バーバロの容態を気遣うファンが厩舎にメッセージを寄せる。