私は小さいときから本が好きで、絵本や童話のお気に入りはあきれるほど読み返しました。当時の童話は今から思えば贅沢で、川端康成さんなど、文学界を代表するような人たちが、童話を監修されていました。そんなの全く気に留めませんでしたが、文学に愛情を注ぐ先生方のおかげか、夢中になって読んだものです。

 

今でも本は好きで、本棚がパンクするので、本当のお気に入りだけを買うようにしているのですが、お気に入りの本屋さんの近くにいくとどうしても立ち寄ってしまい・・買ってしまいます。とうとう本棚がパンクし、今朝ぎゅうづめの本たちをだしたところ、思わず手にとった本がこれ。

 

「アルジャーノンに花束を」・・もう古くなって紙も茶色い。。

 

 

留学前に、会社の先輩がプレゼントしてくれた本。最初のページには、黄色い付箋に見覚えのある字で「がんばれよ」と一言。懐かしい~と手にとってぱらぱらとめくっていたら、途中にも黄色い付箋が付いていたことに初めて気がつきました。その付箋には・・

 

「ちゃんと読んでるか。Go ahead」

 

手書きの温かさもさることながら、心がこもったメッセージに10数年ぶりに出会って、時空を超えます。この本に込められた優しさをやっとすべて受け取りました!10数年前のあの頃からのメッセージが今の私に響きます。その方は全くそんなことを思いもしないでしょうけれど、きっと、10数年以上先の「今」の私のためのメッセージだったのではないかなぁ・・。だって、今気が付いたからスマイル

 

・・・と、お分かりの通り、そこまで読んでいませんでした(笑)当時はそんなに英語が詰まった本を読めなかったから。笑

 

 

優しい思いは、覚えていなくてもずっと色褪せずに相手の心に残るもので、きっと、生きている時間にどれだけ、人であっても、ものであっても、愛情を注げたか、それによって自分だけではなく、相手の人、あるいはものも豊かな気持ちになるのかも。

 

堂々と気持ちを満喫しよう・・そんな思いになりました。現実は、想像以上にその人に必要なメッセージが満ちていますbubble*