社宅には主婦がたくさんいる。
何もない時は、お互いあまり干渉しない社宅なので、
普段人の生活が気になることはほとんどないのだが、
それでもちょっとした音が聞こえたり、ベランダに出たら
隣の奥さんもベランダにいたり・・・・
ということはある。
この、ちょっと垣間見える隣近所の奥さんの生活から
学ぶことが多いことに、最近気づいた。
例えば、朝夫が出勤した後、仕事が休みなのを良いことに
部屋でのんびりくつろいでいると、
上のお宅で掃除機をかける音が聞こえてくる。
私もその時間に掃除をしてみる。
なるほど、時間の使い方がうまい気がした。
例えば、朝11時頃に洗濯物を干したら、
隣の家には既に洗濯物が干してあるのが
ちらっと見えた。
それからは朝一番に洗濯することにした。
なるほど、洗濯物の乾きが良くなった。
例えば、社宅の掃除のとき。
小さい子供を連れて掃除しているお母さん達を見て、
そうやって子供の面倒を見るんだなぁ、と学ぶ。
よく考えると、私の母親もそうしていた気がする。
「やってもらう」立場でいると、なかなか気づかないけど
自分もやっていると気づきやすい。
こういうことは、社宅に暮らし始めてすぐには分からない。
何ヶ月か生活してみて、だんだん分かってくる。
社宅の人間関係も、すぐには始まらない。
来たばかりの頃は、やっぱりお互い警戒心を持って接していた気がする。
最初はなかなか挨拶を返してくれなかった奥さんが、
今朝初めて向こうから挨拶してくれた。
ちょっと嬉しかった。
社宅もなかなか捨てたもんじゃない
と、思えるようになった。