幹細胞移植の日。
前日からアルケランのせいか、下痢が始まった。でもまだ1日に2.3回程度。
お腹が痛いとかはまだなかった。
あと、食欲はどんどんなくなってきて、無理してちょっと食べるようにはしてたけど、ほとんど手付かずで、返却するようになった。
皮疹はだんだんマシになってきたけど、今度は治ってきたせいか、肌がカサカサしてきた。
幹細胞移植は、採取してある細胞を、普通の点滴などと同じようにいれてもらうだけ。
他に特別なことがある訳じゃない。
移植は10時から。
まずは吐き気止めの点滴をして、カテーテルではなく、末梢からの点滴になるから、ルートをとってもらう。
で、先生の合図で、保存してある幹細胞のパックが部屋に届く。
冷凍保存されているので、直前にお湯で溶かして点滴するらしい。
開始。
噂には聞いていたし、読みあさった体験談にも書いてあった、岩のりのような味?ニオイ?がすぐにしてきた。
これは保存液のせいらしい。
あたしは岩のりよりも、トマトジュースやと感じた。
はじめはそれがすごく気持ち悪くて、すぐ吐き気がきたけど、しばらくすると慣れなのか、落ち着いてきた。
冷凍から溶かすと、どんどんせっかくの細胞が死んでしまうかもしれないということで、結構なスピードでの点滴。
なので血管が痛いくらいやった。
点滴はいつもみたいに機械のポンプではなくて、主治医の先生のサジ加減で手動で行われている。
「痛いよなー。ごめんなー」
って先生も言いながらやってくれた。
特に変わったこともなく、無事に終了。
このあとどんどん薄くはなったけど、次の日くらいまで、トマトジュースの味は残ったままやった。
どうやら、あたしの息とか体臭からも出るみたいで、部屋がそのニオイになるみたい(>_<)
ベテラン看護師さんたちは、部屋に入るとすぐ分かるって言ってた。
あとは白血球が上がってくる、生着を待つのみ。
だいたい、移植から2週間くらいで生着するらしい。
あーー、やっと終わるんや。
もうちょっと頑張ればやっと終わりがくるんや、って嬉しくなる。
移植を終えて、ほんまにホッとした。
ベッドサイドにいる先生と、こんな話をした。
幹細胞を採取するあたりから、順調にこれたねって話。
確かに、幹細胞採取の時も、R-CHASEの1クール目でちゃんと採取できたし、何より生検で、全部切除してもらえたということが大きかった。
体からなくなった上で、こうして移植に臨めたのは、ほんまに良かった。
「お祓いでも行ったんか?(^ ^)」
って先生。
いろいろ考えたけど、姪っ子が生まれたからかなぁーってあたしは答えた。
うん!
きっとそうや。
やっぱり姪っ子は幸せの子だ(^ ^)