前回ブログから1年が経ってしまいました
息子もわたしも元気です
先日通信制高校を卒業しました
前籍校に入学してから5年かけての卒業です
喜びいっぱいで入学したあの日
こんな形での卒業をまったく
想像してませんでした
5年かかったけど
そこで得たものは全日制の3年間より
とても濃いものだったと思います
長男、次男の時には感じなかった
卒業証書の重みを感じています
学校に行けなくなった頃を
思い出すと
今でも胸が締め付けられそうになって
涙が出そうになります
ほんとうにつらくてつらくて
どれだけ泣いたか
学校に行かない、行けない
これが自分のことになると
こんなにつらいことなんだって
思い知らされました
卒業文集にはみんなの素直な気持ちが
書いてあって
あの日、親の車から降りていれば
あの日、相談室に行かずに
教室に行っていれば
こう書いている子の文書を読んだ時
無理矢理制服を着せて
車に乗せて
高校の駐車場で
早く降りて!と何度も言ったけど
降りられなかったつらそうな息子の顔が
思い出されて泣けてきました
あの時はとにかく高校に戻したい
留年なんて、
学校をやめるなんて
絶対にダメという
「ふつう」に縛られたわたしがいました
もう一度二年生をやり直すと
留年したけど
1日も行けずに県立の通信制に転入
そこでもなかなか通えませんでした
息子なりに時間をかけて
できることがどんどん増えていきました
前の学校でも通信制に変わってからも
学校がある日に朝起こすのが
怖くて怖くてたまりませんでした
でもいつの頃からか
スクーリングの朝に起こす時
ドキドキしていない自分に気付きました
部屋のドアを開ける時
今日は行けるのか行けないのか
そんな心配をしなくても
いい日が来たんだなって
幸せを感じていました
不登校にならなかったら
わからなかったしあわせですね
つらい時は一生この部屋から
出られないんじゃないかと
思ったこともありましたが
今では免許を取って車で出かけるし
アルバイトも始めました
卒業後の進路はまだ決めていませんが
やりたいことは決まっているので
来春進学予定です
卒業式後のクラスでの先生のお話で
その先生は全日制の先生を
ずっとしてこられた方で
通信制の先生をするようになって
「普通」という言葉になんの疑問も
持っていなかったが
この言葉に苦しめられている人が
いるということを知りました
皆さんは自分が思った道を歩いてくださいと、
おっしゃってくださいました
不登校にならなかったら
考えもしなかった
「普通」という言葉の重み
みんなが自分らしい生き方ができる
世の中になるといいですね
卒業文集を読んでいると
つらい思いをして
この学校に来た子がほとんどですが
でも卒業式はみんなとてもいい笑顔でした
動けなくなった日から来月で4年
あの頃は先が見えずに
絶望しかありませんでした
その時ふと目にした
「人生、たいていのことはなんとかなる」
という言葉
ここまで色々あったけど
なんとかなったのかなって思います
息子とあのつらかった頃のことを
笑顔で話せています
ブログを始めて
温かいコメントをいただいて
本当にありがたくて
心強かったです
書き始めた頃は卒業報告のブログを
書く日がくるなんて考えられませんでした
ブログを通じて心友にも出会えました
まだまだこれからもいろいろあると
思いますが
息子自身に任せて
見守りたいと思います
ありがとうございました