桜が満開です!

 

日本の春は桜のように華やかでありながら、はかなさも感じさせる・・やはり特別。


4つのプレートが重なり、台風や地震、津波など、昔から厳しい自然現象にさらされながら、日本では四季折々の豊かな自然が育まれてきました。厳しいからこそ美しいきらきら

 

その国土が育んだ日本の文化。日本は力を「いなす」ことに非常に長けているように思います。相手の力を止めないで、そのまま受け流すことがとても上手い。

 

自然の猛威の前に、日本人は初めから、自分たちを自然の一部として、また、とても敵わない力として自然を崇め、それに対峙しようなんて思ってもいなかったと思います。

 

自分よりも大きな存在が、自分とは別にある「一人の神様」ではなく、自分を育む自然の中に宿るあらゆる神様、「自然そのもの」であることは、自然に対して謙虚になり、その結果、自分と外界との関係もそれに準じたものになったのではないでしょうか。だからこそ、自分も傷つかず、相手も傷つけないやり方、いなしたり、「和」を模索する民族となったような気がします。

 

 

ふと、妖怪宇宙人くんが浮かびました。というのも、先日、水木しげるさんの追悼番組の録画をみて、こうした自然崇拝の文化の中で妖怪が生まれたように思ったのです。鬼太郎や妖怪ウォッチ、妖怪はいつも私たちに身近です。お化けでも幽霊でもない、モンスターでもない。妖怪は英語でなんていう?

 

 

 

以下URLから英語の説明をみてみました。

http://www.sakaiminato.net/foreign/en/mizuki.html

 

"It has long been told in Japan that
when one encounters a strange or peculiar phenomenon
he/she suspects that Yokai must be manipulating this.
It is said that Yokai not only punishes people
for their laziness and selfishness
but also teaches them to take good care of things and
to respect nature and environment.
Many Japanese have long been familiar with Yokai."

(転載終了)

日本では、不思議な現象がおきると「妖怪」の仕業と言われてきました。

妖怪UMAくんは人としての道を外れたことを罰するだけではなく、自然を尊敬しものを大切にすることも教えてくれる存在です。

 

今、妖怪がいる世界になってほしいなぁと思います。

人との連絡も、ものや情報を入手するのも、ネットを使えばなんでもわかります。その意味では、昔より自由があるように思うのですが、なぜか窮屈さも感じる。

 

一つには、そのものの温度や感触を感じる前に、知識が先にきてぺたっと「理解済み」シールわかったをはってしまうからかもしれません。論理で説明できないもの、相手の気持ちやものが、自分にとって合理的でなければ「理解不能」として、自分の中に取り込まない。すると、自分にとって合理的にみえるものだけがその人のなかに残る。

 

一方で、 「自己責任」が闊歩する時代。だからこそ、自分や家族を守るために社会で生きる上で役に立つ知識や情報を取り込もうと努力します。

でもね、それだけではきっと、外界への愛情も慈しみもなくなってしまう気がします。私たちは、外界をみることで自分自身が初めてわかるのに、外界とも、自分の感覚とも切り離されて、きっと何も大事に思わなくなって、孤独を感じてしまうのではないでしょうか。

 

妖怪は論理ではなく、感じるところから姿を現します。

だから、せめて、心に妖怪がいるといい。きっと楽しく、楽になるおつきさま3おつきさま2

 

スリランカかどこかでは、学校をずっと休んでいる子供がいても、学校にでてくると、みんなが普通に「○○ちゃん、よかったね。やっと妖怪がいなくなったんだね音譜」と周りが喜んでくれて、その子はふつうに学校に戻れるそうです。

 

妖怪の生きている社会は優しい。周りはその人を責めません。わからないこともあるのが当然だから。その人が笑っていれば原因はどうでもいい。

なんでも原因があって、結果があると思い込んでいると、原因をつきとめることがいつのまにか目的になってしまい、本当に大事なことを見失います。そして、わからないままでいいことにも立ち入ることがあるのではないでしょうか。

 

妖怪のいる社会は、大きなものへの畏怖があって、人間同士においては信頼が育まれるのかもしれません。女の子男の子ヒヨコチューリップピンク