『料理の絵本・完全版』水森亜土・石井好子
『料理の絵本・完全版』石井好子・水森亜土
内容(「BOOK」データベースより)
シャンソン歌手でありたくさんの名エッセイを残した石井好子と、チャーミングなイラストが老若男女に愛され続ける水森亜土。大の食いしん坊で世界中を一緒に回ったふたりのお料理絵本が待望の復刊です。描き下ろしイラストもたっぷり加わった卵、ご飯、サラダ、ポテトの4章。
文庫本で復刻されたこの本。あまりの可愛らしさにすぐ購入してしまいました
70年代~80年代に発売された子供むけの料理絵本をまとめたものです。当時の本の記憶は私にはありません。でもこの亜土ちゃんのイラストが懐かしく可愛らしい。
料理は子供でも作れるものばかり。ドレッシングやソースの作り方など料理の基本的なものが中心です。
亜土ちゃんのイラストが自由で明るく、見ているこちらの心が癒されます。これなら子供たちも料理を作ろうかな、と思ってくれるかも!
石井さんの文章も亜土ちゃんの文章も、読み手に話しかけるような文体で書かれています。
本の一番最初にある言葉。
おいしいものを食べるとき、
とても幸せになります。
一生懸命自分が作った料理をみんなが
おいしい、おいしいと食べてくれると、
もっと幸せです。
さあ、作りました。いっしょに食べましょう。
そうしたら、ほら、幸せは3倍になります。
時々こういう何気ない素直で真っ直ぐな言葉を見ると、ハッとしますね。
基本を忘れるなよ、と自分に言い聞かせます。
内容(「BOOK」データベースより)
シャンソン歌手でありたくさんの名エッセイを残した石井好子と、チャーミングなイラストが老若男女に愛され続ける水森亜土。大の食いしん坊で世界中を一緒に回ったふたりのお料理絵本が待望の復刊です。描き下ろしイラストもたっぷり加わった卵、ご飯、サラダ、ポテトの4章。
文庫本で復刻されたこの本。あまりの可愛らしさにすぐ購入してしまいました

70年代~80年代に発売された子供むけの料理絵本をまとめたものです。当時の本の記憶は私にはありません。でもこの亜土ちゃんのイラストが懐かしく可愛らしい。
料理は子供でも作れるものばかり。ドレッシングやソースの作り方など料理の基本的なものが中心です。
亜土ちゃんのイラストが自由で明るく、見ているこちらの心が癒されます。これなら子供たちも料理を作ろうかな、と思ってくれるかも!
石井さんの文章も亜土ちゃんの文章も、読み手に話しかけるような文体で書かれています。
本の一番最初にある言葉。
おいしいものを食べるとき、
とても幸せになります。
一生懸命自分が作った料理をみんなが
おいしい、おいしいと食べてくれると、
もっと幸せです。
さあ、作りました。いっしょに食べましょう。
そうしたら、ほら、幸せは3倍になります。
時々こういう何気ない素直で真っ直ぐな言葉を見ると、ハッとしますね。
基本を忘れるなよ、と自分に言い聞かせます。
『私の男』桜庭一樹
桜庭一樹『私の男』(文春文庫)を読みました
以下、Amazonの詳細です。
内容(「BOOK」データベースより)
落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。
淳悟が幼い花を養子として引きとったのは淳悟が25歳のとき。独身で花の父親となりました。
内容を一言で言えば、淳悟と花の近親相姦史・・・と言えばよいのでしょうか。しかし読み手は・・・少なくとも私は不快感を一切受けませんでした。
むしろこの親子から独特の幸福感さえ感じるくらいなのです。
でもこの幸福感は絶望と隣り合わせなのです。
この親子は一線を越えたからこその重く、辛いねじれた絆で繋がり寄り添い、愛し合い離れることが出来なくなったのかもしれません。
桜庭一樹さんの作品の少女はこの作品に限らず、どんどん追い込まれ、痛みつけられることがあるな、と思いました。私も物語の中の「少女」という素材が好きです。清らかな雰囲気と同時に大人のような冷静な目線を持ったときの怖さ、大人と子供の中間という不安定さ、危うさ・・・魅了されます。太宰治の「女生徒」など好きです。
話が脱線しましたね
花も16歳の高校生となり、淳悟が作る朝食を食べて学校に行きます。
淳悟が花のトーストに苺ジャムを塗ります
花は、苺ジャムを「滴った血みたいにきらきら光っている」と表現しています。
花の唇についた苺ジャムを淳悟を指で拭います。血のような苺ジャム。それを淳悟が指で拭いとり、そのままその指を花の口に入れる・・・何とも色っぽく危険な雰囲気がするシーンです。
読んだことがある方ならわかると思うのですが、この2人だからこその色っぽい描写だと思いました。ストレートな性描写よりこういう何気ない描写の方が妙に色っぽく感じることってありますよね。
最後まで読むと、また最初の第一章をよみたくなります。最初に読んだときと、全く違う印象になるのです。
どんどん先を読み進めたくなる本でした
以下、Amazonの詳細です。内容(「BOOK」データベースより)
落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。
淳悟が幼い花を養子として引きとったのは淳悟が25歳のとき。独身で花の父親となりました。
内容を一言で言えば、淳悟と花の近親相姦史・・・と言えばよいのでしょうか。しかし読み手は・・・少なくとも私は不快感を一切受けませんでした。
むしろこの親子から独特の幸福感さえ感じるくらいなのです。
でもこの幸福感は絶望と隣り合わせなのです。
この親子は一線を越えたからこその重く、辛いねじれた絆で繋がり寄り添い、愛し合い離れることが出来なくなったのかもしれません。
桜庭一樹さんの作品の少女はこの作品に限らず、どんどん追い込まれ、痛みつけられることがあるな、と思いました。私も物語の中の「少女」という素材が好きです。清らかな雰囲気と同時に大人のような冷静な目線を持ったときの怖さ、大人と子供の中間という不安定さ、危うさ・・・魅了されます。太宰治の「女生徒」など好きです。
話が脱線しましたね

花も16歳の高校生となり、淳悟が作る朝食を食べて学校に行きます。
淳悟が花のトーストに苺ジャムを塗ります

花は、苺ジャムを「滴った血みたいにきらきら光っている」と表現しています。花の唇についた苺ジャムを淳悟を指で拭います。血のような苺ジャム。それを淳悟が指で拭いとり、そのままその指を花の口に入れる・・・何とも色っぽく危険な雰囲気がするシーンです。
読んだことがある方ならわかると思うのですが、この2人だからこその色っぽい描写だと思いました。ストレートな性描写よりこういう何気ない描写の方が妙に色っぽく感じることってありますよね。
最後まで読むと、また最初の第一章をよみたくなります。最初に読んだときと、全く違う印象になるのです。
どんどん先を読み進めたくなる本でした

神の子どもたちはみな踊るのだ!
やー、毎日慌ただしくてブログをほったらかしにしてしまいました
それでも毎日訪問してくれる方々がいらして・・・ありがとうございます。
すっかり前の感想から時間が空いてしまったので、この本の感想をまとめて書こうと思います
もしかしたら、この本は3.11の震災がおきる前に読んだら、心に響かなかったかもしれません。
今まで何か特別なことがあるわけでもなく、淡々と生活していた人々に震災という出来事が何らかの影響を与えています。
直接被災したわけではなくても震災によって過去の出来事を思い起こしてみたり、かえるくんという生き物が現れたり
大地が音をたてて裂けても守らなければならないもの。それは人によって様々だと思うのですが、どんな立場であれこれまでの生き方、これからの生き方を考えるきっかけになったようです。
ちょっと不思議な話が多いと思いますが、その筆頭は『かえるくん、東京を救う』です。私が本書で一番好きな作品です。
この『かえるくん、東京を救う』、最近アニメで登場して話題になったそうですね。アニメで知って本書を読む人が増えたとか。
ごく普通のサラリーマン、片桐の前に現れたかえるくん。東京に襲うかもしれない大地震を防ぐために一緒に戦おうと呼びかけるかえるくん。
かえるくんの説得を受け入れて一緒に戦うことになった片桐。
不思議な作品です


神の子どもたちはみな踊る。
何人もの人々がみな同じ震災という
経験をしても、みな違う人生を送ります。すっごく上の神の目線になってこの6作品に登場する人々の人生をちょっと覗いた気分になりました。

それでも毎日訪問してくれる方々がいらして・・・ありがとうございます。
すっかり前の感想から時間が空いてしまったので、この本の感想をまとめて書こうと思います

もしかしたら、この本は3.11の震災がおきる前に読んだら、心に響かなかったかもしれません。
今まで何か特別なことがあるわけでもなく、淡々と生活していた人々に震災という出来事が何らかの影響を与えています。
直接被災したわけではなくても震災によって過去の出来事を思い起こしてみたり、かえるくんという生き物が現れたり

大地が音をたてて裂けても守らなければならないもの。それは人によって様々だと思うのですが、どんな立場であれこれまでの生き方、これからの生き方を考えるきっかけになったようです。
ちょっと不思議な話が多いと思いますが、その筆頭は『かえるくん、東京を救う』です。私が本書で一番好きな作品です。
この『かえるくん、東京を救う』、最近アニメで登場して話題になったそうですね。アニメで知って本書を読む人が増えたとか。
ごく普通のサラリーマン、片桐の前に現れたかえるくん。東京に襲うかもしれない大地震を防ぐために一緒に戦おうと呼びかけるかえるくん。
かえるくんの説得を受け入れて一緒に戦うことになった片桐。
不思議な作品です



神の子どもたちはみな踊る。
何人もの人々がみな同じ震災という
経験をしても、みな違う人生を送ります。すっごく上の神の目線になってこの6作品に登場する人々の人生をちょっと覗いた気分になりました。
