強面の男性を見かけなくなって数か月。

相変わらずエロおやじはいるけれど、泳ぎに集中する日々。

 

完泳コースでなるべく休まずに25mずつ泳ぎこむトレーニングをしていた時でした。

 

『泳ぎ、上手ですね』

 

息も切れ切れ、声の主を探すとそこには強面の男性がいました。

もうびっくり!いつ来たの?

 

なんとか返事をしなくてはと咄嗟に出た言葉は

 

『そんなことないです』

 

こんな時、職業病とも言うべきか...満面の笑みで受け答えしてしまうサービス業歴20年のわたし。

 

『競技をしていたんですか?』

『いえいえ、子供の頃にスイミングスクールに通ったきりでど素人なんです』

 

『いや~上手ですよ。上手にカラダの力抜けているし』

『本当ですか?ありがとうございます!上手な方に褒めてもらえて嬉しいです。

とてもスピーディできれいな泳ぎをされますね。競技をしていたんですか?』

 

『高校まで長距離をやっていました』

『長距離はわたしの憧れなんです。わたしはすぐにバテてしまって25mがやっとなんです』

 

『ん~~~少しクセがあるから腕の使い方から直していけばいいと思いますよ』

 

こうして強面の男性はわたしのプールコーチに。

 

出会いって突然やってくるものなんですね。

 

この日から日曜日はマンツーマンで強面先生とトレーニングすることになりました。

強面だと思っていたけれど意外とかわいいお顔で、時折みせるハニカミが優しさにあふれていました。

 

2021年12月の出来事でした。