タッチターンで50m泳げるようになり、次はタイムアップのトレーニングに入りました。

1本泳いだら1分休憩を入れる これを5本。

初めはゆっくりゆっくり。徐々にタイムを上げていく。ラスト1本は45秒を目指すというもの。

 

これがまた、私にはハードルが高く。

なかなか45秒を切れません。

プールは水深1.3mほど。普通に立つとバストアップくらいです。

ダッシュしたあとは息が上がってしまい、そんな時は首まで水に浸かりたくなります。この方が呼吸が楽になる気がするのです。

私はよく、プールサイドに顎を乗せて脱力して休憩します。

その間、強面先生はなにも言わずに見守ってくれています。

 

『なかなかタイムがあがらなくて悔しい...』

 

とつぶやくと

 

『なにかご褒美があったらもっと頑張れる???』

 

『そんなに単純ではないと思うけれど...頑張れるかも...』

『じゃあ50m45秒切ったらワインをご馳走しますよ!』

 

『ホントに?それは頑張らなくては!』

 

って平静を装って答えましたが、内心はメッチャ嬉しくて、でもホントに45秒切って飲みに誘われたらどうしよう。強面先生ってどんな服装なんだろう?どんな風にエスコートしてくれるんだろう?などと想像してしまいました。

 

そして

『そういえば名前なんていうの?』

『わたしもずっと気になっていたんです。名乗り損ねたなぁって』

出会ってから2か月間、わたしたちはお互いの名前も知らぬままでした。

 

お互いの仕事のことや子供のころの習い事の話など、この日は練習よりもおしゃべりに花が咲いてしまいました。

 

『なんか似ているところが多いですね。負けず嫌いな性格は出会ってすぐの頃から似ていると思っていたけれどこんなに似ていることが多いなんて。』と目を輝かせていた強面先生。

 

えっとね、ここで強面先生が言っている「似ている」というところはですね、

お互いの苗字の一文字が一緒だということと、書道と水泳の習い事をしていたということなんですね。

こんな事といったら失礼かもしれませんが、

 

強面先生って子供みたい

 

でもこの時、強面先生、わたしに興味あるのかな?と感じました。

共通点を無理やりこじつけてくる感じ、これって脈ありですよね?

 

そんな2022年2月の出来事でした。