前回の記事は
「Facebookのスパムに注意!実際に発生しているスパム、詐欺の事例を紹介します!」
今回は、Facebookのスパム被害に遭わないための対策と方法を紹介します。
友人がスパムとは知らずにリンクをシェアしてしまう場合や、
攻撃者に乗っ取られた友人のアカウントから友人全員へスパムメールが届けられる場合など、友人から友人へ、スパムや詐欺リンクが次々と広がってしまいます。
「信頼している相手がシェアしているから大丈夫」という思考を利用しているので
とても厄介なスパムです。
スパムリンクから不正サイトへアクセスしてしまうとこんな被害を受ける恐れがあります。
また、パソコン内のデータも盗まれたり、破壊されたりします。
詐欺サイトは、いかにも本物にあるようなクリックしたくなるようなリンク、メッセージであることが多いです。
最近の詐欺投稿は、とても巧妙です。見た人の興味をひかせ、関心を持たせるようなとても自然なリンクになっています。そのためひと目見ただけでは、それがウイルスだと気づきにくくなっています。
例:「えっ?!」と驚いてしまうようなニュースについてのリンク
そのようなページを思わず開いてみたくなっても、いちど手を止めてそのニュースについてGoogleなどで検索してみてください。本当のニュースなら、ちゃんとしたニュースサイトでも紹介されているはずです。
その他に以下のような興味・感心をひくような内容のものがあります。
・「90%割引」など、低価格すぎる割引イベントへのリンク
・寄付金の募集など、慈善事業を装ったリンク
・「Facebookで新機能が使えるようになる」などの偽情報リンク
・知らない人からの友人申請
スパムリンクには、こんなおかしい点が見られることがあります。
・日本語がおかしい
・住所、連絡先やURLがない
・ページ内のリンクに短縮URL(長いURLを短くしたもの)が使われている
・大量の記事をシェアしているが、もっとも古い記事の作成日がつい最近
・“Facebook”というロゴのどれか1文字だけ字体が違う
感染したことを友だちへ警告する
他人への被害拡大を防ぐ必要があります。自分のアカウントが感染し、
乗っ取られた可能性があるため「メッセージが送られても開かない、
投稿のリンクをクリックしないように」と知人に伝えましょう。
Facebook以外の連絡方法で伝えておくことが大切です。
覚えのない行為があったら削除します。
Facebookのパスワードを変更します。個人情報を盗まれた恐れもあるため、
Facebookと同じパスワードを使っている他のSNSやサービスがある場合、
それらのパスワードもすべて変更します。
ただ、パスワード変更が無意味なケースもあります。
ブラウザの拡張機能(アドオン)などからウイルスにパソコンを乗っ取られた場合、
パスワードを変えても意味がありません。そんなときは、次のような対処法が有効です。
1. アドオンに感染していないであろう、いつも使っていないブラウザからFacebookにログインする
2. 勝手に投稿されたメッセージやフィードのスパムを削除する
3. FacebookのパスワードやIDを保存しているブラウザのお気に入りやアドオンを削除し、再度ログインする
このとき、感染しているブラウザはすべて削除し、再インストールしたほうが安全です。
クリックや返信をしてしまうと、イベントスパムに反応した人として攻撃者に認識され、
他の詐欺にも狙われる恐れがあります。
「招待者リストから自分を削除」をクリックします。
すると攻撃者のリストから自分が削除され、
スパムの送りつけを防げる可能性があります。
同じく右上の「・・・」から「Facebookにイベントを報告する」を開き、「スパムまたは詐欺」を選択し報告します。その後Facebook側がスパムと認識すると、イベントは消去されます。
スパムメッセージが届いた場合も、同じようにスパムとして報告します。
メッセージ右側の「アクション」→「スパムまたは誤用を報告…」から報告できます。
アカウントが乗っ取られるなどで自分がスパムイベント招待をしてしまっていたら、すぐに対処してください。
自分以外の場所と端末を削除し、乗っ取りを止めます。
友だちが不正リンクと知らずにシェアしていたり、友だちのアカウントが乗っ取られ、
なりすましメールが送られたりすることがあります。クリックする前に、
いちど冷静になってみてください。
友だちのアカウントが知らないうちに乗っ取られていることもあるので、
怪しいメッセージがきたら、Facebook以外の連絡方法で本人に忠告するようにしましょう。
特に犯罪者にハッキングされた恐れのあるFacebookのゲームやアプリは
絶対に使わないようにします。
「いいね」クリックした後にアカウントやパスワードを聞かれることはまずありません。
もしそのような通知がきても、無視してください。
「すべてのユーザー」から「友達の友達」にすることで、
知らないアカウントから申請されることはなくなります。
友だちから削除したほうが安全です。
どこに攻撃の危険があるかわからない時代、
インターネット上では常にセキュリティ意識を高くもっておきましょう。
使わない場合は、退会してしまったほうが安全な場合もあります。
【 まとめ 】
実名で登録するFacebookは便利な反面、リスクもあります。便利になればなるほど、
悪用されるリスクが常につきまといます。
最近は、ビジネスでFacebookを使う方が増えています。実名でやり取りできるので仕事にも使えるFacebookですが、もしもウイルス感染してしまい、知人に迷惑をかけてしまったら信頼関係にまで影響してしまう恐れもあります。
「Facebookだから安全」と安易に考えず、スパムの存在に注意しながら利用しましょう。